生命保険
  • 公開日:2024.10.3
  • 更新日:2025.5.29

生命保険には複数加入しても問題ない?複数加入のメリット・デメリットを解説

生命保険には複数加入しても問題ない?複数加入のメリット・デメリットを解説

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生命保険に複数加入しても両方から保険金を受け取ることは可能です。この記事では生命保険に複数加入するメリット・デメリット、複数加入する際の注意点を解説します。

この記事の要約はこちら

・生命保険は複数加入しても保険金を受け取れる
・複数加入することで手厚い保障が受けられる
・複数加入することで保険料が高くなってしまうことがある

ます。生命保険を検討している人のなかには「複数の生命保険に加入することはできるの?」と疑問に思う人もいるのではないでしょうか。

この記事では、生命保険に複数加入するメリット・デメリットをはじめ、複数加入する際の注意点についても解説します。

そもそも生命保険に複数加入できるの?

結論からお伝えすると、生命保険に複数加入することは可能です。

1つの保険では保障が不十分だと判断した場合、別の保険会社の保険に加入して不足分を補っても問題ありません。

ただし、保険商品によっては複数の保険に加入しても一定額までしか保険金が支払われないこともあります。

ここからは複数の保険に加入した場合に、両方から保険金を受け取れるケースと受け取れないケースについてみていきます。

生命保険は原則として重複して加入できる

複数の生命保険に加入していても、保険金の支払い事由に該当していればそれぞれの生命保険から保険金が支払われます。

たとえば、2つの生命保険に加入していて、A保険の死亡保障は1,000万円、B保険は500万円とします。

この場合、死亡保障が重複しますが、万一の際にはA保険から1,000万円、B保険から500万円の合計1,500万円を受け取ることが可能です。

生命保険は「定額給付方式」を採用しており「死亡保険金1,000万円」のように事前に決められた金額の保険金が支払われる仕組みです。

そのため、複数の生命保険に加入していても保障内容を満たしていれば保険金を受け取れます。

他社での加入状況によって保険金が支払われない場合もある

複数の生命保険に加入を希望すること自体は問題ありません。ただし、他社との合算で、必要以上に大きな保障に加入していると判断された場合には、契約を断られたり、保険金や給付金が支払われなかったりするケースもあるので、注意しましょう。

生命保険会社は、一般社団法人生命保険協会が提供する3つの制度を通じて、保険の申込状況・契約状況を共有しています。

他社での契約状況を確認したうえで、不当に大きな利益を得ることがないか、契約時に見極めているのです。

契約自体はできたとしても、保険金や給付金が支払われない可能性もゼロではないので注意が必要です。

自社通算・他社合算の保険金上限を定めている保険会社が多いため、気になる場合は申込前に確認しておきましょう。

なお、未成年者(15歳未満)の方を被保険者とする場合、被保険者である子供の同意を取得するのが困難なケースもあります。

保険金目的の事件などの発生状況を踏まえて、未成年者の生命保険引受に関してはガイドラインが設けられているため、高額な死亡保険は加入できない可能性があります。

損害保険は基本的に重複して保険金を受け取れない

自動車保険や火災保険などの損害保険は「実損填補」を採用しており、実際に損害が生じた範囲内の金額までしか保険金が支払われない仕組みです。

そのため、もし、同じ補償内容の損害保険に複数加入していても、発生した損害の総額を超える保険金を受け取ることはできません。

とくに「個人賠償責任保険」は、日常生活において他人にケガをさせた場合などに備える保険ですが、自動車保険や火災保険と重複しているケースがよくあります。

そのため、知らない間に余分な保険料を支払っていることも少なくありません。

 

生命保険に複数加入している人はどのくらいいる?

