この記事の要約はこちら
・日本では、女性の晩婚化が進んでいるだけでなく、未婚率も年々増加している。
・独身女性が病気になったら、独身ゆえの問題と女性ゆえの問題の両方が同時にのしかかり苦労する。
・独身女性には備えておくべき5つのリスクがある。
・身近に頼る人がいない独身女性は、病気になった場合に経済的な負担が大きくなりやすい。
・独身女性は医療保険を中心に、就業不能保険や個人年金保険などとの組み合わせも考える必要がある。
独身女性が病気になったら、「独身だから困ること」と「女性だから困ること」が同時に重なり、病気の治療に専念できなくなる可能性があります。
そうなれば、病気治療に専念するどころでは無くなってしまいます。では、独身女性はどのような備えをする必要があるのでしょうか。
この記事では、独身女性が備えるべきリスクとその対策、独身女性が検討した方がよい保険とその選び方について解説します。
独身女性が備えるべき5つのリスク
独身女性には、独身ゆえのリスクと、女性であるがゆえのリスクの両方があります。
特に備えが必要なリスクは以下で紹介する5つです。
どのようなリスクなのか、それぞれしっかり見ていきましょう。
・医療費等を支払えないリスク
・働けなくなって収入が減少するリスク
・身近に頼る人がいないリスク
・将来の老後資金が不足するリスク
女性特有の病気に罹患するリスク
病気の中には女性だけしか罹患しないものがあります。
子宮や卵巣といった女性にしかない生殖器の病気や、女性ホルモンの影響を大きく受ける乳がんなどの病気です。
もちろん、女性だけが罹患する病気のリスクは、独身女性かどうかによってリスクの大きさが変わるものではありませんが、備えが必要なリスクの1つであることは間違いありません。
妊娠や出産に伴うトラブルも女性だけのリスクです。
独身の場合、あまり妊娠や出産には目が向かないかもしれませんが、将来的に妊娠や出産を経験することになる可能性がある人は、これらのリスクを無視することができません。
女性特有の病気、妊娠・出産に伴うトラブルのリスクに備えておくことは独身でも必要です。
医療費等を支払えないリスク
男性と女性の賃金には差があることが、統計データからも明らかになっています。
厚生労働省の「2024年賃金構造基本統計調査」によると、男女の賃金格差は1967年の調査開始以降で最も小さくなったとされています。
しかし、それでも男性の賃金を100とした場合、女性の賃金は75.8にとどまっています。
賃金格差は徐々に縮小しているものの、依然として大きな差があるのが現状です。
月額賃金の平均は男女合計で33万400円ですが、男性は36万3,100円、女性は27万5,300円と、約9万円の差があります。
さらに賃金の推移を見ると、男性は年齢とともに賃金が上昇する傾向があり、55~59歳で年収444.1万円とピークを迎えます。
一方で女性は賃金の上昇が比較的緩やかで、ピークは45~49歳の298.0万円となっています。
また、正規雇用と非正規雇用の違いによる賃金格差もあり、同じ役職であっても男性より女性の賃金が低い傾向が見られます。
特に独身の場合は、自分の収入だけで生活しているケースが多いため、この賃金差は生活に大きく影響します。
もともと貯蓄に回せる余裕が少ない中で、病気やケガによって入院や休職が必要になると収入が減る可能性があります。
その結果、医療費などの負担が大きくなるリスクも考えられます。
※厚生労働省|令和6年賃金構造基本統計調査結果の概況第1図性別賃金の推移
※厚生労働省|令和6年賃金構造基本統計調査結果の概況第2図性、年齢階級別賃金
働けなくなって収入が減少するリスク
独身の場合、基本的に生活費は自分の収入や貯蓄でまかなっています。
同居している家族がいない場合は、自分の収入だけが生活の支えになります。
もし病気やケガで入院した場合、家に住んでいなくても家賃は発生しますし、光熱費も基本料金などの支払いが必要です。
独身で一人暮らしの場合、入院中であっても誰も住んでいない家の家賃や光熱費を負担し続けなければなりません。
また、入院中は働くことができないため、収入が減る、あるいは途絶える可能性があります。
会社員や公務員であれば傷病手当金を受け取れる場合がありますが、自営業や個人事業主にはこの制度がないため、働けなくなると収入がゼロになることもあります。
さらに、退院後もすぐに仕事へ復帰できるとは限りません。
自宅療養が必要な場合は、しばらく働けない状態が続くこともあり、その間は収入が減少する、もしくは得られない可能性があります。
このように、独身の場合は働けなくなったときに収入が途絶えるリスクがあるため、生活費をどう確保するかをあらかじめ考えておくことが大切です。
