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  • 公開日:2026.2.4
  • 更新日:2026.2.4

犬の腎不全で痙攣が見られたら?尿毒症や末期症状、余命について解説

犬の腎不全で痙攣が見られたら?尿毒症や末期症状、余命について解説

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犬の尿毒症は腎不全の末期に起こる重篤な症状です。痙攣や意識障害などの症状、原因、治療法、治療費、予防方法までを獣医療の視点でわかりやすく解説します。

この記事の要約はこちら

・犬の尿毒症は腎不全の末期症状で、痙攣や意識障害など命に関わる重篤な状態になる
・主な症状は食欲不振、嘔吐・下痢、アンモニア臭、痙攣や発作などの神経症状
・原因は急性腎不全・慢性腎臓病・尿路疾患・心疾患・子宮蓄膿症など多岐にわたる
・治療は点滴や薬物療法、透析などが中心で、重症化すると治療費や入院負担が大きくなる
・定・期健診や誤飲防止、食事管理、早期からのペット保険加入が尿毒症の予防と備えにつながる

犬の腎不全の末期段階に現れる症状を尿毒症と言い、痙攣や震え、意識障害などの症状が現れます。

痙攣が見られた場合かなり症状が進行しており余命も僅か数週間といった可能性もあります。

犬の腎不全が進行し尿毒症の段階までなると、腎臓の機能が低くなりさまざまな症状が現れます。

腎不全は、死亡率の高い恐ろしい病気なので、まずは腎臓病にならないように日頃から予防をすることが大切です。

この記事では、
・犬の尿毒症の症状と原因
・犬の尿毒症の治療法
・犬の尿毒症の予防方法

について解説します。

最後までお読みいただければ、「犬の尿毒症の症状と原因」「犬の尿毒症の予防方法」がわかるようになっていますので、ぜひ最後までお読みください。

犬の尿毒症とは?腎不全の末期症状

犬の尿毒症とは、腎不全の末期症状のことです。

腎臓は、体の中のいらない老廃物や毒素を尿の中へ排出を行う臓器です。

腎臓がうまく機能しなくなると、老廃物や毒素が体内に蓄積し、急性腎不全や慢性腎臓病を引き起こします。

腎不全の病状が進み、さまざまな症状が現れた状態を尿毒症と言います。

ぴくっとする痙攣等の症状がみられることもあり早急に治療をしないと、命に関わるおそろしい病気です。

痙攣が見られた場合、かなり症状は進行しているため余命数週間で死に至ってしまう可能性もあります。

犬の尿毒症の症状

【尿毒症の主な症状】
・口からアンモニア臭がする
・食欲不振
・胃腸からの出血
・嘔吐
・下痢
・けいれん など

尿毒症の症状のひとつで、口からアンモニア臭、匂いがすることがあります。

また、元気がなくなり食欲が低下したり、下痢や嘔吐などの症状が見られるようになります。

重症化すると、痙攣、震え、発作、意識障害などを引き起こし、最悪最期は死に至る場合もあります。

このような神経症状は、毒性物質が脳などの中枢神経に影響してしまい起こることです。

尿毒症は進行が早いので、尿毒症と疑われる症状が見られたら、できるだけ早く動物病院を受診しましょう。

【尿毒症で特に危険な症状】
・けいれんや発作などの神経症状
・震え
・血が混じった下痢
・尿が出ない
・呼吸が速い
・意識障害

症状はひとつとは限らず、複数の症状が見られます。

残念ながら、特に危険な症状が現れた段階では、余命は短いと言えるでしょう。

慢性腎不全による死が近づくと、「一週間ほど何も食べなくなる」「寝る時間が多くなる」等の症状がみられます。

また亡くなる当日や数日前には血圧が下がる影響で口の中で白い粘膜が見られるようになります。

最期は意識がもうろうとしているので、もしかしたら苦しみ等は少ないのかもしれません。

穏やかに最期を看取る準備も大切なのかもしれません。

犬の尿毒症の原因

尿毒症の原因は、腎機能が低下し、有害な物質が体内に蓄積されるためです。

腎機能が弱るのは、細菌感染、免疫の異常、外傷、薬物などによる中毒、心筋症、ショックなどによる腎血流量の減少、尿路結石などによる尿路の閉寒など、さまざまな原因があります。

