この記事の要約はこちら
・外貨建て保険は「円」以外の通貨で積み立て、「円」よりも高い金利で運用できる保険
・儲かった人は円安で利益が出た人、反対に儲からなかった人は早期解約をした人
・外貨建て保険の注意点は為替リスクを理解することが重要
・今後の外貨建て保険はドルコスト平均法を意識
「外貨建て保険の加入者が増加傾向にあるが、外貨建て保険は本当に儲かるのか?」と考え、興味があってもなかなか踏み出せない人は多いのではないでしょうか?
この記事では実際に儲かった人の口コミや、どのようなリスクがあるのか解説します。
また儲かったあとの税金や、今後の外貨建て保険についても触れていくため、ぜひ参考にしてみてください。
この記事で一緒に勉強してきましょう!
この記事の目次
外貨建て保険とは?
外貨建て保険とは、米ドルや豪ドル、トルコリラなどといった「円」以外の通貨で積み立てる保険です。
現在外貨建てドル建て保険は、日本の保険会社でも取り扱いが多くなっています。
外貨建て保険は「円」を外貨に換算し、保険料を支払いますが、満期時や解約時など保険金を受け取る時には「円」に換算した金額で支払われることが多いでしょう。
近年は円建て保険と比較して、外貨建て保険の金利が高く、積み立て保険として人気が高い保険商品です。
外貨建て保険の種類は外貨建て個人年金保険、外貨建て終身保険、外貨建て養老保険などがあります。
外貨建て保険で儲かった人と儲からなかった人の口コミ
実際に外貨建て保険で積み立てている人は儲かっているのでしょうか?
儲かった人と儲からなかった人の口コミをそれぞれ紹介していきます。
外貨建て保険で儲かった人の口コミ
- 払い済み保険にして置いておいた保険が急激な円安になり、利益が出た
- 1ドル96円の円高に開始し、解約時には1ドル126円となり利益確定した
- 1ドル109円から145円になり、170万円のプラスで利益が出た
- 円安となり2年弱で約150万円増えた
- 200万円の契約後、一旦は50万円の含み損だったが円安になり20万円の利益が出た
外貨建て保険で儲かった人の多くは、円高から円安になったことで利益を出していました。
また一旦はマイナスとなったものの、円安になり利益が回復した人もいます。
口コミでわかるように金利で儲かった人よりも、為替変動により儲かった人が多いといえるでしょう。
外貨建て保険で儲からなかった人の口コミ
- 子どもが生まれて外貨建て保険を選んだが、解約で40万円弱の損が出てしまった
- 解約して3年で30万円の損が出た
- 解約で100万円ほど損をしてしまった
口コミを見ると外貨建て保険で儲からなかった人も多いことがわかります。
外貨建て保険は為替変動リスクがあるため、円高の時期や不十分な積立期間で解約してしまうと、大きく損をしてしまう可能性が高いといえます。
外貨建て保険を契約するときには、長期で支払いができるかどうかを確認しましょう。
また外貨建て保険の目的が子どもの教育費や使い道があらかじめ決まっている費用など、直近で使う予定がある場合、解約時に円高となっていても円安になるまで保険を置いておけません。
そのため外貨建て保険は長期的な積み立てや据え置きができる状況にしておくことが重要といえるでしょう。
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外貨建て保険で儲かったあとの税金
「外貨建て保険で儲かったあとの税金が気になる」という人は多いのではないでしょうか。
外貨建て保険は解約返戻金にかかる税金と満期金にかかる税金の扱いが異なります。
解約返戻金として受け取った金額が払い込んだ保険料の合計額を上回る場合、その差益について所得税(一時所得)と住民税の課税対象となります。
一方、外貨建て養老保険や外貨建て個人年金の満期により、満期金を受け取った場合には、保険料の負担者や保険金受取人の関係によって、所得税か贈与税の課税の対象となります。
所得税は一年間の所得にかけられる税金で、贈与税は個人から財産をもらった時に納めなければならない税金です。
満期金の税金の扱いは以下のとおりです。
| 保険料負担者 | 受取人 | 税金の種類 | ||
| 一時金 | 夫 | 夫 | 受取時 | 所得税(一時所得)+住民税 |
| 夫 | 妻 | 贈与税 | ||
| 年金 | 夫 | 夫 | 受取時 | 所得税(雑所得)+住民税 |
| 夫 | 妻 | 支払開始時 | 贈与税 | |
| 受取時 | 所得税(雑所得)+住民税 | |||
