この記事の要約はこちら
・犬のお腹がキュルキュル鳴る原因には、空腹や消化活動、ガスの蓄積、ストレスなどの生理的な理由がある。
・フードが体に合わない、早食い、運動不足などの生活習慣もお腹の音の原因になることがある。
・膵炎、腸閉塞、寄生虫感染、胃拡張・胃捻転などの病気が関係している場合もあるため注意が必要。
・軽い症状であれば安静にする、食事内容を見直す、水分を与えるなどの対処で改善することもある。
・嘔吐や下痢、食欲不振、元気消失などの症状がある場合は早めに動物病院を受診することが重要。
犬のお腹がキュルキュル鳴る原因は、空腹時、ストレス、運動不足等の理由が考えられます。
お腹が鳴る以外に、下痢や嘔吐、食べない等の症状がある場合は病気の可能性があるので要注意です。
犬のお腹がキュルキュル鳴る原因はさまざまです。
特に心配のいらない場合もあれば、早急に動物病院へ連れて行った方がいい場合もあります。
この記事では
・犬のお腹がキュルキュル鳴る原因
・犬のお腹がキュルキュル鳴る時に考えられる病気
・犬のお腹がキュルキュル鳴る時の対処法
について解説します。
最後までお読みいただければ、「犬のお腹がキュルキュル鳴る原因」「犬のお腹が鳴る時の対処法」わかるようになっていますので、ぜひ最後までお読みください。
この記事の目次
犬のお腹がキュルキュル鳴るのはなぜ?
犬のお腹からキュルキュル、グルグル、ポコポコなど、音が聞こえることがあります。
音の大きさや鳴り方は、胃の中の内容物の状態や胃の形状によっても異なります。
犬のお腹が鳴る原因は、大きく分けて「生理現象」と「腹痛」の2つの理由が挙げられます。
生理現象の場合
まずひとつ、人間と同じように生理現象で犬のお腹がキュルキュルやグルグルと鳴ることがあります。
お腹が空いている時、食事の後に食べ物を消化するため、胃や腸が動いて音が鳴ります。
犬が特にいつもと変わりなく、元気ある状態なら特に心配はいらないでしょう。
お腹が痛い場合
犬はお腹が痛い時にお腹が鳴ることがあります。
原因は、お腹にガスがたまっていたり、胃の調子が悪い、異物を食べてしまった、ご飯が合っていないなどが考えられます。
また、膵炎や寄生虫による感染症など、炎症や病気の可能性もあり注意が必要です。
犬のお腹がキュルキュル鳴る時に考えられる病気以外の主な原因とは?
犬のお腹が「キュルキュル」「ゴロゴロ」と鳴ると、病気ではないかと心配になる飼い主さんも多いでしょう。
しかし、実際には病気以外の理由で音が鳴るケースも多くあります。
主な原因は次の通りです。
・お腹が減っている
・ご飯が体に合っていない
・胃や腸が消化活動をしている
・お腹にガスが溜まっている
・ストレスを感じている
・運動不足で胃腸機能が低下している
・異物誤飲
ここから、それぞれの原因について詳しく解説します。
お腹が減っている
人と同じように、犬も空腹になるとお腹がグーグーと鳴ることがあります。
空腹になると胃の収縮運動が始まり小腸にその動きが伝わります。
この時に、消化しきれなかった食べ物のカスや水分、空気などが動くことで空気が振動し、お腹の音が鳴ると考えられています。
食事の時間が近いときに音が鳴っている場合は、単なる空腹であることも少なくありません。
ご飯が体に合っていない
犬も体質によって、フードが合わない場合があります。
体に合わないフードを食べると消化不良を起こしやすくなり、胃腸に負担がかかります。
その結果、腸内環境が乱れ、お腹がキュルキュル鳴ることがあります。
フードを変えてからお腹の音が増えた場合は、フードが体質に合っていない可能性も考えられます。
胃や腸が消化活動をしている
食事をした後にお腹が鳴る場合は、胃や腸が正常に消化活動をしているサインのこともあります。
食べ物は胃で消化されたあと腸へ送られますが、その際に腸の筋肉が収縮す「蠕動(ぜんどう)運動」が起こります。
