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・収入保障保険は、万が一の際に毎月、お給料のように保険金を受け取るため、遺族の家計管理がしやすい。
・定期保険は、万が一の際にまとまった保険金を一括で受け取るため、一時的な大きな支出に備えたい場合に有効です。
・収入保障保険は時間が経つにつれて総額が減る仕組みのため、必要な保障額に合わせて保険料を抑えやすい利点があります。
・定期保険は契約期間中、保険金が一定のため、特定の期間だけ手厚く備えたい場合に適しています。
・どちらの保険も基本的に貯蓄性はないものの、それぞれの特徴を理解し、家族のライフプランに合わせて組み合わせることで、最適なリスク対策が可能です。
自分に万一のことがあった際、遺された家族の経済的なリスクをカバーするための生命保険。
「収入保障保険」と「定期保険」はどちらも掛け捨て型で似ていますが、保障の形が全く異なります。
本記事では、収入保障保険と定期保険の違いについて、メリット・デメリットを比較しながら解説します。
この記事の目次
収入保障保険と定期保険の特徴
まずは収入保障保険と定期保険の概要を整理して、その特徴やメリット・デメリットを確認していきます。
収入保障保険とは?
収入保障保険とは、保険期間内に被保険者が死亡または高度障害状態になった場合、契約満了までの残り期間、残された家族が、毎月の生活費のように死亡保険金を受け取れる保険です。
多くの家庭では、子供の成長や住宅ローン返済の進捗に伴って必要な保障額が少しずつ変化していくため、子供の成長など時間とともに減っていく生活費に合わせやすい特徴があります。
結果的に保険料は抑えやすく、必要な部分だけをピンポイントでカバーできる合理的な設計になっています。
また、万一の際も、毎月または一定期間ごとに死亡保険金を分割して受け取れるため、遺族が計画的に資金を利用しやすい点が大きな特徴です。
収入保障保険のメリット
収入保障保険の最大のメリットは、必要な生活費を毎月年金形式で確保できることです。
これにより、遺族が大きな死亡保険金を一度に手にするよりも、日常の家計管理がしやすくなります。
また、同額保障の定期保険に比べて、保険料が割安になりやすい点も魅力の一つです。
子育てや住宅ローン返済など、長期にわたる支出を想定する家庭にとって、家計に優しい保険料設定は見逃せないポイントになっています。
さらに、期間が経過するにつれて保険金総額が減っていく仕組みは、実際に必要とする保障額の減少と一致しやすいため、無駄のないリスク対策として評価されています。
収入保障保険のデメリット
保険期間の終了時点が近づくほど、受取総額が減少していく仕組みのため、死亡のタイミングによっては思ったよりも受け取れる死亡保険金額が少なくなる可能性があります。
最低保証期間の長短によって、家族が受け取れる金額が変動するのは理解しておきたい点です。
なお、収入保障保険は、多くの商品で「一括受取」も選択可能です。ただし、受取総額は年金形式より少なくなります。
生活費の減少に合わせやすくて保険料も割安だけど、一括で大きなお金が必要なときには不向き、という特徴があるんだね。
定期保険とは?