年金受取時に贈与税の課税対象となった分については所得税・住民税の対象とはなりません。
外貨建て保険の5つ注意点
外貨建て保険は円建て保険とは異なる注意点もあります。
それぞれ詳しく解説します。
・積み立て型保険の基本を理解する
・商品の仕組みや特性を理解すること
・市場価格調整と解約控除金で元本が下回る場合がある
・クーリングオフできても損する場合がある
・契約・解約のタイミングを意識する
積み立て型保険の基本を理解する
外貨建て保険は積み立て保険の1つです。
そのため、契約前に積み立て保険の基本を理解しておくことが大切です。
余剰金で行う
積み立て型保険は当面使う予定のない余剰金でおこないましょう。
数年後に使う予定のある資金を保険料に充ててしまうと、計画通りに積み立てられない可能性が高くなってしまいます。
積み立て型保険は余剰金で行うことが基本といえます。
長期間保有する
積み立て型保険は長期間保有することで、安定性が高まります。
また積み立て型保険は早期解約してしまうと、損をしてしまう保険がほとんどです。
長期間お金が拘束されても問題がないように余剰金で行うことはもちろん、支払う保険料も無理のない金額にするとよいでしょう。
分散投資を心掛ける
積み立て型保険にはリスクがありますが、リスクを分散させることで軽減することが可能です。
外貨を所持することも分散投資の1つです。
「円」のみ保有するリスクは多くあり、インフレによる日本円の価値の低下が考えられます。
そのため通貨のリスク分散をして、外貨で資産を持つことを心掛けておきましょう。
商品の仕組みや特性を理解すること
外貨建て保険を契約するときには商品の仕組みや特性を理解することが重要です。
近年外貨建て保険の苦情は増加しており、2021年には外貨建て保険、年金に関わる苦情受付件数が1375件となっています。
苦情の多くが「リスクについて消費者の理解が得られていない」ことが原因です。
特に高齢の人は保険担当者から提案されるままに加入してしまう傾向があります。
外貨建て保険には最低利率が保証された商品もありますが、このような契約も為替相場によって元本割れを生じることがあります。
外貨建て保険を契約するときには、商品の仕組みや特性をよく理解し、納得ができたうえで契約をしましょう。
参考:一般社団法人生命保険協会「生命保険各社の苦情受付情報・保険金等お支払情報について」
参考:独立行政法人国民生活センター「外貨建て生命保険の相談が増加しています」
市場価格調整と解約控除金で元本が下回る場合がある
市場金利の変動により解約返戻金が払い込み保険料の総額を下回ることがあり、損失が生じるおそれがあるため注意しましょう。
市場調整価格とは、保険を中途解約した際の解約返戻金に市場金利の価格変動を反映させる仕組みのことです。
保険会社は保険料を外国債で運用するため、解約時の市場金利が契約時より高くなった場合は、相対的に債券の価値が下落するので返戻金が減額されます。
反対に、市場金利が低くなった場合、返戻金は増額されます。
また解約控除金を理解しておくことも重要です。
解約控除金とは生命保険を解約したとき、契約者に解約返戻金が戻ってくる場合、保険料を支払った期間が短いと、解約の手数料として解約返戻金から解約控除金を差し引かれることです。
解約控除金は外貨建て保険に限らず、積み立て型保険すべてに適用されます。
一般的に保険料が10年以上払い込まれた場合には解約控除が行われないため、契約するときには10年以上の長期積み立てが可能か検討しておくと安心です。
クーリングオフできても損する場合がある
生命保険の多くはクーリングオフが可能ですが、外貨建て保険の場合、クーリングオフできたとしても損をしてしまう可能性があります。
外貨建て保険は、販売手数料や外貨に両替するための為替手数料が初期費用として必要な商品です。
そのため外貨建て保険は、為替に変動がない場合でも為替手数料により、元金が目減りしてしまうでしょう。
また外貨建て保険はクーリングオフの適用対象ですが、一部の投資型保険など保険契約内容によっては適用されないこともあります。
外貨建て保険を契約するときには、契約のしおりをよく読み、条件を確認しておくことが大切です。
契約・解約のタイミングを意識する
外貨建て保険は契約と解約のタイミングが重要です。
円高のときに契約すると保険料が安くなる状況を例に挙げてみてみましょう。
・1ドル100円のとき円に換算した場合、保険料は1万円になる
・円高となり、1ドル90円のときは、保険料は9,000円になる
