個人年金保険
  • 公開日:2024.10.3
  • 更新日:2025.11.20

外貨建て個人年金保険のデメリットとは?加入して後悔した人の声も解説!

外貨建て個人年金保険のデメリットとは?加入して後悔した人の声も解説!

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外貨建て個人年金保険にデメリットがあると聞くと「やってはいけないのか」と感じる人も多いかもしれません。この記事では加入して後悔した人の声やデメリットとメリットなどを詳しく解説します。

この記事の要約はこちら

・外貨建て個人年金保険とは支払った保険料を外貨で運用し将来年金として受け取る保険
・外貨建て個人年金保険に加入をして損をした人もいるが入っていてよかったと思う人もいる
・外貨建て個人年金保険のデメリットは元本保証がなく為替リスクがある点
・外貨建て個人年金保険のメリットは割安な保険料で海外の高い金利で運用ができる

「外貨建て個人年金保険にデメリットはあるのか」「外貨建て個人年金保険はやめたほうがいいのか」と疑問に思う人も少なくありません。

老後資金に関する報道が増えるなか、外貨建て年金保険に注目が集まっていますが、実際にはメリットだけでなくデメリットも指摘されています。

この記事では外貨建て個人年金保険のデメリットや実際に加入している人の声、加入する前のチェックポイントなどを解説します。

外貨建て個人年金保険とは?

外貨建て個人年金保険とは、加入者が支払った保険料を外貨、主にアメリカドル(米ドル)、オーストラリアドル(豪ドル)、ニュージーランドドル(ユーロ)で運用し、将来的に年金を受け取る仕組みの保険です。

保険料の支払い方法には月払いや年払いなどの平準払いと、契約時に全額を一括で支払う一時払いがあります。

年金の受け取り方も、決められた期間のみ受け取る有期年金や、生涯にわたって受け取る終身年金などから選択が可能です。

日本円で運用する円建ての保険に比べて、外貨建て保険のほうが、より高い予定利率(※)が設定されている傾向があることから、資産形成の手段として注目を集めています。

※保険会社が契約者に約束する運用利回りのこと。

ドル建て保険がどんな商品なのか詳しく知りたい人は下記の記事もご覧ください。
【FPが解説】ドル建て保険ってどんな商品?メリット・デメリットをわかりやすく解説!

やめた方がいい?外貨建て個人年金保険のデメリット

外貨建て個人年金保険の注意点

・元本保証がない
・運用にかかる費用がある
・中途解約すると元本割れする可能性がある

元本保証がない

外貨建て個人年金保険には、円建てでの元本保証がありません。保険料を外貨で運用するため、為替レートの変動が直接影響し、円に換算した際の受取額が、支払った保険料の総額を下回る可能性があります。

つまり、外貨建て保険には、投資と同様に資金が減少するリスクがあるということです。

加入者は、為替レートの変動によって元本が保証されないリスクを十分に理解し、慎重に検討する必要があります。

運用にかかる費用がある

外貨建て個人年金保険では、運用に伴い以下のような複数の費用が発生します。

外貨建て個人年金保険の運用にかかる費用
・為替手数料
・保険関連費用
・年金管理費
・解約時の控除 など

 

とくに保険料の支払い時や年金受取時に外貨と日本円の両替をする際、為替手数料がそれぞれにかかります。

加えて、保険運用に関わるそのほかの費用も契約者の負担となります。

これらの費用は運用成果を低下させる要因となるため、事前に把握しておく必要があります。

中途解約すると元本割れする可能性がある

外貨建て個人年金保険を中途解約する場合、元本割れするリスクがあることを理解しておきましょう。

特に契約から短期間で解約すると、解約控除(早期解約手数料)などが適用され、受取額が払込保険料を大幅に下回る可能性が高まります。

早期解約は元本割れに直結しやすいため、長期的な視点で、支払いを継続できるかを慎重に検討する必要があります。

契約から短期間で解約すると解約控除によって受取額が払い込み総額を下回る恐れがあります。

ドル建て保険を解約する適切なタイミングを見極め、安易な早期解約は避けましょう。
関連記事:ドル建て保険の解約はタイミングが難しい?円安の時がいいって本当?損しないための注意点を解説