一方、定期保険は契約期間内に、被保険者が死亡・高度障害状態に該当した場合に、定額の保険金を受け取れる仕組みです。
保険料が掛け捨てのため、その期間のリスクだけをカバーするには最適ですが、保険期間が終わると保障も終了する点には注意が必要です。
保険金を一括受取とすることで、大きな支出にも対応できる利点があります。
特に、子供が大学進学などで大きな資金が必要になるまでの期間や、住宅ローンなどの返済期間中だけ手厚い保障を確保したい人に向いています。
一度にまとまった資金を受け取れるため、大きな出費に備えるうえでは利便性が高いでしょう。
定期保険のメリット
定期保険のメリットは、比較的低い保険料で高額な死亡保障を持てることが挙げられます。
ライフステージで最もリスクが高い期間だけを重点的に保障したいときには、大きなコストパフォーマンスを発揮します。
さらに、受取方法が一括になるため、例えば葬儀費用や住宅ローンの一部繰上返済など、大きな支出を一気にカバーできる点が魅力です。
また、保険期間の区切りがはっきりしており、ある時期だけ保障を重視したいという明確な目的がある人には、非常にわかりやすい仕組みになっています。
定期保険のデメリット
定期保険のデメリットは、保険期間が過ぎると保障がなくなる点です。
更新型の場合は、更新の度に保険料が上がることもあるため、長期間維持するなら保険料の総額が当初想定より高くなる可能性を念頭に置く必要があります。
また、掛け捨てという性質上、満期時点で使わなかった保険料は戻ってきません。
そのため、貯蓄性を重視している人にはやや物足りないと感じられる場合があるでしょう。
家族や自分のライフプランが大きく変動したときは、都度保障内容を見直す必要があるため、保険料の見直しや再加入の手間がかかる点も押さえておきたいところです。
また契約期間中に亡くなったり高度障害になった場合に一括で保険金が出るので、住宅ローンや教育費など大きな支出がある時期に向いているね。
ただ、期間が終われば保障もなくなって、更新すると保険料が上がるのがデメリットなんだね。
何がいいかわからないや迷うところがある場合は、保険相談サービスを利用してみましょう!
収入保障保険と定期保険の違いを一覧表で比較
| 比較項目 | 収入保障保険 | 定期保険 |
| 保険料 | 定期保険よりも割安 | 収入保障保険よりも割高 |
| 貯蓄性 | 基本的になし | 基本的になし |
| 更新 | 基本的になし | 更新型の商品もある |
| 保険期間 | 年満了・歳満了どちらも選択可 例:60歳満了、20年満了 |
年満了・歳満了どちらも選択可 例:65歳満了、10年満了 |
| 保険金額 | 月額で設定 保険期間が進むにつれて総額は減少 |
一定額 (契約時に設定した額) |
| 保険金の受取方法 | 年金受取、一括受取 | 原則:一括受取 (まとまった保険金) |
※年満了:契約日から〇年間で満期(例:20年満了)
※歳満了:契約者が〇歳になった時点で満期(例:60歳満了)
収入保障保険と定期保険はいずれも掛け捨て型の生命保険ですが、保険料や保険金の受取方法、保障設計にいくつかの違いがあります。
収入保障保険は、保険期間の経過に応じて受取総額が減少していく年金形式の受取方法で、その分保険料が抑えられる傾向があります。
一方、定期保険は契約期間中、常に一定額の保険金を一括で受け取れる仕組みとなっており、短期間に大きな保障が必要な場面に適しています。
必要とする保障期間や保障額が変動しやすい場合は収入保障保険、特定の時期にまとまった保障が必要な場合は定期保険が向いています。
どちらも掛け捨て型で貯蓄性には期待できませんが、適切な保障期間(年満了・歳満了)と金額を設定すれば、特に経済的なカバーが必要な時期に、効率よく保障を備えられます。
また、収入保障保険は月々の年金形式での受取となるため家計管理がしやすく、定期保険は一括で受け取れるため、まとまった資金が必要な状況に適しています。
家族が必要とする支出のタイミングや金額に応じてどちらを選ぶかを判断し、両者を併用することで家庭ごとのニーズをより細かくカバーすることも可能です。
ただし、保障の重複や保険料の過剰な負担には十分に注意するようにしましょう。
定期保険は「まとまった資金が必要なとき」に向いているんだねb!
自分のライフプランに合わせて最適な保障を選びたい人は、保険のプロに相談ができる保険相談サービスを利用してみよう!
どんな人が収入保障保険に向いている?
