この記事の要約はこちら
・国債は国が発行している債券で安全性が高い
・個人向け国債は1万円から少額で購入できる
・株式などの商品と比較すると利回りは低い
・終身保険を活用した資産形成もおすすめ
資産形成を検討している人のなかには、国債を購入したほうがよいのかよく分からない人も多いのではないでしょうか。
また、国債の仕組みについていまいち理解できていない人もいるはずです。
国債は、低リスクで安全な運用を目指している人に人気のある商品です。
しかし、一方で国債にも気をつけるべきデメリットがあるため、それらをきちんと把握しておかなければ、「こんなはずじゃなかった」と後悔することになるかもしれません。
この記事では、国債の概要とメリット・デメリットについてみていきます。
国債以外の商品も紹介するため、これから資産形成を検討している人の参考になるでしょう。
この記事の目次
国債とは?
国債とは、国が発行する債券のことです。
また、債券とは国や地方公共団体、企業などが必要な資金を調達するために発行する証券(有価証券)のことです。
国は国債を発行し、投資家から調達した資金で社会保障や公共工事などの費用に充てます。
一方の投資家は、国債を購入し、その対価として半年に1回などのペースで、国から利子を受け取る仕組みです。
国債の保有割合は2023年時点では日本銀行が53.8%ともっとも高く、次いで生損保が18.5%、銀行等が10.9%を占めています。
画像引用:財務省 保有者層の多様化
一般的に購入できるのは個人向け国債と新窓販国債
国債は個人投資家でも購入することが可能であり、次の2つから選択することになります。
個人向け国債
個人向け国債とは、名前のとおり個人でも購入できるようにした国債のことです。
銀行や郵便局、証券会社などで購入できます。
1万円から購入することが可能で、個人でも気軽に国債に投資ができます。
個人向け国債は3年、5年の固定金利型と10年の変動金利型の3種類があり、適用利率もそれぞれ異なります。
画像引用:財務相 財務省 知る
個人向け国債は、発行後1年を経過すればいつでも解約ができ、元本割れのリスクもありません。
ただし、中途換金時には、原則として直前2回分の利子が手数料として差し引かれる点に注意が必要です。
新窓販国債
新窓販国債とは、新型窓口販売方式により販売される国債のことです。
個人や法人・団体が対象で、期間は10年、5年、2年の固定金利が採用されています。
画像引用:財務省 商品概要
個人向け国債の場合は最低1万円から購入可能でしたが、新窓販国債の場合は最低5万円からとなります。
また、個人向け国債の場合は中途換金した場合でも元本が保証されていますが、新窓販国債については市場で売却することになるため、元本割れのリスクが存在します。
国債のメリット
ここからは、国債を購入するメリットについてみていきましょう。
主なメリットは次の4つです。
・安全性が高い
・定期預金よりも利回りが高い
・少額から購入できる
・担保価値が高い
安全性が高い
国債の1つ目のメリットは安全性が高いところです。
国債は国が発行している債券であり、日本が財政破綻しない限り元本および利息の支払いが保証されています。
もちろん日本が財政破綻する可能性はゼロではありませんが、その可能性は極めて低いといえるでしょう。
日本の国債は主要な信用格付け会社の評価も高く、どの格付け会社からも一貫してA評価を維持しています。
定期預金よりも利回りが高い
国債は銀行の定期預金よりも金利が高い点もメリットの1つです。
例えば、メガバンクの定期預金3年物は高くとも0.2%程度ですが、個人向け国債の固定3年ですと、0.38%が適用されています。
また、個人向け国債は最低でも0.05%の金利が保証されています。
そのため、現在銀行に預けているだけの人は、国債で運用するほうが高い利回りが期待できるでしょう。
個人向け国債の金利比較
| 商品 | 変動10 | 固定5 | 固定3 |
| 満期 | 10年 | 5年 | 3年 |
| 表面利率 | 0.61% | 0.51% | 0.38% |
少額から購入できる
国債は最低購入価格が1万円からと比較的少額で購入することが可能です。