この動きによって、お腹から音が聞こえることがあります。
食後に元気や食欲があり、体調に変化がない場合は心配ないケースが多いでしょう。
お腹にガスが溜まっている
犬が早食いをすると、食べ物と一緒に空気を飲み込みやすくなります。
その結果、お腹にガスが溜まり、ギュルギュルやポコポコと音が鳴ることがあります。
また、便秘のときもガスが溜まりやすく、げっぷやおならなどの症状が見られることがあります。
便秘の原因には、水分不足・運動不足・フードが合わないなどが考えられます。
ストレスを感じている
犬はとても繊細な動物で、ストレスによって胃腸の働きが乱れることがあります。
ストレスを感じると自律神経のバランスが崩れ、腸内環境にも影響します。
その結果、腸内で異常な発酵が起こり、お腹がゴロゴロ鳴ることがあります。
例えば
・散歩不足
・飼い主とのコミュニケーション不足
・環境の変化
などがストレスの原因になることがあります。
運動不足で胃腸機能が低下している
運動不足になると消費カロリーが減り、食欲が落ちることがあります。
また、胃腸の動きも弱くなり、腸がうまく働かずお腹の音が鳴ることがあります。
さらに、運動不足はストレスや便秘の原因にもなるため注意が必要です。
また、シニア犬では胃酸が過剰に分泌されることでお腹が鳴ることもあります。
異物誤飲
犬が異物を飲み込んだ場合、体外に排出しようとして腸が活発に動き、お腹から音が鳴ることがあります。
特に次の症状がある場合は注意が必要です。
・落ち着きがない
・嘔吐している
・便秘や排便がない
これらが見られる場合は、危険な状態の可能性もあるため、早めに動物病院を受診してください。
誤飲については、こちらの記事でも解説しています。
気になる方はぜひチェックして下さいね。
【犬の誤飲】症状が出るまでの時間は何日?どんな症状が出る?
犬のお腹がキュルキュル鳴る時に考えられる病気
犬のお腹がキュルキュル鳴る原因は空腹や消化活動などのこともありますが、病気が関係しているケースもあります。
特に次のような病気では、お腹の音が症状として現れることがあります。
・腹痛(消化不良・お腹の冷えなど)
・膵炎
・過敏性胃腸炎
・腸閉塞
・寄生虫感染
・胃拡張・胃捻転症候群
病気が原因の場合は、嘔吐・下痢・元気消失など他の症状を伴うことが多く、早めの受診が必要になる場合もあります。
それぞれの病気について解説します。
腹痛(消化不良・お腹の冷えなど)
犬のお腹が鳴るとき、腹痛が原因になっていることがあります。
お腹が冷えたり、体質に合わない食べ物を食べたりすると、
・下痢
・便秘
・頭痛
といった症状が起こることがあります。
また、食べ物によるアレルギー反応が原因で腹痛が起こるケースもあります。
膵炎
膵炎は、膵臓に炎症が起こる病気で、重症化すると命に関わることもあります。
膵臓では消化酵素が作られていますが、膵炎になるとこれらの酵素が膵臓自体を傷つけてしまいます。
主な症状は次の通りです。
・強い頭痛
・激しい嘔吐
・下痢
・食欲不振
腹部に強い痛みがあるとき、犬は前足を伸ばしてお尻だけを上げる「祈りのポーズ」をすることがあります。
このような症状が見られる場合は、早めに動物病院を受診しましょう。
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犬の膵炎の治療費はどれくらいかかる?原因や症状についても解説!
過敏性胃腸炎
過敏性胃腸炎は、ストレスと関係が深いと考えられている胃腸の病気です。
原因ははっきりと分かっていませんが、慢性的に次のような症状が続くことがあります。
・お腹が鳴る
・腹痛
・軟便や下痢
・便秘
また、抱き上げたりお腹を触ったりすると痛がることもあります。
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犬の胃腸炎とは?症状・原因・予防法について詳しく解説!