生命保険文化センターの「2021(令和3)年度 生命保険に関する全国実態調査」によると、生命保険の平均加入件数は世帯単位だと3.9件です。

年収が高いほど、加入件数は多くなる傾向があります。

また、世帯主の平均加入件数は1.8件です(配偶者1.6件、子ども1.2件)。

年齢別にみると29歳以下が最も少なく1.5件、70〜74歳が最も多く2.0件となっています。

生命保険に複数加入している人は決して珍しくありません。

生命保険に複数加入するメリット

ここからは、生命保険に複数加入するメリットについて解説します。

主なメリットは次の3つです。

以下で順にみていきましょう。

生命保険に複数加入するメリット

・手厚い保障を受けられる
・それぞれの担当者から情報を得られる
・保険会社の破綻リスクを抑えられる
・見直しがしやすくなる

 

手厚い保障を受けられる

複数の生命保険に加入することで、もしもの時に手厚い保障を受けられます。

前述のとおり、生命保険は定額給付方式を採用しており、事前に決められた金額の保険金が支払われる仕組みです。

そのため、病気やケガなどにかかった費用よりも多くの保険金を受け取れることもあります。

また、現在加入している保険の不足部分を別の保険で補完できる点もメリットの1つです。

たとえば、Aの保険では保障の対象とならない疾病でも、Bの保険であれば保障の対象となることもあります。

このように複数の保険を組み合わせることで、互いの弱点を補うことが可能となるのです。

それぞれの担当者から情報を得られる

生命保険を契約する際には営業担当者がつきます。

保険の営業担当者は保険の加入や見直しをはじめ、ライフプランや金融商品の相談にも応じてくれます。

また、1人の営業担当者からでは得られる情報が不十分な場合もありますし、提案内容が自身にとって最適なのか迷うこともあるかもしれません。

もし、複数の保険会社と契約していれば、各営業担当者からそれぞれの情報を得られ、判断もしやすくなるでしょう。

保険会社の破綻リスクを抑えられる

保険は20年、30年と長い期間にわたって契約を継続するため、その間に保険会社の経営状況が変わって倒産してしまう可能性もゼロではありません。

複数の生命保険に加入することで、保険会社の経営破綻リスクを抑えることが可能です。

基本的に保険会社の経営が破綻しても契約自体がなくなるわけではありません。

「生命保険契約者保護機構」により一定の保護を受けられます。

これによって保険契約が別の保険会社に移転され、破綻後も契約を継続することが可能です。

しかし、契約条件が変更されて保険金や解約返戻金が減少してしまう恐れがあり、契約内容によっては減少幅が大きくなることも考えられます。

このような状況を回避するために、複数の保険に加入してリスクを分散させることは有効な手段といえるでしょう。

見直しがしやすくなる

保障内容の見直しをしやすい点も、複数の生命保険に加入するメリットの一つです。

たとえば医療保険とがん保険に別々に加入しているとしましょう。

もし新しい医療保険が発売されて、見直したいと思った時は、医療保険だけを解約することで、医療保険はそのまま残せます。

一方、医療保険にがん特約を付加して契約している場合、医療保険を解約するとがん特約も消滅します。

もしがん保険が条件の良い内容だったとしても、見直しに伴い解約せざるを得なくなってしまうのです。

複数に分けて生命保険に加入していれば「部分的な見直しをしたい」といったニーズにも柔軟に対応できます。

 

生命保険に複数加入するデメリット

生命保険に複数加入するメリットをみてきましたが、複数加入することで生じるデメリットもいくつか存在します。

ここからは複数加入するデメリットについてみていきます。

生命保険に複数加入するデメリット

・保険料が高くなる
・契約・請求手続きが複雑になる
・所得控除には上限がある
・加入している保険を把握しておく必要がある

 