株式投資であれは、100株単位で購入することが一般的で、仮に1株1,000円の銘柄に投資をする場合、最低でも10万円の資金が必要になります。
その点、国債であれば1万円から購入でき、元本割れのリスクも極めて低いため、投資経験が浅い人でも安心して始められるでしょう。
担保価値が高い
国債は担保価値が高く、金融機関からの融資を受けやすくなります。
企業が金融機関に融資を申請する際に、担保を求められることがあります。
その際に、国債であれば国が発行している債券のため、高い評価が得られます。
評価は銀行にもよりますが、おおむね額面の90%程度の担保評価となることが一般的です。
| 担保評価 | |
| 国際 | 額面の90%程度 |
| 社債 | 額面の80%程度 |
| 株式 | 額面の60~80%程度 |
国債のデメリット
一方で、国債には以下のデメリットが存在します。
・1年間は換金できない
・大きな収益は期待できない
・デフォルトのリスクがある
1年間は換金できない
個人向け国債を購入した場合、1年間は換金できないデメリットがあります。
また、購入から1年が経過し、中途換金したとしても、資金を受け取れるまでおおむね3営業日かかります。
そのため、急な出費が必要になった際は別の資金で対応する必要があるでしょう。
なお、新窓販国債については、購入してから1年以内であっても市場で売却できますが、市場動向によっては元本割れする可能性があります。
大きな収益は期待できない
国債は銀行の定期預金と比較すると金利は高い傾向にありますが、株式や投資信託などと比較すると利回りは低くなり、大きな収益は期待できません。
前述のとおり、個人向け国債の固定3年の場合ですと金利は0.38%となります。
一方の株式や投資信託などの金融商品の場合は2~8%のリターンが期待できるでしょう。
仮に毎月の積立額を1万円、金利0.38%で20年間、個人向け国債に投資した場合、元本120万円に対して最終資産額は249万円となります。
一方で株式投資を行い、年間リターンが4%の場合は約367万円になります。
| 投資額(20年間) | 利回り | 最終資産額 | |
| 個人向け国債 | 240万円 | 0.38% | 約249万円 |
| 株式投資 | 240万円 | 4% | 約367万円 |
このように、20年と長期で運用した場合は100万円以上の差が生じることが分かります。
そのため、より高いリターンで資産形成を進めていきたい人には向いていないかもしれません。
デフォルトのリスクがある
国債は国が発行している債券ですが、万が一、国が破綻した場合には元本が償還されないリスク(デフォルトリスク)があります。
近年では、ガーナやザンビア、スリランカがデフォルトに陥っており、その他にも34カ国がデフォルト予備軍として位置づけられている状況です。
日本は先進国の中でも比較的収支が安定しており、国内総生産(GDP)も高水準を保っていることから、デフォルトリスクは極めて低いといえます。
しかし、国債にもこのようなリスクが存在していることを認識しておく必要があるでしょう。
国債の購入方法は?
ここからは、国債の購入方法について詳しくみていきましょう。
今回は個人向け国債で購入するケースでみていきます。
購入手順は以下のとおりです。
国債の購入手順
1.購入場所の確認
2.口座開設
3.申込手続き
「購入場所の確認」
個人向け国債の購入場所は銀行や証券会社などになります。
金融機関によってはインターネットで購入することも可能です。
初めて国債を購入する場合、まずは国債専用の口座開設が必要になります。
口座を開設する時は運転免許証、健康保険証などの本人確認書類、マイナンバー(個人番号)、印鑑等が必要になるため、あらかじめ準備しておきましょう。
なお、金融機関によっては口座開設や口座の維持等に関して、手数料が生じることがあるため、それらの条件についても事前に確認しておくことをおすすめします。
「申込手続き」
国債は発行日以前の一定期間(募集期間)に申し込みが可能です。
ただし、金融機関等によって取り扱う国債の種類や募集期間が異なるため、具体的な詳細は各金融機関に直接問い合わせるとよいでしょう。
国債以外で比較的安全な商品は?