腸閉塞
腸閉塞は、異物の誤飲などによって腸が塞がれてしまう病気です。
腸の通り道が狭くなることで、便やガスがうまく排出できなくなり、お腹の音が鳴ることがあります。
主な症状は次の通りです。
・嘔吐
・腹痛
・便秘または下痢
・食欲不振
完全に腸が塞がってしまうと、命に関わる危険な状態になることもあります。
関連記事
犬の腸閉塞の手術費用はいくら?初期症状についても解説!
寄生虫感染
回虫などの寄生虫が体内に入り込むと、消化器に影響を与え、お腹が鳴ることがあります。
寄生虫感染では次のような症状が見られることがあります。
・食欲不振
・下痢
・消化不良
・お腹の張り
・粘血便
寄生虫は、汚染された環境や便に含まれる虫卵を摂取することで感染するほか、母犬から子犬へ感染する場合もあります。
そのため、子犬の時期は定期的な検便を行うことが大切です。
胃拡張・胃捻転症候群
胃拡張・胃捻転は、胃にガスが溜まって膨らみ、さらに胃がねじれてしまう病気です。
胃がねじれることで血管が圧迫され、ショック状態を引き起こすことがあり、非常に緊急性の高い病気です。
主な症状は次の通りです。
・お腹が大きく張る
・落ち着きがなくなる
・吐きたいのにはけない
・大量のよだれ
・震えが止まらない
発症から数時間で命に関わることもあるため、疑わしい症状が見られた場合はすぐに動物病院を受診してください。
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犬のお腹がキュルキュル鳴るのが止まらないときの対処法
犬のお腹がキュルキュル鳴り続ける場合は、まず落ち着いて様子を観察することが大切です。
症状が軽い場合は、次のような対処で改善することもあります。
お腹がキュルキュル鳴るのが止まらないときの対処法
・安静にして休ませる
・食事の内容や回数を見直す
・常温の水を飲ませて様子を見る
・胃腸を休ませるために一時的に食事を控える
・腹部をやさしくマッサージする
それぞれの対処法を解説します。
安静にして休ませる
お腹が鳴っているときは、無理に遊ばせたり触ったりせず、静かな場所で安静にさせましょう。
しばらく休ませることで、胃腸の動きが落ち着き症状が改善することもあります。
ただし、症状が長く続く場合や悪化する場合は、早めに動物病院で相談しましょう。
食事の内容や回数を見直す
一度にたくさん食べると胃腸に負担がかかり、お腹の音が悪化することがあります。
特に早食いをする犬は、フードと一緒に空気を飲み込みやすく、ガスが溜まりやすくなります。
対策としては次のような方法があります。
- 食事量を数回に分けて与える
- 早食い防止用の食器を使う
- 消化しやすいフードにする
- ドライフードをふやかして与える
これにより、胃腸への負担やガスの発生を抑えることができます。
水を飲ませて様子を見る
軽い消化不良の場合は、常温の水を少量飲ませて安静にすることで落ち着くことがあります。
ただし、冷たい水は胃腸を刺激してしまう可能性があるため、
必ず常温の水を与えるようにしましょう。
胃腸を休ませるために一時的に食事を控える
お腹の音に加えて、軽い嘔吐や下痢がある場合は、食事を控えて胃腸を休ませることが有効な場合があります。
食事を一時的に控えることで、胃腸の負担が減り、症状が落ち着くことがあります。
ただし、
- 嘔吐や下痢が続く
- 元気がない
- 食欲が全くない
といった症状がある場合は、早めに動物病院を受診しましょう。
お腹をやさしくマッサージする
腸の動きが弱くなっている場合、軽いマッサージで改善することがあります。
下腹部を「の」の字を描くように、優しくなでるようにマッサージしてあげましょう。
飼い主に触れてもらうことで、リラックス効果も期待できます。
ただし、強く押したり間違った方法で行うと逆効果になることもあるため、心配な場合は獣医師に相談してから行うと安心です。