身近に頼る人がいないリスク
独身で一人暮らしをしている場合、入院したときに身の回りの世話を頼める人がいないことがあります。
例えば、入院中の着替えや日用品の準備、手続きなどを家族に頼む人もいますが、近くに頼れる人がいない場合は自分で対応しなければならないこともあります。
また、退院後に自宅療養が必要な場合でも、ケガなどで身の回りのことを一人でできないときは、誰かに世話を頼む必要が出てくる可能性があります。
親や兄弟姉妹、親しい友人など、いざというときに頼れる人がいれば安心ですが、身近に頼れる人がいない場合は、家事代行やサポートサービスなどを利用するために費用がかかることもあります。
さらに、独身女性の中には未婚で子どもを育てている人もいます。
シングルマザーが病気やケガで入院した場合は、自分の身の回りのことだけでなく、子どもの世話をしてくれる人を確保する必要があります。
このように、身近に頼れる人がいないことは、独身女性にとって大きなリスクの一つといえるでしょう。
将来の老後資金が不足するリスク
独身女性の場合、病気やケガによる入院が将来の収入や資金計画に影響する可能性があります。
これまで将来に向けて少しずつ貯蓄をしていたとしても、入院や通院の費用に貯蓄を使うと、収入が限られている分、元の貯蓄額まで戻すのが難しくなることがあります。
また、病気やケガで一時的に働けなくなると、その影響が昇進や収入に影響する可能性もあります。
さらに、治療が長引いた場合には、これまでと同じ働き方ができなくなるケースも考えられます。
こうした状況で医療費や生活費に収入の多くを使うことになると、老後に向けて準備していた資金が不足してしまう可能性もあります。
独身女性の場合は老後資金を基本的に自分の収入だけで準備する必要があるため、一度資金計画が崩れてしまうと立て直すのが難しくなることもあります。
そのため、将来の資金計画も踏まえて備えを考えておくことが大切です。
さらに、身近に頼れる人がいない場合や、将来の老後資金が不足する可能性も考えておくことが大切。
自分に必要な保障や備えが分からない場合は、保険のプロに相談してライフプランに合った保険を確認しておくと安心です。
独身女性がすべきリスク対策
リスクがあることを理解しただけで、何も行動を起こさないのでは意味がありません。
適切な対策が必要です。
では、先に挙げた5つのリスクに対して、独身女性はどのような対策を取ればよいのでしょうか。
ここからは、独身女性がそれらのリスクに対してどのような対策をすればよいかを解説していきます。
・医療費負担に対する対策
・収入減少に対する対策
・頼る人がいないことに対する対策
・老後資金不足に対する対策
女性特有の病気に対する対策
女性特有の病気は、男女共通の病気と比べて発症のピークが早い傾向があります。
これは、乳がんや子宮体がんなどの発生に女性ホルモンの一つであるエストロゲンが関係しているためです。
乳がんは20代から増え始め、30代で急激に増加します。発症のピークは40代後半から50代とされています。
子宮頸がんはさらに早く、20代から30代にかけて患者数が増える傾向があります。
子宮体がんは40代以降の閉経前後に多いとされていますが、近年は30代で発症するケースも増えてきています。
こうした発症年齢の早まりには、出産経験の有無や閉経年齢の変化などが影響していると考えられています。
特に出産経験がない場合、女性ホルモンの影響を受ける期間が長くなるため、乳がんや子宮体がんのリスクが高まる可能性があります。
また、子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)は主に性交渉によって感染しますが、多くの場合は免疫の働きによって自然に排除されます。
ただし、免疫力が低下した状態が続くと、がんの発症リスクが高まる可能性があります。
さらに、喫煙や過度の飲酒、動物性脂肪の多い食事、運動不足などの生活習慣も、乳がんや子宮がんのリスクを高める要因とされています。
ただし、女性特有のがんは、ほかのがんと比べて早期発見・早期治療ができれば生存率が高いとされています。
そのため、日頃から生活習慣を整えることに加えて、定期的にがん検診を受けることが大切です。
医療費負担に対する対策
女性の平均賃金は男性の約76%とされており、男性と比べて収入が少ない傾向があります。
そのため、平均的に見ると貯蓄に回せるお金も少なくなりやすいと考えられます。
収入に余裕がない場合、医療費などの突発的な出費が発生すると、家計への負担が大きくなる可能性があります。
特に入院や手術が必要になった場合は、医療費だけでなく入院中の生活費や差額ベッド代など、さまざまな費用がかかることもあります。
