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・収入保障保険とは、被保険者が死亡・高度障害状態になったとき、保険金が支払われる定期型の死亡保険
・自分の収入が家計の支えになっている場合、保険料を抑えて死亡・後遺障害リスクに対応したい場合に適している
・一方、自分の収入で生活している家族がいない場合、年金の受取時期が近い場合は加入をやめたほうがいい
・収入保障保険を選ぶときは、保障額や保険期間を慎重に考えることが大切
収入保障保険とは、被保険者が一定期間内に死亡もしくは高度障害状態になった場合、所定額を年金形式で受け取れる保険です。
ネットやSNSの口コミ評価をみると、収入保障保険の加入はやめたほうがいいという意見を見かけることもありますが、本当なのでしょうか。
本記事では、収入保障保険の特徴や必要性について解説します。
ほかの保険との相違点や、収入保障保険への加入をおすすめする人の特徴も紹介しているので、加入すべきか迷っている人はぜひ参考にしてください。
この記事の目次
そもそも収入保障保険とは
収入保障保険とは、被保険者が死亡もしくは高度障害状態になった場合に、遺族が保険金を受け取れる定期型の死亡保険です。
保険期間があらかじめ設定されているものの、年金形式で毎月一定額の死亡保険金を、保険期間が終わるまで継続的に受け取れます。
一家の家計を支える働き手が亡くなったときに遺族の家計を継続的に支えてくれる保険です。
しかし、死亡時期が保険期間の満了に近い場合、保険金の受取総額は低くなります。
掛け捨てなので保険料が比較的安く、出費を抑えながら効率よく万が一に備えることができます。
保険料の割引
収入保障保険の場合、被保険者の健康状態や生活習慣によって保険料の割引がある保険商品があります。
例えば、血圧やBMI値など健康診断の結果を提出して、保険会社の基準値をクリアしていると保険料の割引が適用されます。
ほかにも、非喫煙者割引を用意している保険会社もあります。保険会社の定める基準によるところが大きいので、加入前に一度確認しておきましょう。
最低保証期間
最低保証期間とは、収入保障保険における保険金の受け取り期間を「最低支払保証期間」として設定できることをいいます。
例えば、最低支払保証期間を2年とした場合、被保険者が死亡した時期が保険期間満了の1年前だとしても、死亡から2年間は保険金を受け取れるので安心です。
最低保証期間となる年数は、保険会社や契約によって異なります。
保険料の払込免除特約
収入保障保険は、保険料の払込免除特約を付帯できる商品が多いです。
保険料の払込免除特約とは、保険会社所定の状態に被保険者が陥った場合、保険料の払い込みが免除されるものをいいます。
例えば、三大疾病や高度障害と診断されたケースの場合、払い込みがなくなっても保障額はそのままです。
一方、払込免除特約をつけることで毎月支払う保険料が高くなることがあるので、その点は注意が必要です。
就業不能状態特約
就業不能状態特約を付帯すると、保険会社所定の状態に被保険者が陥った場合、保険金の受け取りが開始されます。
3大疾病や障害状態など保険会社所定の状態になったとき、収入を保障してくれるのでフリーランスや個人事業主にはおすすめです。
保険会社や保険商品によって検討項目や条件に違いがあるので、内容をよく確認するようにしましょう。
収入保障保険に加入するのはやめた方がいい?3つのデメリットとは
収入保障保険には以下のようなデメリットがあるため「加入はやめた方がいい」といわれることがあるようです。
・貯蓄性がなく掛け捨てになる
・一生涯の保障ではない
・インフレに弱い
・保険期間が経過すると受け取れる保険金の総額が減る
貯蓄性がなく掛け捨てになる
収入保障保険は貯蓄性がなく、掛け捨てになってしまうのがデメリットです。
保障期間中に契約者がなくならない限りは保険金を受け取れないため、無事健康で過ごせた場合には損をしたように感じるかもしれません。
また、基本的に年金形式での受け取りになります。
継続的にお金を受け取ることができる反面、教育費などまとまった出費に備えるのは難しいと言えるでしょう。
保険金の一括受取もできますが、受取総額は年金方式に比べると少なくなります。
さらに、受け取れる保険金が一定ではなく、保険期間の経過とともに減っていくのもライフプランに合わせた貯蓄がしにくい原因の一つです。
一生涯の保障ではない
収入保障保険は基本的に一定期間のみを保障する「定期保険」の一種です。
一生涯の保障ではないため、保険期間を1日でも過ぎると契約の効力はなくなり、被保険者が死亡した場合も保険金は一切受け取れません。