ここでは、収入保障保険が向いている人の主な特徴を解説します。
・小さな子どもがいる人
・保険金を毎月分割で受け取りたい人
保険料を抑えて合理的に保障を備えたい人
収入保障保険は経過年数に応じて保険金総額が減少する設計上、定期保険に比べて保険料が抑えられます。
同じ保障内容でも安く加入できる傾向にあるため、家計に負担をかけたくない人に向いているでしょう。
大きな死亡保障を必要としつつも、日頃からの家計管理を中心に考えるならば、収入保障保険の割安感は大きな魅力となるでしょう。
保険金を毎月分割で受け取りたい人
一度に多額の保険金を受け取ると、どうしても使い道が偏りがちになったり、資金を管理しづらくなる可能性があります。
収入保障保険なら、一定期間、毎月のお給料のように保険金を受け取れるため、日常の生活費として分かりやすく家計を補填でき、家族の家計管理において大きな安心感を得られます。
慣れたペースで家計を回しやすいため、経済的な混乱を最小限に抑えることに期待できるでしょう。
仕事や育児をしながら大きな資金を管理するのは難しいと感じる人にとって、保険金の受け取りを管理してくれるのが収入保障保険の魅力といえるでしょう。
どんな人が定期保険に向いている?
次に、定期保険に向いている人の特徴を紹介します。
・特定の期間だけ手厚く備えたい人
少ない保険料で大きな保障を持ちたい人
定期保険は一定期間に的を絞ることで、保険料を抑えながら高額な保障を得ることができます。
掛け捨て型の特性を活かして、必要な時期だけしっかりと保険金を設定する手法は、家族の生活水準を守るうえで合理的です。
特に、子供が小さい頃や住宅ローンの支払いが多い時期など、リスクに備えておきたい期間が明確な人にはうってつけの保険と言えます。
収入保障保険との最大の違いは、一括で保険金を受け取れるため、大きな経済的打撃を一時にカバーしやすい点が挙げられます。
また、期間満了時に保険をやめれば保険料もそこで終わるため、老後に余計な負担を残したくない人にとってはメリットが大きいでしょう。
特定の期間だけ手厚く備えたい人
子供の進学や住宅ローン返済にピークが訪れる数年を集中して保障したいなど、一定期間のみ保障を備えておきたい場合に定期保険は適しています。
その期間が過ぎれば、保障が不要になったり、大幅に減額しても問題がないケースでは、定期保険の柔軟性が活きてきます。
例えば、子供が独立するまでは手厚い保障を確保し、それ以降は保険の見直しを行うといった使い方も考えられます。
受取金が一定で一括受取になるため、その時期に必要な教育費やローン返済に充当しやすいのもポイントです。
結果、ライフイベントに応じて保険を切り替えながら、保険料の無駄を抑えられるという利点がありますが、見直しや更新を繰り返すことで保険料が上がるリスクには注意が必要です。
収入保障保険を選ぶときのポイント
自分に合った収入保障保険を選ぶために、以下の点をチェックしましょう。
生活費から保険金額をシミュレーションする
収入保障保険の金額(月額給付金)を決める際は、現在の給与額をそのまま設定するのではなく、「遺された家族の収支」をシミュレーションして計算することが大切です。
具体的には、遺族が必要とする生活費から、公的な遺族年金や配偶者の収入などを差し引いた「不足分」を保険金額として設定します。
設定すべき月額(保険金額)=(家族の生活費)-(遺族の収入)
・支出(家族の生活費)
現在の生活費から、亡くなった本人の食費やお小遣い、通信費などを差し引きます。一般的には、現在の生活費の約7割程度が目安と言われています。
・収入(遺族の収入)
国から支給される「遺族基礎年金」や「遺族厚生年金」、そして配偶者が働くことで得られる給与収入を見積もります。会社員か自営業かによって遺族年金の額は大きく異なるため、ねんきん定期便などで確認しておきましょう。
最低支払保証期間を確認する
まず確認すべきは、万が一のことが契約満了直前に起きた場合でも、最低限の年金を受け取れる「最低支払保証期間」の長さです。
通常、収入保障保険は期間の経過とともに受け取れる総額が減っていきます。
しかし、この保証期間を「5年」などに設定しておけば、たとえ満了の1ヶ月前に亡くなったとしても5年分は年金が支払われます。
健康体割引の有無を確認する