外貨建て個人年金保険に加入して後悔した人の声

  • 途中解約で損をした。為替で損とお金を減らすだけだった外貨建て保険。安易に加入したことを激しく後悔した。
  • 保険料控除額を収入と考えると分散としては悪くないと思い加入した。
    しかしNISA枠拡充が決まり外貨建て個人年金保険に入ったことを後悔している。
  • 元本保証を約束され豪ドル建ての保険を契約したが、元本保証はなかった。
  • 外貨建て生命保険を勧誘されクーリング・オフしたが円高で損が出た。

出典:国民生活センター、X

外貨建て個人年金保険に加入して後悔している理由としては、途中解約による損失や為替変動による資金の減少が挙げられます。

具体的には、加入後に為替レートの変動により資金を減らした例や円高による損失が発生した例などがあります。

銀行などの代理店を通じて販売された外貨建て保険に関する苦情件数は以下の通りです。

年度 件数 苦情率
2020年 1,866件 0.05%
2021年 1,375件 0.04%
2022年 1,288件 0.04%
2023年 1,102件 0.03%
2024年 742件 0.02%

外貨建保険販売資格者登録制度が創設されたことなどもあり、苦情件数・苦情率ともに減少傾向にあります。

しかし、外貨建て保険のリスクを理解しないまま加入し、苦情に発展するケースはいまだに少なくありません。

外貨建て保険が自分に向いているのかは慎重に検討する必要があります。

参考:一般団法人生命保険協会「生命保険各社の苦情受付情報・保険金等お支払情報について」

一方で、後悔していない人の声もありました。

  • 外貨建て保険に4桁万円突っ込んだ。後悔はしていない。日本は今後衰退するので日本円ばかり持ちたくない。
  • 後悔したことはないし、若いときにやっといてよかったという気持ちしかない。

これらの意見からは、資産分散の重要性を認識した上で、リスクを理解して加入していることがうかがえます。

「口コミだけでなく、プロの話を聞きたい」という方は、保険のプロに相談できる無料保険サービスの利用も活用しましょう。

 

外貨建て個人年金保険のメリット

外貨建て個人年金保険のメリット

・保険料が割安
・個人年金保険料控除が受けられる
・半強制的に将来の資金が準備できる
・資産を分散投資できる

 

保険料が割安

外貨建て保険と円建て保険を同じ保険金額に設定して比較した場合、外貨建て保険のほうが毎月の保険料が少なくなる傾向にあります。

これは外貨建て保険の予定利率が高く、より少ない保険料で同等の保障を得られるためです。

保険料が安ければ、その分返戻率(受け取る年金額÷払込保険料)も高くなります。

ただし、円安時には円換算の保険料負担が増えるため、総合的な評価が重要です。

個人年金保険料控除が受けられる

個人年金保険料控除は、円建て保険だけでなく外貨建て保険にも適用されます。

個人年金保険料控除とは個人年金保険に加入すると、税制上の優遇措置として控除を受けられる制度です。

個人年金保険料控除を利用することで、支払った保険料に応じて所得税や住民税が軽減されるため、節税効果が期待できます。

ただし、個人年金保険料控除を適用するためには、以下の条件を満たし「個人年金保険料税制適格特約」を付加する必要があります。

  • 年金受取人が契約者本人もしくは配偶者
  • 年金受取人が被保険者と同一
  • 保険料の払込期間が10年以上
  • 保険金(年金)の受取り開始年齢が60歳以降かつ、10年以上(確定年金の場合)