死亡リスクが高まる老後生活のタイミングで、保障がゼロになってしまうのが気になる人もいるでしょう。
インフレに弱い
収入保障保険は契約時点で受け取れる保険金額が決定されています。
インフレが進むと物価の上昇に伴い、お金の価値が下落するため、保険金額が実質的に目減りすることも考えられるでしょう。
30年後の1,000万円と現在の1,000万円が同じとは限りません。インフレに弱いのが収入保障保険のデメリットです。
保険期間が経過すると受け取れる保険金の総額が減る
収入保障保険の大きな特徴の一つが、保険期間の経過とともに、万が一の際に受け取れる保険金の総額が減少していく点です。
収入保障保険では保険金が年金形式で「保険期間満了までの残りの期間」にわたって支払われる仕組みになっています。
例えば、保険期間30年、毎月10万円の年金を受け取れる契約の場合、契約してすぐに万が一のことがあれば、ほぼ30年間にわたり総額で約3600万円(10万円×12ヶ月×30年)が支払われます。
しかし、契約から20年が経過した時点で万が一のことがあった場合、残りの保険期間は10年となるため、支払われる保険金の総額は約1200万円(10万円×12ヶ月×10年)となります。
このように、保険期間の後半になるほど、実際に受け取れる保険金の総額は少なくなっていきます。
子どもの独立など、時間の経過とともに必要な保障額が減少していくライフステージの変化に合わせて合理的に保障を準備できるという考え方に基づいて設計されていますが、常に一定額の死亡保障を確保したいと考える方にとってはデメリットと感じられるかもしれません。
収入保障保険に加入する3つのメリットとは?
・ライフステージの変化に合わせて無駄なく保障を準備できる
・支払保証期間が設定されている
・保険金を年金形式で受け取れる
ライフステージの変化に合わせて無駄なく保障を準備できる
ライフステージの変化に合わせて無駄なく保障を準備できるのが収入保障保険の大きなメリットです。
本来、死亡保障の必要額は、年齢や子どもの成長度合いによって変わります。
時間の経過とともに、遺族の生活費は減っていくため、それにあわせて死亡保険金額を減少させていくのが理想的です。
その点、一般的な死亡保険と異なり、収入保障保険は保険金額が年々減っていきます。
子どもが小さいうちは高額な保障を備え、独立後は少ない保障で済ませるといった合理的な備えが可能です。
保障が減っていく分、同じ保険金額の一般的な死亡保険と比べると、手頃な保険料で加入できます。
契約の更新がないので、途中で保険料が変わることもありません。
支払保証期間が設定されている
収入保障保険には、支払保証期間が設定されているので、給付対象になったものの満了を迎えてしまい保険料をもらえなかったなどという取りこぼしがありません。
保険金を年金形式で受け取れる
収入保障保険の最大のメリットは、保険金を毎月分割して年金形式で受け取れる点です。
一度に大きな金額の保険金(死亡保険金)を受け取ると、つい計画外のことに使ってしまったり、管理が難しくなったりする可能性があります。
しかし、収入保障保険のように毎月一定額が振り込まれる形であれば、毎月の収入に近い感覚で計画的に生活費に充てることができ、不必要な浪費を防ぎやすくなります。
遺された家族が長期的に安定した生活を送る上で大きなメリットと言えるでしょう。
収入保障保険を検討されている方は、保険のプロに無料で相談ができる保険相談はお済みでしょうか。
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収入保障保険の加入をやめたほうがいい人
収入保障保険は、独身で自分の収入で生活している家族がいない人にはあまりおすすめしません。
保険の加入目的が遺された家族への保障なので、子どもや両親を扶養に入れているような人以外は、加入していて良かったと思えるケースは少ないでしょう。
ほかにも、年金の受取開始時期が近い人や子どもの独立時期までの期間が短い人もメリットを強く感じることは少ないかもしれません。
子どもが独立した場合、家族に遺す必要が少なくなります。
このようなケースだと死亡保険よりも病気になったときや働けなくなったときの保険を検討するといいでしょう。
収入保障保険に加入する必要性の高い人
・自分の収入が家計の支えとなっている人
・健康に自信がある働き盛りの人
・自営業の人
収入保障保険に加入すべき人は、自分の収入が家計の支えとなっている人です。
死亡したときに、遺された家族が生活できるように収入保障保険があると安心でしょう。
