この記事の要約はこちら
・犬がティッシュを食べる理由は遊び・ストレス・異食症などがある
・少量なら排出されることもあるが、大量摂取は腸閉塞などのリスクがある
・食べた直後は量と体調を確認し、無理に吐かせないことが重要
・嘔吐や元気消失などの異常があれば早めに動物病院へ相談する
・誤食を防ぐには環境管理やしつけ、ストレス対策が大切
犬がティッシュを食べたのを発見し、不安でこの記事を見に来た飼い主さんは多いのではないでしょうか。
たった一枚のティッシュでも、実際に引き起こすリスクは無視できません。
まずは落ち着いて、食べた量や犬の体調を確認しましょう。
多くの場合、ティッシュを少量食べた程度であれば自然に排出されることもありますが、状況によっては動物病院での診察が必要になることもあります。
ここでは、犬がティッシュを食べたときにまず確認したいポイントと正しい対処法を解説します。
この記事の目次
犬がティッシュを食べたときの対処法
犬がティッシュを食べてしまった場合の対処法は、食べた量や状況によって異なります。
下記に従って、飼い主さんは冷静に対応しましょう。
ティッシュを食べたときの対処法
・口の中に残っていないか確認する
・食べた量を確認する
・体調の変化をチェックする
・無理に吐かせない
口の中に残っていないか確認する
犬がティッシュを食べた場合、まずは口の中にティッシュが残っていないか確認しましょう。
口の奥や歯の間にティッシュが残っていると、飲み込みきれずに喉に詰まる可能性があります。
口の中に見える範囲でティッシュが残っている場合は、無理をしない範囲で取り除きます。
ただし、犬が嫌がる場合や奥まで入り込んでいる場合は、無理に取り出そうとするとケガをさせる恐れがあります。
その場合は、無理に触らず動物病院に相談するようにしましょう。
食べた量を確認する
次に、どれくらいの量のティッシュを食べたのか確認します。
犬がティッシュを食べた場合の危険性は、犬のサイズにもよりますが、食べた量によって大きく変わります。
例えば、以下のように対応の目安が異なります。
・一枚程度の少量
多くの場合はそのまま便として排出されることが多い
・数枚〜大量に食べた可能性がある
消化不良や腸閉塞のリスクがあるため注意が必要
・どれくらい食べたか分からない場合
体調の変化をよく観察する
特に子犬や小型犬の場合は、少量でも体への影響が出ることがあるため注意しましょう。
少量の場合
一枚程度のティッシュであれば、通常は自然に便と一緒に排出されることが多いです。
ただし、犬のサイズや体調によっては、少量でも問題を引き起こすことがあります。
そのため犬の様子をしっかり観察し、元気がない、嘔吐、下痢などの症状が見られる場合は、早めに獣医師に相談することが重要です。
また、排便の際にティッシュが出ているかどうかも確認し、何か異常があればすぐに対応しましょう
大量の場合
大量にティッシュを食べてしまった場合は、すぐに動物病院に連絡し、指示を仰ぎましょう。
自宅での無理な処置は避け、専門家の指示に従うことが安全です。
獣医師の診断により、催吐処置が行われることもありますが、これはティッシュを食べてからの経過時間や犬の状態によって判断されます。
早めに受診することで、腸閉塞などの重篤な症状を防ぐことができます。
体調の変化をチェックする
犬がティッシュを食べたあとには、体調の変化がないか様子を見ることが大切です。
次のような症状がないか確認してください。
・吐こうとしている
・元気がない
・食欲がない
・お腹を痛がる
・便が出ない
これらの症状が見られる場合は、誤飲によるトラブルが起きている可能性があります。
無理に様子を見続けるのではなく、早めに動物病院へ相談することが大切です。
無理に吐かせない
犬がティッシュを食べた場合、無理に吐かせようとするのは危険です。
インターネットでは「塩水を飲ませる」などの方法が紹介されていることもありますが、こうした方法は犬の体に大きな負担をかける恐れがあります。
また、無理に吐かせることで喉や食道を傷つける可能性もあります。
犬がティッシュを食べた場合は、自己判断で吐かせるのではなく、心配な場合は動物病院に相談することが安全です。
犬がティッシュを食べた場合の危険性
犬がティッシュを食べた場合、「体に害はないの?」「病院に行くべき?」と不安になる飼い主さんも多いでしょう。
ティッシュは基本的に紙でできているため、少量であればそのまま便として排出されるケースも多いといわれています。
しかし、食べた量や犬の体の大きさ、体調によっては、さまざまなトラブルにつながる可能性があります。