また、変額個人年金保険の場合は一般生命保険料控除の対象となり、個人年金保険料控除とは異なる扱いになるため、理解しておきましょう。

半強制的に将来の資金が準備できる

個人年金保険は、定期的な保険料の支払いが半強制的に行われるため、貯蓄が苦手な人でも自動的に将来の資金準備が可能です。

毎月、または定期的な保険料の引き落としは、加入者にとって貯蓄活動の一環となり、気づいた時には安定した資金が形成されていることになります。

この方法により、定期的で長期的な貯金が促され、将来的に金銭的な安心感を得られる手段となるでしょう。

資産を分散投資できる

外貨建て個人年金保険に加入することで、資産の分散投資が可能です。

外貨建て保険を通じて、自分の資産を異なる通貨や市場に分けて投資ができ、1つの市場や通貨に依存するリスクを軽減することが期待できます。

分散投資は投資リスクを抑える基本的な戦略の1つとされており、とくに為替レートの変動がある外貨投資においては、重要性が高まります。

さらに日本円のみを保有している場合、インフレのリスクも考慮する必要があります。

インフレとは物価が上昇傾向になることです。

インフレが進行すると、保有している日本円の購買力が低下するため、外貨建て保険を含む分散投資は、このようなリスクから資産を守るための有効な戦略となります。

したがって、外貨建て保険は資産運用の選択肢として、リスク管理の観点からも有効な手段となることがあります。

外貨建ての保険に興味があったり気になっている方は、自分で調べるのにも限界があると思います。

その場合は、保険相談サービスの活用をおすすめします。

保険のプロであるFPがあなたに最適な保険選びおサポートをします。

外貨建て個人年金保険が向いていない人

外貨建て個人年金保険が向いていない人

・元本保証が絶対条件という人
・早期に解約する可能性がある人
・為替リスクを理解していない人

 

外貨建て個人年金保険には為替レートの変動によるリスクが伴うため、元本が減少する可能性があります。

とくに短期間での解約は、手数料や為替レートの変動により損失が出る可能性が高くなります。

また、為替リスクに関する知識が不足していると、リスク管理が適切に行えず、予期せぬ損失につながることもあるでしょう。

円建ての金融商品は大きな利益を期待できないかもしれませんが、リスクが少ないため、より安定した運用が可能です。

したがって、安定した資産形成に期待する人には円建ての個人年金保険が適しています。

外貨建て保険には、死亡保障や相続対策を目的とした一時払い終身保険という選択肢もあります。

詳しくはこちらの記事で解説をしています。
一時払い終身保険(外貨建て)の選び方をランキング形式で徹底解説

外貨建て個人年金保険が向いている人

外貨建て個人年金保険が向いている人

・貯蓄が苦手な人
・効率よく資産形成したい人
・資産の通貨を分散したい人

 

外貨建て個人年金保険は、貯蓄をすることが苦手な人におすすめです。

定期的な保険料の支払いは半強制的な貯蓄となり、将来の資金準備を効果的に行えます。

また外貨建て保険は海外の金融市場での運用が可能であり、日本の低金利と比較して有利な条件下での投資が望めます。

そのため、より高いリターンを求めて資産形成をしたい人に向いているといえるでしょう。

ほかにも資産の通貨分散を目指す人にも適しており、外貨建て保険により為替リスクの分散やインフレリスクからの保護を図ることが可能です。

これらの点から、自己資産の効果的な管理や増加を目指す人にとって、外貨建て個人年金保険は魅力的な選択肢となり得ることがわかります。

外貨建て個人年金保険に加入する前のチェックポイント

外貨建て個人年金保険を選ぶ前にチェックすべきことは、以下のとおりです。

後悔を避けるためにも、重要なポイントを事前に確認しておきましょう。

外貨建て個人年金保険に加入する前のチェックポイン
・商品の内容を理解しているか
・他社と比較できているか
・一時払いタイプと平準払いタイプのメリットとデメリットを理解しているか

 

