生命保険
  • 公開日:2024.10.21
  • 更新日:2024.10.21

無解約返戻金型とは?低解約返戻金型との違いやメリット・デメリットを解説

無解約返戻金型とは?低解約返戻金型との違いやメリット・デメリットを解説

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無解約返戻金型保険の概要や、低解約返戻金型保険との違いについてよくわからない人も多いでしょう。この記事では、無解約返戻金型保険の概要と低解約返戻金型保険との違いをみていきます。それぞれのメリット・デメリット、向いている人の特徴も解説します。

この記事の要約はこちら

・無解約返戻金型とは、解約した際に返戻金の受け取りがない保険商品のこと
・低解約返戻金型とは、返戻金を受け取れる保険商品(終身保険)のこと
・保険料を安く抑えたい人は無解約返戻金型の保険を選択
・効率的な資産形成も同時に進めていきたい人は低解約返戻金型の保険がおすすめ

無解約返戻金型保険という言葉を聞いたことはあるが、いまいち意味がわからないと感じる人は多いでしょう。

また、無解約返戻金型保険とよく似た言葉に低解約返戻金型保険というものも存在します。

しかし、保険の種類や特徴がそれぞれ異なるため、きちんと区別する必要があります。

この記事では、無解約返戻金型保険の概要と低解約返戻金型保険との違いをみていきます。

それぞれのメリット・デメリット、向いている人の特徴も解説するため、これから生命保険への加入を検討している人の参考になるでしょう。

無解約返戻金型保険とは?

無解約返戻金型とは、解約した際に返戻金の受け取りがない保険商品のことで、定期保険と呼ばれることが一般的です。

このタイプの保険は、貯蓄機能としての利用は見込めませんが、解約返戻金を受け取れる保険よりも掛金が割安になる傾向にあります。

無解約返戻金型保険には主に次のような種類があります。

無解約返戻金型保険の種類
・定期保険
・収入保障保険
・医療保険
・がん保険

 

また、無解約返戻金型とは別に、低解約返戻金型保険という商品もあります。

名前は似ていますが、特徴などは大きく異なるため、次項で詳しく解説していきます。

無解約返戻金型と低解約返戻金型との違いは?

無解約返戻金型は返戻金の受け取りがない保険商品と解説しました。

一方の低解約返戻金型とは、返戻金を受け取れる保険商品(終身保険)に分類されます。

いわゆる貯蓄型保険のことです。

低解約返戻金型は、そのなかでも一般の終身保険よりも当初の解約返戻金が低く設定されており、保険料払込期間満了後に返戻金が増える仕組みです。

払込期間満了までは解約返戻金が低く抑えられる代わりに、毎月の掛金は比較的割安になります。

解約返戻金 主な保険の種類 保険料
無解約返戻金型 なし ・定期保険
・収入保障保険
・医療保険
・がん保険
終身保険よりも割安
低解約返戻金型 あり
※払込期間満了までは
低く設定されている
・終身保険
・養老保険
・学資保険
・個人年金保険
一般的な終身保険よりも少し割安
 

無解約返戻金型保険のメリット

ここからは、無解約返戻金型保険のメリットを解説します。

主なメリットは次の2つです。

以下で詳しくみていきましょう。

無解約返戻金型保険のメリット

・終身保険よりも保険料が安い
・ライフステージごとで見直しができる

 

終身保険よりも保険料が安い

無解約返戻金型保険は基本的に解約返戻金がないため、同じ保障内容の貯蓄型保険よりも月々の保険料が低く設定されています。

一例として、以下の条件で無解約返戻金型(定期保険)と貯蓄型(終身保険)に加入した場合の保険料負担をみていきます。

<試算条件>
・契約年齢:30歳
・死亡保険金:1,000万円
・無解約返戻金型の保険期間:30年
・終身保険の保険期間:一生涯

上記の条件でそれぞれの保険に加入した場合、保険料は以下のような違いが生じます。

無解約返戻金型保険 貯蓄型保険
保険料 男性:3,600円
女性:2,800円
男性:2万7,700円
女性:2万6,900円
払込総額 男性:128万円
女性:102万円
男性:996万円
女性:969万円
60歳時の受け取り 0円 男性:904万円
女性:885万円

