この記事の要約はこちら
・30代は老後資金の準備を始めるのに最適な時期、少額からでも複利効果を活かして資産を増やせる。
・30代の平均貯蓄額は599万円、中央値は130万円と差が大きく、多くの人が老後に不安を抱えている。
・老後資金の必要額は、理想の生活費から年金額を差し引き、不足分を計算することで明確にできる。
・資産運用には定期預金や投資信託、新NISAやiDeCoなどの税制優遇制度を組み合わせると効果的。
・実践のポイントは、まず緊急予備資金を確保し、ライフイベント費用と老後資金を分け、副業や昇給で収入を増やすこと。
老後の生活を安心して迎えるためには、早めの資金準備が欠かせません。
特に30代からコツコツと積み立てを始めれば、複利の力で資産を効率よく増やすことに期待でき、iDeCoやNISAといった税制優遇制度のメリットも長く享受できます。
2019年に話題となった「老後2000万円問題」以降、公的年金だけでは将来の生活費をまかなうのは難しいと広く知られるようになりました。
長寿化が進む今、「老後資金はいくら必要なのか」「30代からどう貯めればいいのか」と不安に思う方も少なくありません。
本記事では、30代のうちに知っておきたい老後資金の目安額から、無理なく始められる貯蓄・資産運用の方法までをわかりやすく解説します。
今の生活を大きく変えずに実践できるポイントも紹介するので、将来に向けた第一歩を踏み出す参考にしてください。
この記事の目次
【データで見る】30代のリアルな貯蓄額と老後への意識
【金融資産保有額(年代別)】
| 年代 | 平均値 | 中央値 |
| 20歳代 | 151万円 | 10万円 |
| 30歳代 | 599万円 | 130万円 |
| 40歳代 | 811万円 | 180万円 |
| 50歳代 | 1212万円 | 200万円 |
| 60歳代 | 1862万円 | 530万円 |
| 70歳代 | 1683万円 | 350万円 |
| 全体 | 1184万円 | 230万円 |
参考:金融広報中央委員会「令和5年 家計の金融行動に関する世論調査[総世帯調査]」
【30代の金融資産保有額】
| 保有額 | 割合 |
| 100万円未満 | 13.1% |
| 100~200万円未満 | 8.6% |
| 200~300万円未満 | 7.5% |
| 300~400万円未満 | 5.8% |
| 400~500万円未満 | 4.3% |
| 500~700万円未満 | 6.3% |
| 700~1000万円未満 | 4.6% |
| 1000~1500万円未満 | 6.7% |
| 1500~2000万円未満 | 2.1% |
| 2000~3000万円未満 | 2.8% |
| 3000万円以上 | 4.0% |
参考:金融広報中央委員会「令和5年 家計の金融行動に関する世論調査[総世帯調査]」
まずは30代の貯蓄状況を客観的に把握し、自分の老後資金計画の参考にしてみましょう。
金融広報中央委員会の調査によると、30代の金融資産保有額は平均599万円・中央値130万円とされています。
平均値は一部の高額資産を持つ人が押し上げているため、実態としては「100万円前後の資産しかない」人が多いのが現状です。
実際に「100万円未満」が13.1%と最も多く、次いで100〜200万円未満が8.6%という結果が出ています。
このように30代は、子育てや住宅ローンといった大きな支出が増える時期でありながら、老後資金の準備を本格的に始めるべき重要なタイミングでもあります。
また、キャリアアップや転職によって収入が増える可能性もあるため、昇給やボーナスのタイミングを活かして積立額を増やす工夫が効果的です。
ライフプランの変化に合わせて定期的に見直しを行うことで、将来に備えた安定的な資産形成につなげることができるでしょう。
30代の金融資産保有額(平均値と中央値)
30代の貯蓄の平均値は、夫婦共働きやボーナスの多寡など家庭ごとに事情が異なるため、一概に語るのは難しい部分があります。
それでも大まかな指標として、平均で数百万円が挙げられ、中央値はその半分程度となることがほとんどです。
中央値が平均よりも低くなる要因として、貯蓄の大小が本人の就業形態や持ち家の有無、教育費の負担状況などに左右される点が挙げられます。
そのため、まずは自分の収支を細かく洗い出し、将来の目標資金に向けた貯蓄ペースを設定することが大切です。
もし自分の貯蓄が平均以下であっても、長期的にコツコツ積み立てていくことで、ある程度の老後資金を確保することは十分に可能です。
30代は時間を味方にできる貴重な年代なので、焦らずに計画的に進めましょう。
30代の約8割が老後生活に不安を感じている
生命保険文化センターの調査によると、30代男性の80.7%、30代女性の87.4%が老後生活に不安を抱えていると回答しています。
不安を感じる理由としては、約8割が「公的年金だけでは不十分」と考えており、さらに36.3%が「自助努力による準備不足」、31.4%が「退職金や企業年金だけでは不十分」といった点を挙げています。
こうした背景には、少子高齢化の進展による年金制度への不安や、定年時に十分な退職金を受け取れない、さらに、親の介護にかかる出費なども重なり、老後資金の準備はますます重要になってきています。
しかし、30代から準備を始めれば、時間を味方につけた積立や投資によって不安を軽減することが可能です。
まずは現状の貯蓄ペースや資産運用方法を見直し、自分のライフプランに合わせた資金形成をスタートさせることが、将来の安心につながります。
30代でも約8割の人が老後に不安を感じているとされていますが、一方で「老後資金は必要ない」と考える声も聞かれます。
詳しくは記事「老後資金は必要ないってホント?」を参照してみましょう。
昇給やボーナス時に積立額を増やす工夫が効果的だね!