このように同じ保障を買うのに、円安のときには保険料が高く、円高となったときには保険料が安くなります。
一方円安のときに解約する、または満期を迎えると、より多くの金額を受け取れます。
・解約時の返戻金が1万ドルとする
・1ドル100円のときは、100万円となりますが、円安で1ドル120円のときは、120万円となり利益が得られる
このように、円高と円安によって支払う保険料と、受取金が大きく変わるため、契約と解約のタイミングが重要だといえます。
外貨建て終身保険の場合は自身で解約のタイミングを決めるため、為替相場をしっかり確認しましょう。
また外貨建て個人年金保険や外貨建て養老保険のように満期がある保険の場合でも、据え置いて円安のタイミングで満期金を受け取れるように工夫することも重要です。
早期解約によって損失が生じるケースもあるため、ドル建て保険の解約で損しないための注意点を事前に確認しておきましょう。
関連記事:ドル建て保険の解約はタイミングが難しい?円安の時がいいって本当?損しないための注意点を解説
外貨建て保険のメリットとデメリット
外貨建て保険にはメリットとデメリットがそれぞれあるため、詳しくみていきましょう。
外貨建て保険のメリット
・保険料が安い
・円建てより利回りが高い
・高金利で円安時には利益が出る
・万一に備えた保障を準備しつつ、貯蓄もできる
・保険会社が外貨ベースの利率を最低保証してくれている商品もある
外貨建て保険は契約数が増加しています。
その理由の1つは、円建てよりも利回りが高いことです。
現在の日本は低金利政策が続いており、円建て保険での高い運用成果を期待しにくい状況です。
一方、外貨建て保険は海外の高金利を活用して、資産を増やせるメリットがあります。
また貯蓄性のみにクローズアップされている外貨建て保険ですが、万一に備えた保障を準備しつつ、貯蓄もできることは大きなメリットといえます。
外貨建て保険のデメリット
・為替手数料が高い
・円高になると損をする
・支払う保険料と受け取る保険金が未確定
・為替リスク次第で元本割れする可能性がある
・保険会社が破綻した場合は戻ってくるお金が少なくなる可能性がある
外貨建て保険のデメリットもあるため契約前に理解しておきましょう。
外貨建て保険での為替手数料とは「円」から外貨、外貨から「円」にするときに発生する手数料です。
たとえば保険料を毎月、円預金から口座振替で支払う場合、「円」からドルにかえるために為替手数料が発生します。
一方、外貨で増えた保険金を円預金口座で受け取る際にも、外貨から「円」にするために手数料が発生します。
また外貨建て保険は、為替リスク次第で元本割れする可能性がある点や、支払う保険料と受け取る保険金が未確定な点もデメリットといえるでしょう。
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外貨建て保険に向いている人と向いていない人
外貨建て保険に向いている人と向いていない人はどのような違いがあるのでしょうか。
それぞれの特徴をみていきましょう。
外貨保険建てに向いている人
・備えよりも運用がしたい人
・資産を外貨に分散して運用したい人
・投資目的の保険を保有しておきたい人
・海外赴任などで外貨預金口座に預金がある人
・海外旅行や海外留学、海外移住などの予定がある人
「円」のみを所有することにリスクを感じており、資産を外貨に分散したいと思っている人は、外貨建て保険に向いているといえるでしょう。
また外貨建て保険は円建て保険と比較して為替リスクがあるものの、高い利率で運用ができるため、備えよりも運用がしたいと思っている人にも向いています。
ほかにもすでに外貨預金口座があり、ドルを所有している人や海外に行く予定のある人は、外貨の使い道があるため向いているといえるでしょう。
外貨保険建てに向いていない人
・元本割れしたくない人
・長期間の加入が難しい人
・為替リスクについてよく理解できていない人
外貨建て保険は為替リスクがあるため、元本割れする可能性があります。
そのため元本割れしたくないといった人は、外貨建て保険に向いていないでしょう。
また外貨建て保険に限らず、多くの積み立て型保険は早期に解約してしまうと解約返戻金が払い込み保険料を下回る可能性が高くなります。
外貨建て保険を契約したい場合は、長期間積み立てられるように資産状況に合った保険料にすると安心です。
外貨建て保険の為替リスクについてよくわからないという人は、理解してから契約するのがよいでしょう。
私、外貨建て保険は向いてないのかな?