犬がティッシュを食べたときに考えられる主な危険性は、以下のとおりです。
ティッシュを食べた場合の危険性
・消化不良
・腸閉塞
・窒息
・感染
(・特に子犬は重症化しやすいこと)
それぞれ危険性の内容が異なるため、ここから詳しく説明します。
消化不良
犬がティッシュを食べた場合、まず考えられるのが消化不良です。
ティッシュは水分を吸収しやすく、水分を吸うと柔らかくなりますが、食べ物のように消化されず、お腹の中で膨張します。
そのため、胃や腸でうまく処理できず、消化不良を起こすことがあります。
軽度であれば、そのまま便として排出されるケースも多いですが、次のような症状が見られる場合は注意が必要です。
・嘔吐
・下痢
・食欲不振
これらの症状が続く場合は、早めに動物病院へ相談しましょう。
腸閉塞
犬がティッシュを大量に食べてしまった場合は、腸閉塞のリスクがあります。
ティッシュが水分を吸収して膨らみ、消化されないまま胃や腸の中で固まると、詰まることがあります。
腸閉塞の症状には、
・何度も吐く
・食欲がなくなる
・元気がない
・便が出ない
などがあります。
大量に食べた、ないしは食べた量が不明な場合、上記症状が出ている場合はすぐに動物病院を受診してください。
腸閉塞は緊急の医療処置が必要な状況であり、手術が必要になることもあります。
放置すると命に関わることもあります。
窒息
ティッシュが丸まった状態で飲み込んだり、一気に飲んでのどに詰まらせた場合は窒息する危険性もあります。
特に犬は食べ物をあまり噛まずに飲み込むことが多いため、ティッシュを急いで飲み込もうとすると、喉に引っかかってしまうことがあります。
こうした場合、無理に取り出そうとするとさらに奥に押し込んでしまう恐れがあるため、すぐに動物病院で処置を行いましょう。
次のような様子が見られる場合は、窒息の可能性があります。
・苦しそうにしている
・咳き込んでいる
・呼吸が荒い
感染
汚れたティッシュや使用済みのティッシュを食べてしまった場合は、細菌やウイルスによる感染症を引き起こす可能性もあります。
よくあるケースとして、ごみ箱を漁って得たティッシュや、子どもが鼻をかんだティッシュ、キッチンなどで調味料や食べ物が付いた紙類を食べた場合、雑菌が付着している可能性がとても高く、中には犬の体にとって毒になるものもあります。
ウイルス感染による症状には、
・下痢
・嘔吐
・発熱
・元気がない
などの症状が現れる場合はありますので、体調に異変がある場合は念のため動物病院に相談しましょう。
特に子犬の誤飲は要注意
子犬は好奇心が旺盛で、ティッシュなどの紙をおもちゃのように口に入れてしまうことがよくあります。
しかし、子犬は体が小さく消化管も細いため、少量の異物でも詰まってしまうリスクがあります。
また、ティッシュなどを繰り返し食べる場合は、異食症(いしょくしょう)の可能性も考えられます。
子犬がティッシュを食べた場合は、体調の変化をよく観察し、少しでも異変があれば早めに動物病院を受診することが大切です。
犬がティッシュや紙を食べる理由
犬がティッシュや紙を食べてしまう行動は、よくあることのように見えますが、実は放っておくと誤飲や体調不良につながる可能性もあるため注意が必要です。
なぜ犬は食べ物ではないティッシュや紙に興味を持ち、口にしてしまうのでしょうか。
その理由には、遊びやストレス、さらには病気が関係しているケースもあります。
ここでは、犬がティッシュや紙を食べてしまう主な原因について詳しく解説します。
犬がティッシュや紙を食べる理由
・遊びや好奇心
・退屈やストレス
・異食症(いしょくしょう)
遊びや好奇心
犬は好奇心旺盛な動物で、新しいものに対する興味が強いです。
とくに動きがあるものやフワフワした質感のものには強い魅力を感じます。
ティッシュはその典型で、引っ張ると次々と出てくる特性から、犬にとっては一種の遊び道具として認識されることがあります。
遊びの延長として噛んだり、食べてしまうこともあります。
退屈やストレス
犬は十分な運動や精神的刺激がないと、ストレスを感じたり退屈になったりします。
たとえば、長時間の留守番や運動不足が続くと、そのエネルギーを発散する手段として、手近なティッシュを食べることがあります。
また、飼い主の注意を引くために意図的に誤飲行為をすることもあるため、日頃から十分な運動と遊びの時間を確保することが重要です。
異食症(いしょくしょう)
異食症は、食べ物ではないものを繰り返し食べてしまう行動を指します。