まずは、高額療養費制度などの公的制度でどこまで医療費がカバーされるのかを確認しておくことが大切です。
そのうえで、病気やケガで入院した場合にどのような費用が発生するのか、どの程度の金額が必要になるのかをあらかじめ想定しておきましょう。
そして、貯蓄や保険などを活用して、いざというときに備える方法を具体的に考えておくことが重要です。
収入減少に対する対策
重い病気にかかったり、大きなケガで入院したりすると、しばらく働くことができなくなる可能性があります。
症状によっては、長期間仕事を休まなければならない場合もあります。
会社員や公務員の場合は、傷病手当金の制度を利用することで収入の一部が補填されます。
傷病手当金は、連続して3日以上仕事を休んだ場合、4日目から標準報酬月額の3分の2を最長1年6か月受け取ることができます。
しかし、非正規雇用で働いている人や自営業者、個人事業主などは、この制度を利用できないケースもあり、働けない期間は収入がゼロになってしまう可能性があります。
そのため、収入が減った場合や無収入になった場合でも生活できるよう、あらかじめ対策を考えておくことが大切です。
例えば、一定期間生活できるだけの貯蓄を準備しておく方法があります。
また、病気やケガで働けなくなったときの収入減少に備える保険への加入を検討することも一つの方法です。
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頼る人がいないことに対する対策
配偶者がいる女性や家族と同居している場合は、病気やケガで入院したり通院のために仕事を休んだりしても、生活面で家族に支えてもらえることが多いでしょう。
しかし、一人暮らしの独身女性の場合は、いざというときに身の回りの世話や金銭的な援助を頼れる人が身近にいない可能性があります。
家族がいても遠方に住んでいる場合や、それぞれの生活で余裕がない場合は、すぐに頼ることが難しいこともあります。
そのため、万が一病気やケガで入院したり、自宅療養で仕事を休んだりすることになった場合に、身の回りのサポートをしてくれる人がいるかをあらかじめ考えておくことが大切です。
友人や知人の中に頼れる人がいるのか、または家事代行やサポートサービスなどを利用する必要があるのかを確認しておきましょう。
もし費用を払ってサービスを利用する可能性がある場合は、どのようなサービスを利用できるのかを調べておき、その費用をどのように準備するのかもあらかじめ考えておくと安心です。
老後資金不足に対する対策
女性の場合、大きな病気やケガがきっかけで働き方やキャリアが変わることも少なくありません。
また、結婚や妊娠、出産などのライフイベントによっても働き方や収入が変化することがあります。
そのため、将来の収入の見通しが立てにくく、男性と比べて計画的な資金準備が難しくなる場合もあります。
特に、病気やケガの治療には費用がかかるため、その間は貯蓄に回せるお金が減ってしまうことがあります。
治療費や生活費を優先する必要があるため、老後資金の準備が思うように進まなくなる可能性もあります。
また、突発的な出費は治療費だけとは限りません。
医療費以外にも予想外の支出が続くと、老後資金の準備がさらに遅れてしまうことも考えられます。
こうしたリスクを踏まえて、将来必要になる資金を確実に準備できるよう、早い段階から資金計画を立てておくことが大切です。
自分に合った保険や資産形成の方法を知りたい場合は、保険のプロに相談してライフプランに合った備えを確認しておくと安心です。
独身女性に検討をおすすめする保険・特約
独身女性にとって、保険に入っておくことも大切なリスク対策の1つです。
ただし、保険は種類が多いため、本当に必要な保障を選んで入らなければなりません。
ここからは、独身女性に検討をおすすめする保険や特約を6つピックアップして紹介します。
・医療保険
・がん保険
・就業不能保険・所得補償保険
・個人年金保険
・女性疾病特約
・通院特約
医療保険
独身女性は、家族のために残すお金よりも、生きている間に自分のために使うお金を優先的に考えるべきです。
最優先は、自分が病気になったときに治療費を払えるようにしておくことです。
公的医療保険ではカバーしきれない費用を補えるように、民間医療保険への加入を検討しましょう。
医療機関の窓口負担分だけでなく、入院時食事療養費、差額ベッド代、先進医療、自由診療などもカバーできます。
また、現金給付なので、受け取った給付金を医療費以外に使うことも可能です。
身の周りの世話をしてくれる人や、シングルマザーの入院中、子どもの世話を任せる人への支払い、休職中の生活費などに使うこともできます。