保険料が高くなる

当然ですが、複数の生命保険に加入すると、その分月々支払う保険料も高くなります。

もしもの時に手厚い保障を受けられるのは安心ですが、毎月支払う保険料で家計が圧迫されるのは避けたいところです。

保険に加入する際は、家計の負担とならないように保障と保険料のバランスをみながら検討することが重要です。

もし、保険料について予算を設定しているのであれば、保険の営業担当者にきちんと伝え、その範囲内で提案してもらうようにしましょう。

契約・請求手続きが複雑になる

複数の生命保険に加入する場合は、それぞれの保険に対して契約手続きをしなければなりません。

保険会社によって書類の記入方法や必要な書類は異なるため、複雑だと感じる人もいるでしょう。

また、保険金や給付金の請求をする際も、それぞれの保険会社に対して診断書を提出する必要があるため、多くの費用がかかる可能性があります。

さらに、手続きが多いと書類の不備や記入ミスが起こることも想定されます。

高齢になっている場合は、サポートする家族が大変な思いをすることになるかもしれません。

所得控除には上限がある

支払った保険料は年末調整・確定申告をすることで一定の生命保険料控除を受けられます。

保険料の控除は新契約(2012年1月1日以後に締結した保険契約等)の場合、生命保険料に介護医療保険料、個人年金保険料の3つが対象です。

控除額はそれぞれ4万円、合計12万円までが所得控除の対象となります。

しかし、合計で12万円までと上限が決まっているため、この上限を超えた部分は所得控除の対象とはなりません。

つまり、保険料を多く支払ったからといってその分支払う税金が少なくなるわけではない、という点を理解しておく必要があります。

加入している保険を把握しておく必要がある

保険会社は契約者の死亡・入院などの事実を把握していないため、契約者や家族が保険会社に対して請求をしないと保険金は支払われません。

自身が加入している保険内容を把握しておくことで、いざという時の保険金の請求漏れを防ぐことが可能です。

しかし、複数の保険に加入していると保障内容をすべて把握しておくことも大変であり、請求漏れにもつながります。

そのため、保険に加入した際は保障内容が書かれている保険証券をひとつのファイルにまとめておく、家族に保険の内容を伝えておくなどの対策をとっておくことをおすすめします。

保険加入に迷っていたり、見直しを検討している方は、一度保険相談サービスの活用をおすすめします。

保険のプロであるFPがあなたに最適な保険選びのサポートをします。

 

複数の生命保険に加入する際の注意点

保険を活用した相続税対策の方法
1.そもそも本当に複数加入する必要があるのか考える
2.重複がないか確認する
3.ライフステージに合わせて見直しをする

 

生命保険に複数加入する際は、過剰な保障にならないよう注意が必要です。

とくに、現在加入している保険の保障内容をきちんと理解していないと、複数の保険に加入しても保障内容が重複してしまう可能性があります。

もちろん、重複してもそれぞれから保険金は支払われますが、必要以上の保障をつけることで余計な保険料を支払うことになり、結果として家計の負担を増やすことになります。

そのため、各保険の保障内容を正確に理解し、自身にとって適切な保険を選択することが重要です。

そもそも本当に必要か考える

複数の生命保険に加入することが、全ての人にとって正解とは限りません。

職業や収入、年齢などによって必要な保障には違いがあるため、一つの保険だけで十分足りる人もいます。

「複数入っていても無駄にならないから」と、営業担当者に加入をすすめられることもあるかもしれませんが、安易に加入しないよう注意しましょう。

先述したようなメリットがあると感じられた場合のみ、加入を検討することをおすすめします。

重複がないか確認する

複数の生命保険に入るメリットの一つは「保障の良いとこどり」ができる点です。

むやみに複数契約していても、無駄になってしまう可能性があるため、注意が必要です。

たとえば、入院給付金を充実させる目的で、複数の医療保険に加入するのは良いでしょう。

しかし、入院給付金はさほど必要ないにもかかわらず「複数の保険に入っているから安心」と考えてしまっている人は少なくありません。

複数加入している目的が明確になっているか、必ず確認しましょう。

ライフステージに合わせて見直しをする

複数の生命保険に入っているからといって、見直しが不要になるわけではありません。

ライフステージの変化とともに必要な保障は変わるため、複数加入しているからといって安心せず、定期的に保障内容の見直しをしましょう。

定期的な保険の見直しはFPに相談を

複数の生命保険に加入することは可能であり、保障が重複していても両方から保険金を受け取ることができます。

しかし、損害保険については、損害が生じた範囲内の金額までしか補償されない点に注意が必要です。

複数の生命保険に加入することで、手厚い保障が受けられたり、それぞれの担当者から情報を得られたりするメリットがあります。

しかし、その一方で保険料が高くなったり、契約手続きが複雑になってしまうデメリットがあるため、自身にとって必要な保険を取捨選択して選ぶ必要があるでしょう。

また、保険契約をした後も個人の健康状態や収入、家族構成などの変化に応じて定期的な保険の見直しが必要です。

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(※1):申込み後の相談内容回答の際に希望可能。希望が承れない場合もあり。

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