また、腎機能障害の他にも、泌尿器系や心臓の疾患によって尿毒症を引き起こすことがあります。

尿毒症を引き起こす可能性のある病気
・急性腎不全
・慢性腎臓病
・尿路系疾患
・心疾患
・子宮蓄膿症 など

急性腎不全

数時間から数日の短期間で腎臓の働きが低下し、尿が少なくなる、もしくは全く出なくなってしまいます。

下痢、嘔吐、脱水などの症状が現れます。

急性腎不全は、ユリ科の植物やブドウなどの中毒物質を食べてしまうことで起こることがあります。

慢性腎臓病

数ヶ月から数年にかけて腎臓の働きが徐々に低下して腎不全となります。

初期段階は無症状で、その後、水を飲む量が増え、多飲多尿の状態になり、食欲不振や嘔吐、下痢などの症状も出てきます。

尿路系疾患

尿路結石や腫瘍によって尿路がふさがれ、排泄が困難となり、尿毒症になることがあります。

心疾患

心不全などの心臓病が、腎機能への影響で尿毒症を引き起こす場合があります。

子宮蓄膿症

子宮蓄膿症が原因で尿毒症を引き起こす場合もあります。

メス犬特有の病気で、避妊手術を受けることで予防となります。

犬の尿毒症は、腎臓の働きが落ちて体に有害物質がたまることで起こるんだね。
原因には、急性腎不全や慢性腎臓病、尿路結石などの尿路系疾患、心臓病、子宮蓄膿症があるみたい。
中毒や感染、血流低下がきっかけになることもあるんだ。
マネモちゃん
マネモちゃん

マネモ先生
マネモ先生
だから嘔吐や食欲不振、多飲多尿が出た時点で早めに病院に行くことが大事。
治療が長引くケースも多いから、医療費に備えてペット保険で備えることも検討しよう!