自分に合った貯蓄や投資の方法が分からない人は、FP相談で無理のない資金計画を立ててみよう!
30代から老後資金を準備するメリット
老後資金の準備は「早く始めるほど有利」といわれます。
30代から積み立てをスタートすれば、少額でも長い時間をかけて資産を大きく増やすことに期待できます。
長寿化により、定年後は20年、30年と生活が続く可能性があるため、今のうちに準備を始めることが大切です。
・少額の積立で老後に備えられる
・長期運用で積極的な投資にチャレンジできる
・NISAやiDeCoなど国の非課税制度を早いうちから活用できる
複利効果を有効活用できる
お金を増やす力として有名なのが「複利」です。
これは、得られた利益をさらに運用に回すことで、お金が雪だるま式に増えていく仕組みです。
30代から始めれば運用期間が長いため、この複利の力を最大限に活かせます。
たとえば毎月1万円を投資に回して3〜5%の利回りで増やせれば、20〜30年後には大きな金額になります。
老後まで時間がある30代だからこそ、複利を味方につけられるのです。
少額の積立で老後に備えられる
「貯金や投資はお金に余裕ができてから」と思いがちですが、30代なら、毎月数千円〜1万円程度を積み立てるだけでも、長期間続ければまとまった金額になります。
また、少額から始めれば生活に大きな負担をかけずに続けられるのもメリットです。
自動積立を設定しておけば、忙しいときや出費が多い時期でも習慣的に貯められます。
長期運用で積極的な投資にチャレンジできる
30代は老後まで20年以上あるため、ある程度リスクをとった投資にも挑戦できます。
株式や投資信託などは価格の上下があるものの、長期的に見れば高いリターンを得られる可能性があります。
短期の値動きに振り回されず、長い目で見て運用すれば、多少のマイナスがあっても立て直す時間があります。
安全性の高い商品と組み合わせながら投資をすることで、リスクを抑えつつ資産を増やすことに期待できます。
NISAやiDeCoなど国の非課税制度を早いうちから活用できる
NISAやiDeCoは「お金を増やしながら税金を減らせる制度」で、30代から始めると長期間その恩恵を受けられるのが大きなメリットです。
iDeCoは掛金がそのまま所得控除の対象となり、税金が少なくなるうえに運用益も非課税で受け取れます。
一方、新NISAでは年間最大360万円までの投資が非課税で運用でき、非課税期間も無期限です。
新NISAは「つみたて投資枠(年間120万円)」と「成長投資枠(年間240万円)」の2つの枠で構成されており、積立型の長期投資と、株式・投資信託など幅広い商品への投資を併用できます。
長期的にコツコツ積み立てれば、複利の力で効率よく資産を増やせる仕組みです。
仮にiDeCoで月2万3千円、新NISAのつみたて投資枠で月4万円を活用し、20年以上年率3〜5%のリターンを得られれば、運用益の非課税や所得控除による軽減を合わせて数十万〜数百万円規模のメリットが期待できます。
それに、NISAやiDeCoを早く始めれば、非課税の恩恵を長く受けられるね!