動物病院に連れて行くタイミング
お腹の音だけであれば問題ないこともありますが、症状によっては早めの受診が必要な場合もあります。
様子を見ても大丈夫な場合
次のような場合は、すぐに病院へ行かなくても様子を見てよいケースが多いでしょう。
様子を見ても大丈夫な場合
・お腹の音以外の症状がない
・元気があり、普段通りに過ごしている
・食欲があり、食事も問題なく食べている
このような場合は、空腹や消化活動などが原因の可能性もあります。
ただし、症状が続いたり様子が変わる場合もあるため、数時間〜1日程度は様子をよく観察しておくことが大切です。
すぐに動物病院に連れて行くべき症状
お腹が鳴るだけでなく、次のような症状がある場合は、できるだけ早く動物病院を受診しましょう。
すぐに動物病院に連れて行くべき症状
・元気がなくぐったりしている
・食欲がない、食べない
・嘔吐や下痢が続いている
・お腹を触ると痛がる
・お腹が張っている
これらの症状がある場合、膵炎や腸閉塞など緊急性の高い病気の可能性も考えられます。
また、
・お腹の音が大きい
・安静にしていても鳴り続ける
といった場合も、胃腸のトラブルが起きている可能性があるため、獣医師に相談することをおすすめします。
よくある質問
犬のお腹が鳴っている時、散歩中に草を食べたがります。食べても大丈夫でしょうか?
基本的にはできるだけ食べさせない方が安心です。
犬は胃腸の調子が悪いと、本能的に草を食べて吐き出そうとすることがあります。
しかし、外に生えている草には除草剤や農薬が付着している可能性があり、寄生虫が付いていることもあります。
どうしても草を食べたがる場合は、代わりにキャベツなどの葉野菜を少量トッピングするとよいでしょう。
普段と変わらず元気ですがお腹の音がずっと鳴っています。病院へ行くべきですか?
元気や食欲がある場合は、すぐに受診しなくても様子を見てよいことが多いでしょう。
犬のお腹の音は、空腹時や消化活動時、軽い消化不良などで鳴ることがあります。
ただし、お腹の音が長く続く場合は、フードが体質に合っていない可能性もあります。
食事内容を見直しても改善しない場合や、嘔吐・下痢などの症状が出た場合は動物病院で相談しましょう。
犬のお腹がキュルキュル鳴っているとき、市販の整腸剤を与えてもいい?
与えること自体は問題ない場合もありますが、できれば犬用の整腸剤を使用する方が安心です。
整腸剤は腸内の善玉菌を増やし、消化不良や軽い胃腸トラブルの改善が期待できます。
ただし、人間用の整腸剤を与える場合は体重に合わせた量に注意する必要があります。
また、人と犬では腸内細菌のバランスが異なるため、犬専用に作られた整腸剤の方がより効果的とされています。
心配な場合は、獣医師に相談してから与えると安心です。
ペット保険は必要?

ペットには公的医療保険制度がありません。
そのため診療費の自己負担額は100%です。
もしものときにお金を気にせずペットの治療に専念できるよう、ペット保険に加入することをおすすめします。
また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。
ペットが元気なうちに加入を検討しましょう。
まとめ
今回は、
・犬のお腹がキュルキュル鳴る原因
・犬のお腹がキュルキュル鳴る時に考えられる病気
・犬のお腹がキュルキュル鳴る時の対処法
について解説してきました。
犬のお腹がキュルキュル鳴る時、空腹やストレス、運動不足など、さまざまな原因が考えられます。
お腹の音が鳴る以外に症状がなく元気な時は、食事回数や内容、生活習慣を見直すだけでも改善が期待できるでしょう。
明らかに愛犬の元気がなく不調が続く場合は病気の可能性があります。
その時は自己判断はせず、動物病院で診てもらいましょう。
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