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犬の尿毒症の治療費や治療法・検査方法

ここから、犬の尿毒症の治療法や検査方法を解説します。

犬の尿毒症の治療法

犬の尿毒症の治療は、体内にたまった老廃物を尿と一緒に除去することが主体です。

そのために、体液量や電解質のバランスの調整などの治療が行われます。

それと同時に、痙攣や痛みを抑えるための薬の投与など、症状に応じて治療します。

尿毒症は腎不全が悪化した状態ですが、病気の進行状況によっては、治療次第で腎機能が回復する可能性もあります。

ただし、病状が重度に進んでいる場合は、治療を行っても厳しく、進行をできるだけ緩やかにすることが目的となります。

主な治療法
・点滴(静脈点滴、皮下点滴など)
・利尿剤
・透析(血液透析、腹膜透析)
・薬物投与

点滴

点滴で水分補給を行い、体液を増やすことで尿を増やし老廃物の排出を促します。

また、点滴は脱水状態を起こしている場合の脱水の改善にもなります。

利尿剤

尿がつくられない場合、利尿剤によって尿を増やし、老廃物を体外へ排出するよう促します。

透析

血液透析は血液を一度体の外側に出し、透析器で血液中の老廃物と余計な水分を除去してから、きれいになった血液を体内に戻します。

腹膜透析は、お腹の中に透析液を入れ、腹膜を通して血液中の老廃物を透析液に引き込んで回収します。

ただし、透析治療を行える動物病院は少なく限られます。

薬物投与

吐き気や下痢の症状がある場合、吐き気止めや下痢止めを使用します。

他にも痙攣発作の症状が見られれば、抗けいれん薬を投与するなど、症状に応じてさまざまな治療を行います。

犬の尿毒症の治療費

犬の尿毒症の治療費は症状の重さや治療内容によって異なりますが、重度の場合は1週間前後の入院が必要となり、5万~10万円程度かかるケースも少なくありません。

費用に幅があるのは、犬の状態や通院・入院の有無、動物病院ごとの治療方針によって差が出るためです。

通院での治療となった場合は、血液検査や点滴、投薬などを含めて、1回あたり5,000円~1万円程度が目安となります。

アニコム損保保険会社のデータによると、尿毒症の平均年間通院回数は約4回、通院1回あたりの平均診療費は約5,200円とされており、軽症であっても年間で一定の治療費がかかることが分かります。

症状が進行し通院回数が増えた場合には、月に数万円単位で治療費が発生する可能性もあるため、長期的な費用負担を想定しておくことが大切です。

参考:アニコム損害保険株式会社 みんなのどうぶつ病気大百科

犬の尿毒症の検査方法

犬の尿毒症の検査には、以下のような方法があります。

【尿毒症の検査方法】
・血液検査
・尿検査
・エコー検査

血液検査

尿毒症になると、尿素窒素(BUN)やクレアチニン(CRE)、電解質、乳酸などの数値に異常が見られるようになります。

尿検査

腎臓病があると、尿たんぱくや潜血が見られたり、尿の比重が低くなります。

また、尿の量が少ない、もしくは全く出ないこともあります。

エコー検査

腎臓の萎縮や膨大、構造の変化、膀胱の腫れ、尿の蓄積、腫瘍の有無を確認できます。

尿毒症って、点滴や投薬だけじゃなくて、入院や透析が必要になることもあるんだね。
通院が続いたり、治療が長引くと費用も思った以上にかかりそう…
マネモちゃん
マネモちゃん

マネモ先生
マネモ先生
尿毒症は通院・入院・検査が重なりやすい病気だから、治療費の負担が大きくなりがち。
だからこそ、いざという時に治療をためらわないためのペット保険は大事な備えになります。

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犬の尿毒症の予防方法

犬の尿毒症は、尿毒症を引き起こす原因となる腎障害の早期発見・早期治療が予防につながります。

【尿毒症の予防方法】
・レプトスピラ症のワクチン接種
・中毒物質の誤飲誤食
・塩分を控えた食事
・定期健診

レプトスピラ症の予防

レプトスピラ症は感染症のひとつで、急性腎不全を引き起こすことがあります。

レプトスピラ症にはワクチンがあるので、定期的なワクチン接種を受けることで予防ができます。

混合ワクチンの種類によって、予防できるものが異なるので獣医師に確認してみてください。

中毒物質の誤飲誤食

中毒物質の誤飲誤食も急性腎不全を引き起こす原因となります。

中毒物質は、ユリ科の植物やブドウ、レーズン、保冷剤に含まれるエチレングリコール、イブプロフェンやアセトアミノフェンなどの消炎鎮痛剤、農薬、除草剤、鉛などがあります。