いくら必要?老後資金の必要額を知るための3ステップ
老後のためにどれくらいお金を準備すればいいのかは、人によって大きく異なります。
よく「夫婦で2000万円不足」と言われますが、実際には働き方や住む場所、趣味や旅行などのライフスタイルによって必要額は変わります。
ここでは、自分自身の老後資金の必要額を知るための3ステップについて解説します。
・STEP1:老後の理想の生活費をシミュレーションする○
・STEP2:将来受け取る年金額を確認する
・STEP3:不足額を計算し、準備すべき目標額を明確にする
STEP1:老後の理想の生活費をシミュレーションする
まずは「自分が老後に送りたい生活」をイメージするところから始めましょう。
現役時代と同じくらいの生活水準を保ちたいのか、節約を意識して最低限の支出に抑えるのかによって、必要なお金は大きく変わります。
家計簿やこれまでの支出データを参考に、家賃や光熱費、食費などの基本的な支出に加え、趣味や旅行、交際費にいくらかけたいかを算出します。
また、将来的には医療費や介護費用がかかる可能性もあるため、そうした出費も見込んで生活費を試算しましょう。
STEP2:将来受け取る年金額を確認する
老後のお金の柱となるのは公的年金です。
まずは自分が将来いくら受け取れるのかを確認しておくことが大切です。
会社員は厚生年金、自営業者は国民年金が中心となり、加入期間や収入によって受給額が変わります。
「ねんきんネット」や毎年届く年金定期便を使えば、納付記録や将来の受給見込み額を簡単に確認できます。
実際の平均額は、会社員の厚生年金を含めた場合は月15万円前後、自営業者の国民年金のみでは月6万円前後と大きな差があります。
また、年金は65歳から受け取るのが基本ですが、早めに受け取ればその分減額され、逆に遅らせれば増額される仕組みになっています。
将来の生活設計を考えるためには、まず自分の年金額の目安を知り、その上で足りない分をどう補うかを考えることが、老後資金準備の第一歩となります。
STEP3:不足額を計算し、準備すべき目標額を明確にする
STEP1で算出した理想の生活費から、STEP2で把握した年金による収入を差し引けば、毎月・毎年の不足額を割り出すことができます。
たとえば、毎月25万円必要で、年金が15万円入るのであれば、不足は毎月10万円です。
これを20年~30年といった老後期間に当てはめると、数千万円単位での資金が必要になる計算になることが分かります。
ここで試算した金額が、あなたの老後資金の目標額のひとつの目安となります。
もちろん、ライフスタイルの変化や物価上昇、医療費などの影響で実際の必要額は変動する可能性があるため、定期的に見直しを行うとともに、運用成果や収入状況を踏まえながら柔軟に修正していくことが大切です。
30代から始める資産運用の選択肢
老後資金を準備するには「貯金」だけでは不十分です。
インフレリスクも視野に入れ、運用を取り入れることが安心につながります。
運用には、投資信託・株式・保険商品など、さまざまな方法がありますが、それぞれにメリットとリスクがあるため、分散投資を意識しながら組み合わせると安定して資産を増やしやすくなります。
短期的な相場変動によるリスクは避けられませんが、30代から長期で運用を始めれば長期運用で影響をやわらげることができ、多少リスクを取った投資にも挑戦しやすいのが強みになります。
・NISAの仕組みと活用
・iDeCo(個人型確定拠出年金)で効率的に積み立てる
・投資信託の積立投資でコツコツ増やす
・個人年金保険・貯蓄型保険の長期的メリット
NISAの仕組みと活用
NISAは投資で得た利益が一定額まで非課税になる制度です。
特に2024年からスタートした「新NISA」では、非課税期間が無期限化され、幅広い世代が、老後に向けた長期資産形成に取り組みやすくなっています。
長期・積立・分散の基本を守りながら、自分のリスク許容度に合った商品を選んで、資産を成長させられるよう運用に取り組むことをおすすめします。
iDeCo(個人型確定拠出年金)で効率的に積み立てる
iDeCoは掛金が全額所得控除となり、運用益も非課税になる非常に強力な税制優遇のある制度です。
将来の年金額を増やす手段として有効ですが、60歳まで引き出せない点には注意が必要です。
生活費の予備資金を確保したうえで利用するようにしましょう。
iDeCoでは、定期預金から投資信託まで商品が選べ、特に所得が高い人ほど、税制面のメリットが大きいため効果を実感しやすい制度といえるでしょう。
参考:iDeCo公式サイト|iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)【公式】
投資信託の積立投資でコツコツ増やす
投資信託は複数の株や債券に分散投資できるためリスクを抑えやすく、初心者でも始めやすい金融商品です。
毎月一定額を自動で買い付ける積立投資なら、購入価格を平均化できる「ドルコスト平均法」の効果も得られます。
市場の上下に振り回されず、長期で安定したリターンを狙えるのが特徴です。
特に低コストのインデックスファンドを利用すると効率的に資産を増やせる可能性があります。
投資信託については、こちらの記事で解説をしています。
投資信託はやめたほうがいいって本当?デメリットや失敗しないためのポイントを解説!