ここまで国債のメリット・デメリットについて解説してきました。
しかし、国債以外に比較的安全で、加えて利回りが高い商品がないのか気になる人もいるかもしれません。
ここからは、比較的低リスクかつ、安定したリターンが期待できる商品を紹介していきます。
・社債
・終身保険
・個人年金保険
定期預金
定期預金とは、1カ月や6カ月、1年、3年など、期間を事前に決めたうえで銀行などに資金を預ける金融商品です。
定期預金は満期まで引き出しが制限される代わりに、普通預金に比べて高金利で運用できます。
定期預金のメリットは主に次の2つです。
<普通預金のメリット>
・普通預金よりも金利が高い
・元本が保証されている
定期預金は元本が保証されており、そのうえ普通預金よりも金利が高く設定されています。
まとまった資金をなんとなく普通預金に預けている人は、定期預金に切り替えることで、より高い収益を確保できます。
ただし、普通預金よりも金利が高いとはいえ、株式などの運用商品と比較した場合の期待リターンは非常に低いものになります。
したがって、より大きなリターンを求める人には向いていない商品といえるでしょう。
社債
社債とは、企業が発行する債券のことです。
国債よりも信用力は低下するものの、利回りは国債よりも高い傾向にあります。
とくに安定した収益を上げている企業が発行する社債は、投資家にとって魅力的な選択肢となるでしょう。
ただし、社債は企業の倒産リスクがあるため、購入する際は、その企業の財務状況などをきちんと把握しておく必要があります。
また、国債の場合は1万円単位と少額で購入できますが、社債の場合は10万円単位や100万円単位とまとまった資金が必要となります。
終身保険
終身保険とは死亡保障が一生涯続く保険商品のことで、万一に備えつつ、同時に資産形成もできる特徴があります。
終身保険は、保険料の一部が積み立てられており、解約した際に積み立ててきた保険料が期間や積立額に応じて受け取れる仕組みです。
終身保険のメリットは次のとおりです。
<終身保険のメリット>
・万一の場合の保障がある
・比較的安定したリターンが期待できる
・生命保険料控除がある
終身保険は契約者に万一のことがあった際に保険金が支払われるため、残された遺族にまとまった資金を残すことが可能です。
また、国債や定期預金よりも高い利回りが期待できるのも終身保険のメリットといえるでしょう。
とくに「外貨建て終身保険」などはより高い金利で運用されるため、効果的に資産形成を希望している人は外貨建ての終身保険がおすすめです。
ただし、終身保険は早期で解約してしまうと、元本割れを起こしてしまう可能性があります。
終身保険については、こちらの記事で解説をしています。
終身保険に入るベストなタイミングはいつ?メリット・デメリットも解説
個人年金保険
個人年金保険は毎月一定額の保険料を支払い、積み立てた資金で将来の年金原資をつくる保険商品です。
あらかじめ設定した年齢に達すると、年金として保険金が支払われる仕組みです。
この個人年金保険は公的年金の上乗せとして広く利用されています。
また、年金の受け取りは、「一括受取」と5年や10年といった「分割受取」の2つの方法があります。
個人年金保険のメリットは次のとおりです。
<個人年金保険のメリット>
・自動的に老後資金を貯められる
・生命保険料控除が適用される
個人年金保険も定期預金や国債よりも高い利回りが期待できます。
また、生命保険料控除が適用されるため、税負担が軽減されて実質的な利回りは更に高まるでしょう。
ただし、こちらも終身保険と同様に、早期で解約してしまうと元本割れを起こしてしまう可能性があります。
個人年金保険については、こちらの記事で解説をしています。
【初心者向け】個人年金保険とは?メリット・デメリットをわかりやすく解説
資産形成について分からないことはFPに相談!
国債とは、国が発行する債券のことです。
国債は国が発行していることから安全性が高く、加えて1万円から購入できることもあり、投資経験が浅い人でも安心して購入できます。
しかし、一方で株式などの運用商品と比較すると利回りが低くなりがちで、より効率的に資産形成を進めていきたい人には向いていません。
もし、比較的低リスクで、なおかつ安定した資産形成を進めていきたい人は、終身保険の活用も選択肢の1つでしょう。
終身保険は、万一に備えつつ、国債や定期預金よりも高い利回りが期待できます。
もし、終身保険を検討する場合はお金の専門家であるFPに相談することをおすすめします。
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