出典:公益社団法人 生命保険文化センター 生命保険に関するQ&A

このように、無解約返戻金型の保険は毎月の保険料はかなり安く抑えられています。

しかし、一方で貯蓄型保険の場合は60歳時にこれまでの掛金の大半を解約返戻金として受け取れることがわかります。

ライフステージごとで見直しができる

無解約返戻金型の場合は更新期間が設定されているため、貯蓄型の保険よりもライフステージごとで見直しがしやすくなるメリットがあります。

ライフステージの変化に応じて必要になる保障額は変わるものです。

したがって、その時点で必要な保障額の保険に加入することが大切です。

例えば、結婚して子どもが誕生し、家族が増えた場合は必要となる保障額は増額します。

一方で、子どもが独立したあとは養育費などが不要となるため、必要な保障額は減額する見込みです。

 

無解約返戻金型保険のデメリット

無解約返戻金型保険は保険料を抑えられるなどのメリットがある一方で、次のようなデメリットがあるため、きちんと理解しておくようにしましょう。

無解約返戻金型保険のデメリット

・更新時に保険料が上がる
・保障は一生涯ではない
・貯蓄機能がない

 

更新時に保険料が上がる

無解約返戻金型保険の保険料は、加入時の年齢によって決まることが一般的です。

そのため、更新時には保険料が上がりやすくなります。

これは、高齢になるにつれて、死亡リスクが上昇するためです。

とくに高齢になると、これまでの保険料より大幅に増加することが多くなります。

そのため、長期にわたる死亡保障を用意したい場合は終身保険を選択するか、もしくは更新時に保障額を下げて契約するといった調整が必要になるでしょう。

保障は一生涯ではない

無解約返戻金型保険は、保障が一生涯続くものではありません

そのため、更新したくとも一定年齢を超えている場合は更新できない点に注意が必要です。

それ以降は保障がなくなるため、それまでに必要な資金を準備しておくなどの対策が必要になるでしょう。

貯蓄機能がない

無解約返戻金型保険は掛け捨てになることが一般的です。

そのため、途中で解約したり、大きな問題もなく払込期間を迎えたりした場合は、これまでの掛金は戻ってきません。

そのため、万一に備えつつ、貯蓄を進めていきたい人には向いていない商品といえるでしょう。

その場合は終身保険や養老保険の選択が有効です。

低解約返戻金型保険のメリット

続いては、低解約返戻金型保険のメリットについてみていきます

主なメリットは次のとおりです。

無解約返戻金型とは異なるメリットになるため、きちんと確認しておきましょう。

低解約返戻金型保険のメリット

・一生涯保障が続く
・一般の終身保険よりも保険料が割安
・保険料が上がらない
・貯蓄機能がある

 

一生涯保障が続く

低解約返戻金型保険は保障が一生涯続くため、確実に保険金を遺族に残すことが可能です。

そのため、何歳で亡くなっても保険金が支払われるという安心感を得られます。

配偶者の死後、遺族は葬儀費用などの経済的負担を負うことになります。

このような状況において、低解約返戻金型保険は遺族の経済的負担を軽減できるでしょう。

また、無解約返戻金型保険であれば、申し込み時に健康状態を告知する必要があります。

その際に病歴ができたり、健康状態に問題が生じたりした場合に契約ができない可能性があります。

その点、低解約返戻金型は、一度契約すればその後の健康状態の変化に関わらず保障が続くため、そのような心配はなくなるでしょう。

一般の終身保険よりも保険料が割安

低解約返戻金型保険の場合は、一般の終身保険よりも保険料が割安に設定されています。

これは、払込期間中の解約返戻金が低く抑えられているからです。

そのため、万一の保障に備えながら貯蓄も進めていき、そのうえ保険料を少しでも抑えたい人には大きなメリットとなるでしょう。

保険料が上がらない

低解約返戻金型は保障が一生涯続き、更新もないため保険料は一定で上がりません。

とくに若い間から加入すると、比較的安い保険料が適用され、年を重ねても手頃な掛金で済みます。

また、将来家族が増えたり、教育資金や介護で家計が圧迫されたりする時期に差し掛かっても、保険料が安定しているため収支の計画が立てやすくなります。

貯蓄機能がある

低解約返戻金型の保険は貯蓄機能があるため、解約時には返戻金を受け取れます

そのため、万一に備えながら、将来必要になる資金の準備も進めていけるでしょう。

例えば、65歳の満期を迎えたタイミングで解約返戻金を受け取ることで、老後資金として活用することが可能です。

その他にも、学資保険の代わりや住宅購入資金、起業資金の準備など、幅広い利用方法があります。

低解約返戻金型保険のデメリット

一方の低解約返戻金型保険には次のようなデメリットが存在します。

低解約返戻金型保険のデメリット

・定期保険よりも保険料が高い
・早期解約すると元本割れを起こす
・保険の見直しがむずかしい

 