個人年金保険・貯蓄型保険の長期的メリット
保険を利用して老後資金を準備する方法もあります。
個人年金保険や貯蓄型保険は、将来の受取額や利率が契約時にある程度決まるため、リスクを抑えたい人向けの商品となります。
ただし保険料や解約返戻金など条件が複雑で、途中解約では元本割れの可能性もあるため注意が必要です。
保障と貯蓄を同時に得られる点はメリットですが、純粋に資産形成を目的とするなら投資信託など他の運用方法との比較も欠かせません。
個人年金保険については、こちらの記事で解説をしています。
30代に個人年金保険はおすすめ?入るべき人の特徴や選び方をわかりやすく解説
どれが自分に合っているか迷うなら、FPに相談して最適な運用プランを立てよう。
30代必見!無理なく始める老後資金の貯め方4選
老後資金は一度に大きな額を準備するのは難しいため、毎月の収入から少しずつ先取りして貯める仕組みを作るのがポイントです。
ここでは、無理なく老後資金を貯められる方法を紹介します。
定期預金・個人向け国債:元本保証が魅力
まず安心して始めたいなら、定期預金や個人向け国債がおすすめです。
元本保証があるためお金が減るリスクはほとんどなく、投資が怖いと感じる人でも気軽に取り組めます。
ただし金利は低いため、大きく増やすのは難しい点には注意が必要です。
そのため、使う目的やタイミングが決まっている資産の準備方法として活用するのがおすすめです。
関連記事
安全なお金の増やし方!定期預金より堅実なお金の増やし方は存在する?
国債のメリット・デメリットとは?購入方法やその他の安全商品を解説
新NISA:非課税メリットと自由度の高さが魅力
「新NISA」は、投資で得た利益が非課税になる制度です。
株式や投資信託など幅広い投資商品に投資でき、非課税枠が拡大されたため、効率よく資産形成を進められます。
特に長期でコツコツ投資する人に向いていますが、制度が定期的に改正されるため、最新の内容をチェックしながら利用するようにしましょう。
関連記事
NISAを今から始めるのは遅い?2026年からでも間に合う理由や年代別の始め方を解説
iDeCo(個人型確定拠出年金):節税効果が大きい
iDeCoは「60歳まで引き出せない」代わりに、掛金が全額所得控除となり、運用益も非課税になる税制優遇制度です。
強制的に老後資金を積み立てられるため、将来に向けた資産形成に最適です。
収入が高い人ほど節税メリットも大きくなるので、老後資金準備の選択肢として、ぜひ検討してみるとよいでしょう。
関連記事
iDeCo(個人型確定拠出年金)とNISAは併用可能?メリットや注意点について解説
企業型DC・財形貯蓄:勤務先が導入しているなら検討
勤務先に制度がある人は、企業型DC(確定拠出年金)や財形貯蓄も要チェックです。
企業型DCは会社と一緒に積み立てられる場合があり、財形貯蓄は給与天引きで自動的に貯められるのがメリットです。
住宅購入や年金など目的別に利用できるケースもあるため、会社の制度を確認して活用すると効率的に老後資金を準備できるでしょう。
関連記事
財形貯蓄なんて意味ない?やめた方がいいと言われる理由を知ろう
【ケース別】30代から始める老後資金の積立シミュレーション
老後資金をしっかり準備するためには、まず「いくら貯めたいか」を目標として決めることが大切です。
目標額が決まれば、毎月どれくらい積み立てればよいのかが分かり、モチベーションも上がります。
ここでは目標額ごとに、積立のシミュレーションを見ていきます。
目標額1,000万円の場合
30歳から毎月1万円を年利3%で積み立てた場合、20年後で約300万円、30年後で約580万円にのぼります。
1,000万円に届くためには、積立額をもう少し増やすか、利回りを高める工夫が必要です。
大切なのは「少額でもやめずに続けること」。
旅行や車の買い替えなどのイベント支出とバランスを取りながら、できる範囲で積み立てを続ければ、時間を味方にして資産形成が進みます。
目標額2,000万円の場合
2,000万円を目指すなら、より計画的な積立が必要です。
例えば、毎月2万円を年利3%で30年間続けた場合、約1,700万円が積み立てられるため、あと少し積立額を増やすか、投資の利回りを上げる工夫で目標に近づけます。
この金額は「老後2000万円問題」で話題になった目安でもあり、公的年金と合わせれば比較的ゆとりのある生活を期待できます。
ただし医療費や長生きリスクも考えて、資産の一部を株式や投資信託などに回すなど、自分に合った運用スタイルを持つことが重要です。
目標額3,000万円の場合
3,000万円という大きな金額も、30代から始めれば十分に狙えます。
例えば30歳から毎月3万円を年利4%で積み立て続けると、30年後には3,000万円以上に達する可能性があります。
NISAやiDeCoを活用して非課税のメリットを受けながら、投資信託などで長期的に運用するのが効率的です。
3,000万円あれば老後にかなりの安心感が得られますが、生活レベルによって必要額は変わるため、定期的にシミュレーションを見直して調整することが大切です。
関連記事
30代で貯金100万円しかないのはやばい?今すぐできる改善法と将来への備え方
30代が老後資金を貯める際のポイントは?
