この記事の要約はこちら
・上皮内新生物とは上皮と呼ばれる比較的浅い細胞にできるがんのこと
・通常のがんとはいくつか違いがある
・保険で保障されるケースもあれば、保障されない場合もあるため注意
最近、上皮内新生物という名前を耳にしたことがあるのではないでしょうか。
転移や湿潤などで体全体に広がるリスクのある悪性新生物と異なり、上皮内新生物とは内臓の表面にとどまっているがんの初期状態のことです。
悪性のがんよりも対処が手軽で後遺症もほぼないことから、近年注目を集めています。
しかし、たとえがん保険であっても上皮内新生物を対象外としている保険商品もあります。
加入の際には給付範囲をよく確認する必要があるでしょう。
今回は上皮内新生物と悪性新生物の違いや、がん保険の保障対象について解説します。
がん保険の見直しや追加契約に役立ててください。
この記事の目次
上皮内新生物とは
上皮内新生物(じょうひないしんせいぶつ)とはがんの一種です。
悪性のがん(悪性新生物)と同じようにがん細胞でできていますが、一番の違いは上皮と呼ばれる比較的浅い細胞にしか見られない点です。
上皮は臓器を外側からつつむような部位で、皮膚の表面など人体のさまざまな場所に見られます。
上皮内新生物は時間が経つと成長し、臓器の内側と上皮を隔てる基底膜を貫きます。
基底膜を越えてしまうとリンパや血液を通って全身に回り、転移や湿潤といったリスクが発生します。
裏を返せば、上皮内新生物の段階では他の臓器もがんに侵されるというがん特有のリスクがほぼありません。
早期発見できれば完治も見込めます。
根治が難しくなる前に、上皮内新生物の段階で病巣を見つけることが大切です。
上皮内新生物と悪性新生物(がん)との違い
上皮内新生物と悪性新生物(一般的ながん)はどちらもがん細胞からできていますが、できやすい場所や治療方法にいくつか違いがあります。
がんだからと言って上皮内新生物に過剰に怯える心配はありません。
具体的な相違点を以下の表でチェックしましょう。
| 上皮内新生物 | 悪性新生物 | |
| 発生場所 | 大腸の粘膜や子宮頚部でよく見られる ほか、肺・食道などの臓器にも発生する |
上皮がある臓器以外にも、 骨髄など造血器や筋肉・血管など 非上皮臓器でも発生する |
| 転移の可能性 | ほぼなし | あり |
| 一般的な治療法 | 患部の切除 | 手術のほか、放射線、抗がん剤、免疫療法など。 手術も上皮内新生物に比べて大規模になる傾向 |
| 予後 | ほぼ完治が見込める | 長期間治療を続ける必要がある |
上皮内新生物が基底膜を越えて成長すると、悪性新生物になったと判断されます。
なお大腸や結腸の場合は基底膜のさらに内側に粘膜筋板が存在するので、例外的に基底膜を越えただけでは悪性新生物と判断されません。
ただし、進行して基底膜を越えると一般的ながんと同じように扱われるから、早期発見が大切です。
上皮内新生物の診断割合はどれくらい?