がん保険
がん保険は、がんの保障に特化した保険です。
がんと診断されたとき、入院や手術、放射線治療、抗がん剤治療など一定の治療を受けたときに給付金を受け取れます。
がんと診断されたときに一時金を受けられるタイプや、実際の治療内容に応じて給付金を受けられるタイプがあり、治療のプロセスに応じた給付金がある点が特徴です。
ただし、一定の免責期間があり、その間はがんと診断されても、治療を受けても給付金は支払われません。
女性特有のがんの保障が手厚いものや、再発時も給付金を受けられるものもあります。
保険会社や商品によって保障内容が異なるため、比較検討は必須です。
がん保険についてはこちら
がん保険は本当にいらない?後悔しないための判断基準をプロが徹底解説
就業不能保険・所得補償保険
女性は、元々男性よりも収入が少ない傾向があります。
独身で自分の収入に頼るしかない人は、医療費等の突発的な支出に備えておく必要があるでしょう。
就業不能保険は、病気やケガで長期間働けなくなったときに、毎月給料のように給付金を受け取れる保険です。
入院中の生活費をカバーすることができます。
所得補償保険は、病気やケガで所得が減少したときに収入の減少分をカバーできる点は就業不能保険と同様ですが、高所得者向けの保険です。
保険期間が1年~5年と短く、就業不能になってから7日程度免責期間があるという特徴があります。
いずれも、公的な傷病手当金がない自営業や個人事業主、頼れる家族がおらず、貯蓄も少ない人、子育てしていたり、住宅ローンがあったりする収入減少が生活に直結する人におすすめの保険です。
個人年金保険
個人年金保険は、老後資金を計画的に準備するために加入する任意の民間保険です。
公的年金に上乗せできるので、国民年金だけしか受け取れない自営業や個人事業主が不足分を補うのに適しています。
口座引き落としで保険料を支払うことで、負担感を軽減しつつ老後資金を確実に貯められる点が利点です。
通常の貯金だと、突発的に資金が必要になったときに使ってしまいかねませんが、個人年金保険の形で貯めていれば、将来の決まった時期まで引き出せないため、確実に積み立てられます。
保険料が他の生命保険料とは別枠で生命保険料控除を受けられる点もメリットです。
個人年金保険についてはこちら
独身女性が選ぶべき個人年金保険とは?基礎知識やポイントを解説
女性疾病特約
女性特有の病気は子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんといった女性器のがんや乳がんのような女性ホルモンの影響が大きいがんだけではありません。
子宮内膜症や子宮筋腫といった子宮の病気、切迫早産、帝王切開などの異常妊娠・出産も女性特有の病気に含まれます。
また、甲状腺疾患なども女性に多い疾患です。
女性疾患特約は、女性特有の疾患、女性に多い疾患を対象として、入院や手術の給付金を上乗せする特約で、医療保険などに付加します。
乳房再建や所定の形成治療を保障するものもあるため、保障内容の比較は必須です。
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通院特約
通院特約は、病気やケガでの入院後、治療目的で一定期間通院した場合に給付金が支払われる特約です。
こちらも医療保険に付加するもので、入院無しの通院は特約の対象外です。
入院の対象となった疾患を治療するための通院に限って保障されるものなので、いくら退院後でも、風邪の治療などで通院したときは保障されません。
通院期間と通院日数に制限がある点にも注意が必要です。
給付金は一般的に通院日額として支払われますが、一時金で支払われるケースもあります。
自分に合った保障を選ぶためにも、保険のプロに相談して最適な保険や特約を確認しておくと安心です。
独身女性が保険を選ぶ際のポイント
最後に、独身女性が保険を選ぶ際にはどのような点に注意すればよいか、チェックすべきポイントについても触れておきましょう。
必ず確認したいポイントは以下に挙げる6つです。
なぜチェックが必要なのか、どのようにチェックすればよいかなどについてそれぞれ見ていきましょう。
・公的保障でどこまでカバーできるか
・検討を優先すべき保障はどれか
・持病に対応できる選択肢があるか
・将来妊娠や出産の予定があるか
・将来も独身を続けるつもりか
・組み合わせで必要な保障を確保できるか
公的保障でどこまでカバーできるか
保障額は大きければよいというものではありません。
限られた収入で必要な備えをするためには、無駄なところにはお金を掛けないようにすることが重要です。
日本は皆保険制度のため、国民全員が何らかの健康保険に加入しています。