定期保険でも、死亡時に保険金がおりますが、毎月の保険額が大きく家計の負担になりがちです。
それに対して収入保障保険は少ない保険料で万が一のときの保障を得られます。
できるだけ保険料を抑えたいと考える小さな子どもがいる家庭、もしくは養うべき同居家族がいる場合、収入保障保険はおすすめです。
ほかにも、喫煙状況や健康状態などによって保険料が割引になることが多いので、いま健康に自信がある働き盛りの人も一度検討してください。
また、自営業やフリーランスの人が亡くなった場合、遺族が受け取れるのは「遺族基礎年金」のみです。
遺族厚生年金が受け取れる会社員と比べると、十分な保障を受けられない可能性もあるため、加入する必要性は高いといえるでしょう。
収入保障に興味があったり、検討をしておりもう少し詳しく話を聞きたい場合は、保険相談サービスを利用しましょう。
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収入保障保険は他の保険と何が違う?目的別に保険を選ぼう
収入保障保険はその特徴から、定期型の生命保険と比較されることが多いです。
しかし、保険金額や保険料などに違いがあるので、ここで分かりやすく表にまとめました。
| 収入保障保険 | 定期型の生命保険 | |
| 保険金額 | 満了が近づくにつれて保障が減る | 一定の金額で継続 |
| 保険料 | コスパがよく割安 | 収入保障保険より割高 |
| 保険金の受取方法 | 年金形式か一括か選べる | 一括形式 |
次に、収入保障保険と就業不能保険の違いについて説明します。
名前が似ているため、就業不能保険と混同されることもありますが、保険としての目的などの違いがあるので、下記の表をご覧ください。
| 収入保障保険 | 就業不能保険 | |
| 加入目的 | 遺された家族の生活費を保障するため | 働けない期間の収入減に備えるため |
| 保険金が支払われるタイミング | 被保険者が死亡もしくは高度障害状態になったとき | ケガや病気で働けないとき |
| 保険金の受取人 | 被保険者の家族 | 被保険者本人 |
収入保障保険がおすすめな場合
収入保障保険がおすすめな場合は、保険料をできるだけ安く抑えたいときです。
収入保障保険は、貯蓄性や解約返戻金がないものの、その分毎月の保険料を抑えることができます。
ほかにも、被保険者の死亡・後遺障害リスクに対応したい場合などにもおすすめです。
定期型の生命保険がおすすめな場合
定期型の生命保険をおすすめする場合は、まとまった出費に備えたいときです。
ほかにも、収入保障保険と違って保険期間中に保険金額が変わらないほうが安心感を得られる人もいるでしょう。
先の見通しがつきやすいのが定期型の生命保険の魅力です。
就業不能保険がおすすめな場合
就業不能保険がおすすめな場合は、被保険者がケガ・病気になった際の収入減リスクに対応したいときです。
病状が回復する、もしくは保険満了を迎えるまで毎月支払われる保険です。
個人事業主やフリーランスなど、健康上の理由で仕事ができないときに収入が激減もしくはゼロになってしまう人におすすめです。
収入保障保険の選び方とは
・保障額を考える
・信頼できる講師に教えてもらえるか
・保険期間を考える
収入保障保険の選び方のポイントは保障額と期間です。
自分にちょうどいい収入保障保険を選べるように、1つずつ詳しく説明します。
保障額を考える
収入保障保険は、まず保障額について考える必要があります。
保障額は大きければ大きいほどいいと考える人もいますが、それはあまりいい選び方ではありません。
保障額によって毎月払う保険料が決まるので、保障額が大きいと毎月支払う保険料もアップします。
まずは被保険者に何かあった場合に、家族が今まで通り生活するために必要な生活費を計算しましょう。
おおよその目安として、現在の生活費の70%程度とするのが一般的です。
自分のライフプランではいつどのタイミングでお金が必要かなど、公的保障によるサポートも踏まえて、収入保障保険の保障額を検討するといいですね。
保険期間を考える
収入保障保険は、ライフステージにあわせて保険期間を柔軟に設定できます。
保険期間は、被保険者の配偶者が定年退職するまでの期間を設定するケースが多いです。
配偶者が65歳になれば、年金を受給できるようになるので年金形式で保険金が入る収入保障保険の必要性は低くなります。
子どもが独り立ちするまでの期間をカバーできるように保険に入るケースが多いでしょう。
収入保障保険に関するFAQ
ここでは、収入保障保険に関するよくあるご質問にお答えします。
Q.県民共済に収入保障保険はある?