タバコを吸わない人や健康な人は、保険料が大幅に安くなる「健康体割引(リスク細分型)」の適用条件を必ずチェックしましょう。
ご自身の健康状態で最も有利な割引を受けられる商品を選ぶことをおすすめします。
定期保険を選ぶときのポイント
自分に合った定期保険を選ぶために、以下の点をチェックしましょう。
加入目的を明確にする
定期保険を選ぶ際に重要なのは、何のために一括でのお金が必要かという「加入目的」を明確にすることです。
大学の入学金や葬儀費用、あるいは事業の運転資金など、一度に支払う具体的な使途が決まっている場合にこそ定期保険は真価を発揮します。
もし使い道が「生活費全般」であれば、定期保険よりも保険料が割安な収入保障保険の方が適している可能性があります。
加入目的が明確になったら、それに合わせて保険金額を設定しましょう。
例えば葬儀代の準備が目的であれば、200万円〜300万円程度が目安となります。
「更新型」か「全期型」かを選ぶ
保障が必要な期間の長さに応じて、保険期間を選択しましょう。
例えば子供が成人するまでの10年間だけ安く備えたいなら、当初の保険料が安い「更新型」が適しています。ただし、更新のたびに保険料が上がる点には注意が必要です。
一方、20〜30年といった長期にわたって保障を確保しておきたい場合は、加入時から保険料が変わらず、総支払額を抑えやすい「全期型」を選ぶと良いでしょう。
よくある質問(Q&A)
ここでは、収入保障保険や定期保険についてよくある疑問をまとめました。
自分に合った対策を見つけるために、Q&Aの内容を参考にしてください。
収入保障保険と定期保険、両方に加入しても大丈夫?
両方のメリットを活かして、家族のライフプランに合わせて保障を細分化することは可能です。
例えば、子供が小さい頃は収入保障保険で毎月の生活費をカバーし、同時に定期保険で大きな支出にも備えるなどの組み合わせを検討できます。
ただし、加入しすぎると保険料がかさみ、家計を圧迫しかねません。
どちらにもメリットとデメリットがあるので、必要となる保障の範囲をきちんと算出したうえで、無駄なく組み合わせることが大切です。
ライフステージが進むに連れて、保険の見直しを行い、合わせて家族で話し合いながら最適なプランに調整していくと良いでしょう。
収入保障保険や定期保険を途中解約するとどうなる?
多くの収入保障保険や定期保険は掛け捨て型のため、途中解約をしても返戻金にはほとんど期待できません。
したがって、短期間で解約の可能性がある場合には掛け捨て型の保険が本当に適しているかを慎重に検討する必要があります。
途中でライフプランが大きく変わったり、保険料を支払うのが難しくなった場合は、保険会社に相談することで契約変更や払済保険などの制度を利用できる可能性もあります。
ただ解約した時点で保障自体も失われるため、今後家族に保障が必要な状況かどうかを見極めてから手続きを進めると安心です。
NISAで資産運用しているけど、収入保障保険や定期保険も必要?
NISAは投資や資産形成をするための制度であり、万一の際の保障を得ることはできません。
保険は死亡や高度障害など家族の収入が途絶えた場合のリスクヘッジを目的としているため、役割が異なります。
どちらも必要性を検討することが望ましいです。
特に家族の生活保障という観点では、保険選びを後回しにするとリスクが高まります。
保険でカバーすべき範囲を抑えたうえで、残りの資金をNISAなどの投資に回して資産を増やしていくという方法を検討するのが一般的です。
まとめ
収入保障保険と定期保険は、どちらも掛け捨て型の生命保険ですが、保険金の受取方法や期間などに違いがあるため、家族の状況やライフステージに合わせて最適な保険を選ぶようにしましょう。
収入保障保険は、家族の日々の暮らしを長期間にわたって安定的に支えるのに適しています。
一方、定期保険は大きな出費に備えたい人や特定の時期だけ手厚い保障が必要な場合に向いており、それぞれの保険は異なるライフスタイルやニーズに応えられる選択肢となっています。
どちらの保険を活用するか、またどのように組み合わせたらよいかなど、最終的な判断に迷った場合は、専門家に相談しながら適切な保険を選ぶと安心感が高いでしょう。
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