老後資金は思いついたときに闇雲に貯めるのではなく、ライフイベントやリスクに合わせて優先順位をつけることが大切です。
30代は結婚・出産・教育費・住宅購入など大きな支出が多く、つい老後資金を後回しにしがちですが、同時並行で準備を進めることが将来の安心につながります。
ここでは、30代が老後資金を貯める上で押さえておくべきポイントを解説します。
・まずは「緊急予備資金」を最優先で確保する
・ライフイベント費用と老後資金は分けて貯める
・貯蓄型保険は慎重に検討する
まずは「緊急予備資金」を最優先で確保する
突然の出費や収入減に備えて、生活費の3〜6か月分は現金や普通預金など安全性や流動性の高い形で持っておくようにしましょう。
これがないと、急な出費のときに投資を不利なタイミングで解約せざるを得なくなるリスクが出てきます。
家賃や食費など固定費を基準に、自分に合った金額を目標に設定するのが安心です。
まずはこの資金を優先的に用意し、その後に老後資金の積立や投資へ進めるのがおすすめです。
生活防衛資金については、こちらの記事で解説をしています。
生活防衛資金とは?金額の目安や効率よく準備するコツを解説!
ライフイベント費用と老後資金は分けて貯める
教育費・住宅費・親の介護費用など、30代は支出が重なりやすい時期です。
老後資金と同じ口座に入れてしまうと、目的が分からなくなり取り崩すリスクも高まります。
そこで、「ライフイベント用」と「老後用」で口座を分けたり、運用商品を分けたりするのが効果的です。
ライフイベント用は流動性を重視、老後資金用は長期運用を前提にといったように役割を分けると混乱を避けられます。
貯蓄型保険は慎重に検討する
老後資金の手段として貯蓄型保険を勧められることもありますが、保険は、保障と貯蓄を同時にカバーできる反面、短期間で解約すると元本割れするリスクもあります。
老後資金の準備という観点では、iDeCoやNISAなど税制優遇を受けられる制度のほうが効率的な場合も多いです。
保険は「万が一への備え」、資産形成は「投資や積立」というように役割を分け、複数の方法を比較して選びましょう。
独身30代が老後に備えるための要点
単身世帯の場合は支出や家計管理が異なるため、将来の生活費を的確にシミュレーションし、リスク管理を強化する必要があります。
独身30代が老後に備えるためのポイントを解説します。
単身世帯の平均貯蓄とリスク管理
単身世帯の平均貯蓄額は、キャリアアップや副業で収入増を図ることで大きく伸ばす人もいます。
逆に、生活費により多くを割いてなかなか貯まらない人もいて個人差が激しいのが現状です。
リスク管理という面では、ひとり暮らしでは収入減が起きた場合にカバーしてくれる人がいないため、緊急予備資金の確保はより重要になります。
自分の収入源を増やす手段として副業や投資、スキルアップによる転職なども視野に入れるとよいでしょう。
老後を見据えて、どの地域に住むかや持ち家の有無をどうするかなど、ライフプランの全体像を描きながら少しずつ貯蓄を積み重ねることが大切です。
副業やスキルアップで収入を増やす方法
収入源を増やせば、その分だけ老後資金を貯めやすくなります。
副業やキャリアアップを通じて収入自体を底上げして、資産形成に回す余力を確保しましょう。
会社員の場合でも、近年は副業を解禁する企業が増えています。
副業で収入を増やせば、その分をまるごと投資や貯蓄に回すことも可能です。
ただし、税務上の手続きを忘れずに行う必要があり、意外と時間や手間がかかることを念頭に置きましょう。
転職や昇給を目指す場合は、専門スキルを磨き、需要のある業界を選ぶことで収入アップにつなげられる可能性があります。
働きながら資格を取得するなど、長期的な視点でキャリア形成を進めることが老後資金にも直結してくるでしょう。
副業を始める前に押さえるポイント
まずは勤務先が副業を認めているか就業規則を確認しましょう。