保険のプロに相談して、為替リスクや保険の仕組みといいったわからない不安を解消しよう!
今後の外貨建て保険のおすすめ
外貨建て保険を契約したいと思っていても、今後の世界情勢が心配な人や予測がつかずに不安に思う人もいるでしょう。
そのような場合は、ドルコスト平均法を取り入れている保険会社で外貨建て保険を検討すると安心です。
ドルコスト平均法とは購入金額を一定に保つことで、以下の効果が得られる購入方法です。
ドルコスト平均法で購入することで価格が低いときには、購入量(口数)が増加、また価格が高いときは、購入量(口数)は減少できます。
ドル・コスト平均法による購入方法は全体の平均購入単価を平準化させる効果があり、長期的な資産形成をするうえで有効な方法のひとつと考えられます。
5万円の保険料を払った場合を例に挙げてみましょう。
【保険料を一定額に保つドルコスト平均法で購入した場合】
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 合計 | |
| 保険料 | 1万円 | 1万円 | 1万円 | 1万円 | 1万円 | 5万円 |
| 為替レート | 100 | 85 | 110 | 95 | 105 | – |
| 購入外貨 | 100ドル | 118ドル | 91ドル | 105ドル | 91ドル | 509ドル |
【保険料を一括で支払った場合】
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 合計 | |
| 保険料 | 5万円 | – | – | – | – | 5万円 |
| 為替レート | 100 | 85 | 110 | 95 | 105 | |
| 購入外貨 | 500ドル | – | – | – | – | 500ドル |
このように毎月の購入金額を一定に保つことで、購入する価格を安定させることが可能です。
また為替リスクをコントロールするために、保険金を「円」ではなく外貨で受け取る方法もあります。
満期や解約時に円高になっている場合には、据え置きにする方法のほかにも、外貨預金として置いておく方法を理解しておくと安心です。
為替レートは常に動いているため円安になるのを待ってから「円」にかえることでリスク回避ができます。
保険料を一括で支払う一時払いの場合、外貨建て一時払い終身保険の活用も一案です。
詳しい選び方についてはこちの記事で解説をしています。
関連記事:一時払い終身保険(外貨建て)の選び方をランキング形式で徹底解説
なんだか外貨建て保険のこと、わかってきたかも
プロに相談して、あなたにぴったりのプランを考えてみましょう!
まとめ
外貨建て保険は、儲かる人と儲からない人がいることが口コミからもわかりました。
外貨建て保険で儲かっている人は長期運用のほかにも、円安のタイミングで満期や解約で保険金を受け取った人でした。
また苦情の多くは外貨建て保険が理解できていないまま契約した人が多いといえます。
外貨建て保険のデメリットは為替リスクや為替手数料などです。
しかし、海外の高金利で運用できるためメリットも多く、商品の仕組みやリスクを理解したうえで契約すると儲かる人もいるといえます。
商品の仕組みやリスクをもっと詳しく聞きたいと思った人は、保険のプロに無料で相談ができる保険相談サービスを活用しましょう。
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