愛犬の誤飲誤食には十分注意し、拾い食いをしないように気を付けなければなりません。

塩分を控えた食事

塩分の過剰摂取は、腎臓の負担になります。

塩分を控えたバランスの良い食事を摂ることは腎臓病の予防につながります。

定期健診

初期の慢性腎不全の場合、症状がほとんどなく尿毒症となってから病気に気が付くケースが多いです。

症状が悪化してからでは回復は難しくなってしまいます。

定期的な健康診断を受けることで早い段階で病気を発見することができ、進行を防ぐことができます。

年に1回は血液検査や尿検査を受けていると安心です。

補足:腎不全はほとんどのペット保険で補償されるが注意点もある

腎不全は、多くのペット保険で補償対象となっている病気です。

そのため、「腎不全=どの保険でも安心」と思われがちですが、加入条件や更新時の扱いには注意が必要です。

まず、加入前にすでに腎不全と診断されている場合は、補償の対象外となったり、そもそも新規加入ができないケースがあります。

そのため、加入を検討する際は、必ず重要事項説明書や保険約款を確認し、既往症の取り扱いを把握しておくことが重要です。

また、ペット保険は多くの場合1年ごとの更新制となっており、更新時に審査が行われます。

保険会社によっては、前年度に治療した病気や、治る見込みが低い慢性疾患について、「次年度からは補償の対象外とする」といった条件が付くことがあります。

腎不全は完治が難しく、長期にわたる通院や治療が必要になる病気です。

そのため、更新時に「来年度から腎不全は補償対象外」とされてしまうと、継続的な治療費を自己負担で支払わなければならなくなる可能性があります。

こうしたリスクを避けるためには、更新時に新たな補償条件が付かないペット保険を選ぶことが大切です。

ペット保険比較アドバイザーでは、犬の腎不全に対して安心して備えられるペット保険を厳選して紹介しています。

おすすめしている理由は、主に次の2点です。

・更新時に特定のけがや病気が新たに補償対象外になることがない
・通院補償が手厚く、慢性疾患に対応できる

腎不全は長期的な治療費負担が続く病気だからこそ、「今補償されるか」だけでなく、「将来も補償が続くか」という視点でペット保険を選ぶことが重要です。

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ペット保険の加入は早めに!7~8歳までの加入がおすすめ

ほとんどのペット保険は、加入前に発症している病気(既往症)や先天性疾患は補償対象外です。

そのため、病気になってから加入を検討しても手遅れになる可能性があります。

また、ペット保険によっては

・加入後に発覚した先天性疾患も補償の対象外
・慢性疾患になると更新ができない

 

なんてケースも。

さらに、新規加入の年齢制限もあり、7~10歳で多くのペット保険が受付を締め切ります。

ペット保険の選択肢を広げるためにも、健康なうちに遅くとも7~8歳までに加入を検討しましょう

よくある質問

犬の腎不全、尿毒症にかかりやすい犬は?

腎臓病は犬種にかかわらず発症する可能性がある病気です。

特に腎臓病になりやすい犬種として、イングリッシュ・コッカ―・スパニエル、キャバリア、ウェスト・ハイランド・ホワイトテリア、ボクサーなどが挙げられます。

また、老犬になるほど病気のリスクは高くなります。

犬が痙攣を起こした時の対処方法は?

痙攣は外部からの接触によって治まることはありません。

愛犬が痙攣を起こしているのを見れば、思わず抱きしめたりなでたりしたくなりますが、逆に脳への刺激となって発作が悪化してしまう可能性もあります。

もし痙攣が起きたら、愛犬の体には触らず、周囲にある危ないものを避けて静かに見守ってください。

ペット保険は必要?


ペットには公的医療保険制度がありません。

そのため診療費の自己負担額は100です。

もしものときにお金を気にせずペットの治療に専念できるよう、ペット保険に加入することをおすすめします。

また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。

ペットが元気なうちに加入を検討しましょう。

まとめ

犬の腎不全が進行し、尿毒症の段階に入ると、症状は急速に悪化し、命に関わるケースも少なくありません。

そのため、尿毒症に至る前の早期発見・早期治療が何より重要であり、日頃の観察や定期的な健康診断が欠かせません。

一方で、腎不全や尿毒症は、通院・検査・点滴治療が長期化しやすく、治療費の負担が積み重なりやすい病気でもあります。

治療が必要になってから「思った以上に費用がかかる」「この治療を続けられるか不安」と悩む飼い主さんも少なくありません。

だからこそ、腎臓病のような慢性疾患にどれだけ備えられているかという視点で、ペット保険の重要性を考えておくことが大切です。

ペット保険比較アドバイザーの公式LINEで利用できる無料の適正診断は、ペット保険がなぜ必要なのかを具体的に理解するためのツールとして活用できます。

腎不全は長期的な治療と向き合う病気だからこそ、万が一のとき、愛犬の治療を迷わず選択するための準備として、ぜひ役立ててください。

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