定期保険よりも保険料が高い

低解約返戻金型保険は一般的な終身保険よりも保険料が安く設定されているものの、無解約返戻金型の保険に比べると保険料は割高です。

そのため、収支状況によっては保険料が家計を圧迫してしまうリスクがあるでしょう。

もし、保険料の見積もりを取った際に、自身の収支状況に対して保険料負担が大きいと感じた場合は、無解約返戻金型の保険を選択するほうがよいかもしれません。

早期解約すると元本割れを起こす

低解約返戻金型保険は早期で解約すると、元本割れを起こす可能性があります。

場合によっては解約返戻金がごくわずかしか受け取れないケースもあでしょう。

そのため、低解約返戻金型の保険に加入する際は、満期まで保険料を払い続けられるよう慎重に計画を立てることが重要です。

また、加入後に保険料の支払いがむずかしくなった際は、FPなどに相談し、家計の見直しといった対応策を提案してもらうことをおすすめします。

保険の見直しがむずかしい

低解約返戻金型の保険は更新がないため、保険を見直す機会が少なくなります。

加えて、払込期間中の解約は元本割れを起こす可能性があり、その結果、保険の見直しを躊躇しやすくなってしまうのも原因の1つです。

低解約返戻金型の終身保険は貯蓄機能を兼ね備えた商品で、長期的な加入を前提としており、頻繁な見直しには向いていません。

そのため、ライフステージの変化によって必要保障額が増えたりした場合は、特約を付帯するといった工夫が必要になるでしょう。

 

無解約返戻金型保険に向いている人

無解約返戻金型保険のメリット・デメリットを解説しました。

それらを踏まえて、ここからは、無解約返戻金型保険に向いている人の特徴についてみていきます。

無解約返戻金型保険に向いている人
・保険料を抑えたい人
・個人事業主

 

保険料を抑えたい人

まずは「保険料を抑えたい人」です。

無解約返戻金型の保険は掛け捨てになるため、貯蓄機能はありませんが、同じ保障内容なら終身保険より保険料が割安になります。

例えば、子どもの教育費がかかる期間や、親の介護が必要な期間、他にも住宅ローンを払い終えるまでの期間など、特定の期間だけ保障を手厚くし、なおかつ月々の保険料を抑えたい人に向いているでしょう。

個人事業主

無解約返戻金型の保険は、社会保障が手薄になる個人事業主にもおすすめといえます。

国民年金加入者である個人事業主は、厚生年金に加入している会社員と比べて遺族年金の保障が手薄になりがちです。

そのため、万一の際に備えておくべき金額が大きくなりやすいです。

また、事業が安定するまでは、できるだけ保険料を抑えながら手厚い保障を受けたい個人事業主も多いでしょう。

その場合は事業が安定するまで無解約返戻金型の保険に加入するのも選択肢の1つです。

低解約返戻金型保険に向いている人

続いては、低解約返戻金型保険に向いている人の特徴についてみていきます。

低解約返戻金型保険に向いている人
・万一に備えながら資産形成も進めていきたい人
・途中で解約する可能性が低い人

 

万一に備えながら資産形成も進めていきたい人

低解約返戻金型保険は、万一に備えながら資産形成も進めていきたい人に向いている商品です。

低解約返戻金型といった終身タイプの保険は資産形成も進めていける商品です。

満期まで保険料を払い込み、その後は自身のタイミングで解約するとまとまった解約返戻金を受け取れます。

使用用途は自由なので、その時に必要な資金に充てるとよいでしょう。

とくに以下のような資金用途で低解約返戻金型の保険を利用することが多いようです。

低解約返戻金型の保険の資金用途
・教育資金
・老後資金
・住宅購入資金
・葬儀費用

 

他にも自身の目的に応じた資金計画を自由に立てられます

途中で解約する可能性が低い人

途中で保険を解約する可能性が低い人も低解約返戻金型がおすすめです。

低解約返戻金型の保険は払込期間までに解約すると元本割れを起こすリスクがあるものの、満期まで解約しなければ資産形成として大きな効果が期待できます。

急な出費などにも対応できる資金を確保しており、解約リスクが低い場合は、低解約返戻金型の保険を検討するとよいでしょう。

保険についての相談はFPに!

無解約返戻金型保険とは、解約した際に返戻金の受け取りがない保険商品のことで、定期保険と呼ばれることが一般的です。

一方の低解約返戻金型保険とは、返戻金を受け取れる保険商品(終身保険)のことです。

保険料を抑えたい人や個人事業主の場合は、無解約返戻金型が向いているでしょう。

反対に、万一に備えながら資産形成も進めていきたい人や、途中で解約する可能性が低い人は低解約返戻金型の保険が有効です。

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