がんと診断される人のうち、上皮内新生物の割合について紹介します。
今回は厚生労働省の全国がん登録を元に数値を算出します。
全国がん登録とは、がんの発生件数やその後の経過について国全体で推移を記録する調査です。
悪性新生物では治療が長期化することもあるため、こうした定期的な追跡調査が重要となります。
上皮内新生物と診断されたケースは、がんと診断されたうちの約10%でした(2018年時点)。
最初は上皮内新生物だったものの悪性新生物に成長してから発見されたがんも少なくないため、実際の上皮内新生物の発生確率は10%よりも多いと考えられます。
一方、悪性新生物の場合が全診断中約80%と診断結果の大半を占めています。
ほとんど自覚症状のない上皮内新生物と異なり、悪性新生物の中には体に不調を引き起こすものも少なくありません。
部位別に見ると、子宮・膀胱・大腸などでの発見確率が平均を上回っています。
特に子宮頚部は約65%が上皮内で見つかっています。
結腸を含む大腸は元々がんと診断される件数も多いことから、実際に上皮内新生物が見つかる件数は割合以上に多いと考えられます。
逆に、肺や食道で上皮内新生物が見つかることはあまり多くありません。
特に肺がんは男女ともに罹患件数が多い(2021年の調査では男性1位、女性2位)わりに上皮内での発見が比較的難しいがんと言えるでしょう。
診断割合はあくまで「見つかったがん」の件数です。
健康そうに見える人の中にも実際には上皮内新生物が発生している可能性は十分にあるでしょう。
手術後の予後もいい上皮内新生物の時点でがんを発見するためには定期的な検診が肝心です。
注意:がん保険の保障が適用されない場合もある
上皮内新生物はがんの一種ですが、悪性のがんに比べて対処しやすいことからがん保険の支払い対象外となるケースも少なくありません。
がん保険とは、一般にがんと診断されたときや治療を受けた場合に給付金が受け取れる保険です。
上皮内新生物でも手術には入院が必要になりますが、加入している保険次第ではその分の保障が受けられない可能性があります。
自身に合ったリスクに備えるためには、ライフステージや年齢の変化に合わせてときどき保障を見直すとよいでしょう。
がん保険の中でも、上皮内新生物の扱いは以下の3通りに分けられます。
・同等保障(全額保障)が受けられるタイプ
・一部保障されるタイプ
各タイプの注意点や特徴を以下で確認しましょう。
保障対象外となるタイプ
上皮内新生物が保障対象外となっている場合、仮に診断が降りたり手術をしたりする場合でも給付金は受け取れません。
なお入院期間が長ければその分医療保険から給付金を受け取れるケースは考えられますが、上皮内新生物そのものに対してフォローがない点は変わりません。
近年は検査機器の精度も向上し、上皮内新生物の発見確率も上がりつつあります。
もし現在の保障が給付対象外であれば、一部保障や同等保障への切り替えも検討してみましょう。
同等保障が受けられるタイプ
上皮内新生物でも悪性新生物(がん)と同様の保障を受けられる保険もあります。
メリットとしては保障金額や回数が通常と同じため、プランがシンプルで理解しやすい点が挙げられます。
もちろん保障も手厚いため、万が一の事態にも安心して備えることが可能です。
上皮内新生物を早期に発見するリターンが通常のがん保険よりも大きいため、定期検診のモチベーションアップにもつながるでしょう。
デメリットとしては他のタイプのがん保険と比べて保険料が高くなりがちな点です。
早期発見できた場合のリターンは大きいですが、日々の負担が家計を圧迫してしまうかもしれません。
もし同等保障型のがん保険に加入したい場合、保険料を払い続けられるか事前に試算をおすすめします。
一部保障されるタイプ
上皮内新生物にも保障を適用できるものの、悪性新生物(がん)の場合と比べると保障が手薄になる保険もあります。
例えば、悪性新生物であれば給付金が100万円のところ上皮内新生物であれば10万円に減額されるケースです。
また、給付回数など金額以外の面でも違いが見られます。
通常であれば無制限のところ、上皮内新生物は保障期間中1回など、元の保障と差を設けられていることも少なくありません。
保障部分や対象外の範囲は保険商品によってまちまちです。
比較が難しい場合は、保険のプロであるFPに相談をしましょう!
まとめ
上皮内新生物とは、一般にがんと呼ばれる悪性新生物の前段階です。
切除が簡単なこと、また転移の心配も少ないことから、早めに発見できればそれだけ今後の健康につながります。
一部のがん保険では上皮内新生物と診断された場合でも給付金を受け取れますが、その金額や回数は保険商品によって異なります。
せっかく上皮内新生物を見つけられた場合でも加入している保険によっては保障を受けられないかもしれません。
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