県民共済には、収入保障保険のように年金形式で保険金を受け取れる死亡保険は、基本的にありません。
Q.収入保障保険と生命保険(定期保険)はどっちに入るべき?
収入保障保険と定期保険(一定期間の死亡保障を確保する掛け捨て型の生命保険)は、どちらも万が一の際に備える死亡保険ですが、保険金の受け取り方や保障の考え方に違いがあり、どちらが良いかは一概には言えません。
例えば遺族に毎月の安定した生活費を長期的に確保したい場合や、合理的な形で必要な保障を確保したい場合は、収入保障保険が向いています。
一方、一定期間、まとまった死亡保険金を確実に遺したい場合は定期保険が向いています。
Q.収入保障保険のやめどきは?
収入保障保険は、遺された家族の生活を一定期間支えることを目的として加入するため、基本的には当初設定した保険期間が満了するまで継続したほうが良いでしょう。
しかし、ライフプランの変化や家庭の経済状況によっては、保障の見直しを検討する「やめどき」と言えるタイミングも考えられます。
例えば、教育費などの大きな負担がなくなり、配偶者も自身の収入や年金、貯蓄で生活できる見通しが立った場合や、万が一のことがあっても、保険に頼らずとも家族が経済的に困窮するリスクが低くなった場合などです。
ただし、収入保障保険は掛け捨て型で、解約しても解約返戻金はほとんどないか、まったくない場合が多い点に注意が必要です。
保障額の減額など、解約以外の選択肢もあるので、迷った場合はFPなどの専門家に相談するのも良いでしょう。
Q.収入保障保険の満期後はどうなる?
収入保障保険は、設定した保険期間が満了すると、基本的に保障は終了します。
掛け捨て型の保険であるため、満期保険金や解約返戻金はありません(あってもごくわずかです)。
つまり、保険期間満了まで生存されていた場合、保険料の払い込みは終了しますが、保険金を受け取ることはありません。
満期後も何らかの死亡保障が必要だと考える場合は、新たに別の保険を検討する必要があります。
Q.おすすめの収入保障保険は?
収入保障保険に加入する際は、以下の特徴が当てはまる商品を選ぶのがおすすめです。
・健康状態に応じた保険料割引制度がある商品
・受け取り方法の選択肢が多い商品
・保険会社のサポート体制がしっかりしている
迷った場合は、中立的な立場でアドバイスをくれるファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談してみましょう。
収入保障保険の加入はやめたほうがいいのか、判断できない場合は?
収入保障保険は、掛け捨てで満期まで健康だった場合の貯蓄性はないものの、いざというときに遺された家族を守ってくれるコスパのいい保険です。
ほかの保険と比べると掛け金が安価なので、小さな子どもや扶養すべき家族がいる場合にはおすすめです。
年金形式で毎月の収入を支えてくれるのもメリットです。
しかし、保障額や保険期間、他社との比較など、選び方に悩むこともあるでしょう。
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