保険診療であれば、医療機関にかかったときの自己負担は最高でも3割です。
高額療養費制度もあるため、通常の治療であれば、多くの部分を公的保障で賄うことができます。
ただし、入院すると公的医療保険の対象にはならない費用も多くかかるため、備えは必要です。
どこまでの費用を公的保障でカバーできるのか、カバーできない費用は何で、いくらくらいかかるのかを概算してみましょう。
そうすることで、比較対象となる候補を絞ることができます。
検討を優先すべき保障はどれか
独身女性が検討すべき保険の種類は多く、通常であれば、最も優先度が高いのは医療保険です。
しかし、年齢や生活環境、職場での立場、親族の既往歴、親族との距離感など、さまざまな条件によって優先的に検討する保険の種類が変わってきます。
そのため、自分にとってどの保障の優先度が高いかを考えてみることが重要です。
自分にとっての優先順にを付け、最も優先度が高いものから検討していくようにしましょう。
持病に対応できる選択肢があるか
独身女性は、これから先、病気での入院に備えて、最低限でも医療保険には入っておきたいところです。
しかし、40代以上の人は、過去に入院歴があったり、持病があったりするケースもあるでしょう。
持病や病歴があると健康状態の審査に通りにくくなるため、医療保険への加入を諦めがちですが、入れる保険がないわけではありません。
引受基準緩和型は、保険料が一般の保険よりも割高ですが、健康告知の項目が少ないため、持病がある人でも入りやすい保険です。
引受基準緩和型でも加入が難しい場合は、健康告知が不要な無選択型医療保険を検討する方法もあります。
医療保険の必要性が高いと感じているのであれば、引受基準緩和型や無選択型の医療保険にも目を向けてみましょう。
将来妊娠や出産の予定があるか
独身女性と言っても、将来は結婚して妊娠・出産することを希望している人とまったくそのような希望がない人がいます。
二者は現時点では独身という部分が共通しているだけで、理想のライフプランには共通点がありません。
そのため、将来結婚を希望している人と、一生独身で過ごしたいと考えている人とでは必要な保障が異なります。
妊娠・出産を希望するのであれば、妊娠時・出産時のトラブルに対応できる保険を選んでおくことが大事です。
異常妊娠や切迫早産、帝王切開など出産時のトラブルは誰にでも起こり得るリスクだからです。
妊娠してからでは医療保険に入れなかったり、入れたとしても子宮にかかわる病気や異常分娩が保障対象外になったりします。
帝王切開での出産後は5年程度の間、子宮など特定部位の疾患が不担保になってしまうことがあるので、加入を検討するのであれば、妊娠・出産前に加入しておくべきです。
将来も独身を続けるつもりか
将来も独身で居続けるかどうかという点もどの保険を優先的に選ぶかを考えるうえでは重要です。
今後結婚することも考えるなら、独身でも配偶者がいても必要な保障、具体的には医療保険やがん保険などを優先的に選ぶとよいでしょう。
一方、ずっと1人で生活していくつもりなら、将来の生活を充実させることも併せて考える必要があります。
限られた資金を医療保障と収入保障、老後資金に分散して備えるのがおすすめです。
組み合わせで必要な保障を確保できるか
1つの保険で必要な保障をすべて準備する必要はありません。
組み合わせることで必要な保障を過不足なく備えられる場合もあります。
ただし、医療保険とがん保険を組み合わせる時は注意が必要です。
保障が重複すると保険料が無駄になります。
がん保険との組み合わせではなくがん特約を組み合わせることも検討しましょう。
独身女性の場合は、医療保険+女性疾患特約+就業不能保険の組み合わせも有効です。
病気になっても困らない対策をしておこう
独身女性は、女性特有の病気のリスクや医療費の負担、働けなくなった場合の収入減少、頼れる人がいないことによる生活面の不安、そして将来の老後資金不足など、さまざまなリスクに一人で備える必要があります。
これらのリスクは単独で起こるとは限らず、複数が重なることで生活への影響が大きくなる可能性もあります。
そのため、早い段階から自分に必要な備えを整理し、貯蓄や公的制度、保険などを組み合わせて対策しておくことが大切です。
特に医療費への備えや、働けなくなったときの収入減少への対策、将来の老後資金の準備は、生活の安定に直結する重要なポイントです。
ただし、必要な保障や備えは、収入や貯蓄、ライフプランによって人それぞれ異なります。自分に合った備えを考えるためにも、専門家に相談しながら最適な保険や資金計画を確認しておくと安心でしょう。
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