原因は、栄養不足やストレス、不安、さらには精神的な問題であることが多いです。
異食症の犬はティッシュだけでなく、プラスチックや布など、他の非食品アイテムを食べることもあります。
この場合、単なるいたずらではなく、健康問題や心理的な問題が背景にあることが考えられるため、専門的な対応が必要です。
犬がティッシュを食べてしまった時の対処法
自己判断で吐かせない
自己判断で犬に吐かせようとするのは非常に危険です。
吐き出したティッシュが気管に入ってしまうと、窒息や誤嚥性肺炎を引き起こす恐れがあります。
犬がティッシュを食べた場合、まず獣医師に相談し、適切な対処法を確認するようにしましょう
ティッシュを食べさせないための予防策としつけ方法
犬がティッシュを食べてしまわないようにするためには、環境を整え、しつけを徹底することが重要です。
予防策としつけ方法
・環境の整備
・しつけの強化
・ストレスの管理
環境の整備
まず、ティッシュやゴミ箱など犬が誤って口に入れてしまうものは、すべて犬の届かない場所に保管するようにしましょう。
蓋付きのゴミ箱を使用することで、犬がゴミ箱を漁ってティッシュを取り出すことを防げます。
また、ティッシュボックスを壁掛け式にするなど物理的に犬がアクセスできないように工夫することも効果的です。
しつけの強化
「ちょうだい(離せ)」というコマンドを教えることで、犬が誤ってティッシュを食べてしまった場合でもすぐに取り上げることができます。
このしつけは普段から練習しておくことで、万が一の時に役立ちます。
おやつやおもちゃを使って「ちょうだい」の練習をすることで、犬がティッシュを噛んだり食べようとしたときに注意をそらすことができます。
ストレスの管理
犬がティッシュを食べる背景には、退屈やストレスが大きく関わっています。
犬のストレスを軽減するために、十分な運動や遊びの時間を確保することが重要です。
定期的な散歩や室内での遊びを通じて、犬のエネルギーを発散させましょう。
また、犬用の知育玩具やパズルフィーダーなど、知的な刺激を与えるおもちゃを使うことで、退屈を防ぐことができます。
飼い主とのコミュニケーションも大切で、愛情を注ぐことで不安を軽減し、ティッシュの誤食を防ぐ手助けとなります。
よくある質問
犬がティッシュを食べた後、何時間以内に異常がなければ安心できますか?
犬がティッシュを食べてから、通常1~3時間程度で異常が見られなければ、大きな問題はないことが多いです。
ただし、犬の大きさや健康状態によって異なるため、少しでも異常があればすぐに動物病院を受診してください。
また、ティッシュが消化されずに腸に残ると、後で腸閉塞を引き起こす可能性もあるので、数日間は愛犬の様子をしっかり観察しましょう。
ティッシュを食べた犬に与えてはいけない食べ物はありますか?
犬がティッシュを食べた後は、消化器官に負担をかけないよう、刺激の強い食べ物や固い食べ物は避けるべきです。
例えば、チョコレートやぶどう、玉ねぎ、にんにくなどの有害な食品はもちろん、脂肪分の多いものやスパイスの効いたものも控えるようにしましょう。
消化に良い食事を心がけ、場合によっては獣医師に相談して特別な食事を用意することもおすすめです。
ペット保険は必要?

ペットには公的医療保険制度がありません。
そのため診療費の自己負担額は100%です。
もしものときにお金を気にせずペットの治療に専念できるよう、ペット保険に加入することをおすすめします。
また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。
ペットが元気なうちに加入を検討しましょう。
まとめ
犬がティッシュを食べてしまう行動には、遊びやストレスといった身近な原因から、異食症のような注意が必要なケースまで、さまざまな背景があります。
少量であれば自然に排出されることも多いですが、食べた量や犬の体調によっては、消化不良や腸閉塞などのリスクにつながる可能性もあるため、決して軽く考えないことが大切です。
万が一食べてしまった場合は、慌てずに量や体調の変化を確認し、少しでも異変があれば早めに動物病院へ相談しましょう。
また、自己判断で吐かせるといった行為は避け、必ず安全な方法で対応することが重要です。
日頃からティッシュやゴミの管理を徹底し、十分な運動や遊びを取り入れることで、誤食は予防できます。
愛犬の安全を守るためにも、日常の環境づくりと観察を意識していきましょう。
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