業務に支障がなく、競合リスクなどの要件を満たしていれば、副業で収入を補うことができます。
次に副業の種類によっては確定申告が必要になるため、所得税や住民税などの増減も意識しながら計画を立てる必要があります。
稼ぎが多くなると税率が上がる場合もあるので、シミュレーションは欠かせません。
労働時間の配分や健康管理にも気を配りながら、無理のない範囲で副業を取り入れて資産形成を進めるようにしましょう。
昇給や転職を視野にスキルアップを目指す
現在の職場でのキャリアパスを見直し、昇給につながる資格取得やスキル獲得を計画的に実行することで、将来の収入アップを目指す方法もあります。
特にITや医療、金融など専門性が高い分野では、経験や資格がダイレクトに年収に反映されることが多くなっています。
転職を考える際は、求人需要が高い業界をリサーチし、自分の経験や強みを活かせるポジションを狙うと良いでしょう。
現職を続けながら転職活動する場合は、勤務時間との両立にも注意が必要です。
いずれにしても、スキルアップによる収入アップは老後資金の充実につながります。より高い給与を得られれば、投資に回す余力を増やすことができ、資産形成を加速させられます。
「長期・積立・分散」を意識して運用する
副業や昇給などで増えた収入を、さらに資産運用へ回す場合は「長期・積立・分散」が基本です。
安定的に成長が見込める投資信託やETFをコツコツ買い増すことで、相場の上下動に左右されにくい資産形成が可能となります。
分散投資を意識することで、特定の銘柄やセクターに偏ったリスクを回避できます。
株式だけでなく債券やREIT、金など複数の投資対象を組み合わせることも検討しましょう。
時間をかけて資産を成長させることを意識しつつ、急な出費にも備えられるよう緊急資金を確保しておく、これが長く続けるうえで最も重要なポイントです。
まとめ
30代は時間を味方につけられる最適な時期です。自分に合った方法で、少しずつでも老後資金の準備を進めることで将来の不安を大きく減らせるでしょう。
公的年金だけでは十分な老後の生活費をカバーしきれない可能性が高まる中、iDeCoやNISAなどの税制優遇制度を早期に活用し、複利効果で着実に資産を育てることも重要です。
30代はライフイベントの多い時期でもありますが、優先順位をつけて計画的に老後資金とその他の支出を両立していきましょう。
まずは緊急予備資金の確保や家計の見直しからスタートし、その上で自分のリスク許容度に合った金融商品を選ぶことが大切です。
収入を増やす手段として副業や転職を活用することも、老後資金の形成を後押しします。
時間をかけることで複利の恩恵が大きくなるため、できるだけ早いうちから行動を始めると、あの時、取り組んで良かった、と思える大きな運用成果を挙げられる可能性があるでしょう。
「みんなの生命保険アドバイザー」は、2,000名以上のFPの中から、あなたに合った担当者を紹介してもらえるサービスです。
これまでの相談実績は40万件以上。2004年のサービス開始から20年近くが経ちますが、相談に対する満足度は95%と高い評価を受けています。
オンラインでの相談も対応可能なので、仕事や育児で普段から忙しい人にもぴったりです。
万一担当者の対応に不満があるときや、相性がよくないときは、WEBサイトから担当者の変更や中断を連絡できる「ストップコール制度」も用意しています。無理に保険加入を勧められることはありませんので、安心です。
何度でも無料で利用でき、納得できるまで提案を受けられます。オンラインでの相談も対応可能なので、仕事や育児で普段から忙しい人にもぴったりです。
また同性のFPを希望することも可能(※1)で、同性にしかわからない悩みや気になることでも気軽に相談できます。
今なら相談と相談後に送られてくるアンケート回答で、ミスタードーナツ ギフトチケット(1500円)がもらえるキャンペーンを実施しています。
ぜひ一度、無料で相談してみましょう。
マネモのおすすめ保険相談サービスはこちら!