商品の内容を理解しているか

外貨建て個人年金保険を選択する前に、商品の性質を十分に理解していることが重要です。

為替レートの変動は、保険料の支払いや将来受け取る年金額に大きく影響するため、円高や円安が保険料支払いに与える影響を理解することも必要です。

たとえば1ドルが100円だとした場合、1ドルが120円に上昇すれば円安です。

これは1ドルを手に入れるために、以前よりも多くの円が必要になることを意味し、円の価値が下がったことを示します。

逆に1ドルが80円に下がれば円高となり、1ドルを得るのに必要な円が減るため、円の価値が上がったといえます。

もし月払い保険料が300ドルだった場合には、以下のように保険料が変動します。

1ドルの金額 保険料300ドルの場合
80円 2万4000円
100円 3万円
120円 3万6000円

このように保険料の支払い時、保険金の受取時には為替がその都度影響し、金額が変動することを理解しておきましょう。

他社と比較できているか

外貨建て個人年金保険を選択する際には、複数の保険会社の商品を比較検討することが重要です。

具体的には返戻率や最低保証される積立利率、為替手数料などの条件を各社の保険商品と比較しておく必要があります。

これらは将来の受け取り金額や、保険料の支払いに大きく影響するため、商品を選ぶ上での重要な判断基準となります。

また保険金額や解約時の返戻金額についても、事前に設計書や契約内容を確認し、自身のニーズに合った条件かどうかを検討することが必須です。

異なる保険会社の商品をしっかりと比較し、自分にとって最適な保険を選択することが大切です。

「複数の保険会社を比較する時間がない」「どのように比較したらいいかわからない」といった人は保険の無料相談を活用してください。

みんなの保険アドバイザーでは多くの保険商品を取り扱っており、保険のプロであるFPがあなたの状況に合った保険を提案します。

一時払いタイプと平準払いタイプのメリットとデメリットを理解しているか

外貨建て個人年金保険には一時払いタイプと平準払いタイプの2つの支払い方法があり、それぞれにメリットとデメリットが存在します。

一時払いタイプは保険料を一括で支払うため、加入時の為替レートの影響を大きく受ける可能性がありますが、積立型に比べて運用期間が長くなることで高い返戻率を期待できる場合があります。

一方、平準払いタイプは定期的な支払いにより為替リスクを分散でき、急な経済変動に対しても比較的安定した対応が可能です。

しかし運用期間が短くなることや一時払い型に比べて返戻率が低めに設定される傾向があります。

また、保険会社が破綻した場合、責任準備金の90%のみ保護されるため、一時払いは大きな金額を一度に支払うことから、リスクが顕在化したときの影響が大きいというデメリットもあります。

さらに一時払いタイプは、急な費用が必要になった場合に対応しにくいという点にも注意が必要です。

これらの特徴を理解し、自身の資金計画やリスク許容度に合った支払い方法を選択することが重要といえます。

外貨建て個人年金保険の選び方

外貨建て個人年金保険を選ぶ際は、以下の項目をよく確認しましょう。

外貨建て個人年金保険を選ぶ際の確認項目
・運用方法
・保険金額・保険期間
・運用通貨

 

保険種類

外貨建て個人年金保険を選択する際には、保険種類を理解し、自身のニーズに合ったものを選ぶことが重要です。

個人年金の保険種類には、「定額個人年金保険(定額型)」「変額個人年金保険(変額型)」の2つのタイプがあります。

定額型は契約時に定めた予定利率で運用され、受け取る年金額が事前に決定されています。

これに対し、変額型は選択した投資商品の運用成果によって受け取る年金額が変動するため、高いリターンを目指せますがリスクも伴います。

また受け取り方には「有期タイプ」「終身タイプ」があり、有期タイプは定められた期間だけ年金を受け取るのに対し、終身タイプは生涯にわたって年金を受け取れます。

これらの選択肢から、自分の将来設計やリスク許容度に合わせた保険を選びましょう。

保険金額・保険期間

外貨建て個人年金保険を選ぶ際には、保険金額と保険期間の設定が重要です。

保険金額を決める際には、将来必要となる生活費や目標とする生活水準を明確にし、それに応じた適切な保険金額を設定します。

保険期間に関しては、何歳から年金を受け取り始めるか、どの程度の期間受け取るかを決定することが必要です。

これらの選択は、安定した老後生活を実現するための重要です。

生命保険文化センターのデータによると、夫婦二人でゆとりある老後生活を送るためには、平均で月37.9万円が必要と考えられています。

しかしこの金額は個人の生活スタイルや将来の計画によって異なります。

自身の受け取り可能な公的年金額や資産状況を考慮し、必要とされる補足的な収入を見積もることが大切です。

また、保険料の支払いは無理のない金額で契約し、早期解約による元本割れのリスクを避けるようにしましょう。

参考:生命保険文化センター「老後の生活費はいくらくらい必要と考える?」

運用通貨

為替相場は、世界的な出来事によって常に変動しています。

このため保険を選ぶ際には、どの通貨で保険料を支払い、将来の年金を受け取るかを慎重に選びましょう。

多くの外貨建て保険では、米ドルが主流の通貨として利用されています。

米ドルは世界基軸通貨として認められており、流通量も多く、その安定性や将来性を考慮して選ばれることが多いです。

どの通貨にしたらよいか迷ってしまう人は下記の記事もご覧ください。

まとめ

外貨建て個人年金保険には、メリットもデメリットもあります。

確かに、苦情が多いことで悪い面が目立つこともありますが、規制の強化により、状況は改善されつつあります。

商品のデメリットをきちんと理解した上で選べば、海外の高金利を利用して資産を効率的に増やすことが可能です。

「外貨建て個人年金保険が自分に合っているかわからない」「どんな商品を選べばよいのかわからない」と不安に思う人は、無料の保険相談を利用してみましょう。

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