この記事の要約はこちら
・一人暮らしの貯金額は平均値と中央値に大きな差があり、実態に近いのは中央値(約100万円前後)。
・若い世代ほど貯金が少なく、20代では中央値9万円と「貯金ゼロに近い人」が多い。
・年収が高いほど貯金余力は増えるが、実際には生活費の割合や固定費の高さで貯められない人も多い。
・一人暮らしでも、病気・失業・ライフイベント・突発的な出費に備えるために貯金は必要。
・貯金は生活費の3〜6か月分を目標に、固定費の見直しや先取り貯金で習慣化し、余裕ができたら資産運用や保険で備えるのが理想。
一人暮らしを始めると、家賃や光熱費、食費などでお金が消えてしまい「貯金なんて無理…」と感じる人は少なくありません。
しかし、結婚・転職・引っ越しなどのライフイベントや、突然の病気・失業といった“もしも”に備えるには、少しずつでも貯金を積み上げておくことが大切です。
「毎月ギリギリで余裕がない」「何から始めればいいかわからない」という人でも、日常のちょっとした工夫や仕組みを取り入れるだけで、自然とお金が貯まっていく貯金習慣を身に付けられます。
本記事では、一人暮らしに必要な貯金額の目安や平均額、無理なく続けられる貯金方法をわかりやすく解説します。
この記事の目次
一人暮らしのリアルな貯金事情!平均値・中央値はいくら?
一人暮らしの貯金額は人によって大きく差があります。
まずは、単身者の貯蓄額の平均値・中央値から、一人暮らしの貯金の実態を読み解いてみましょう。
【年代別】一人暮らしの平均貯金額
【単身者の貯蓄額(年代別)】
| 年代 | 平均値 | 中央値 |
| 20歳代 | 121万円 | 9万円 |
| 30歳代 | 594万円 | 100万円 |
| 40歳代 | 559万円 | 47万円 |
| 50歳代 | 1391万円 | 80万円 |
| 60歳代 | 1468万円 | 210万円 |
| 70歳代 | 1529万円 | 500万円 |
| 全体 | 941万円 | 100万円 |
参考:金融広報中央委員会「令和5年家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]」
金融広報中央委員会の「令和5年家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]」より、年代別の単身者の貯蓄額を確認してみましょう。
20代単身者の平均貯蓄額は121万円ですが、中央値ではわずか9万円と「貯金ゼロに近い人」が多い実態が見えてきます。
30代になると平均594万円、中央値100万円と収入アップやボーナスなどで貯蓄の余力が出てきますが、それでも「一部の高額貯蓄者が平均を押し上げている」状況です。
40代・50代以降は収入が安定する一方で、住宅ローンや教育費など支出も増えるため、中央値はそれほど伸びず、40代で47万円、50代でも80万円にとどまっています。
高齢層になると退職金や年金資金を背景に平均額は大きくなりますが、実際の生活感に近いのは中央値であることを意識しておくとよいでしょう。
【年収別】一人暮らしの平均貯金額
【単身者の貯蓄額(年収別)】
| 収入 | 平均値 | 中央値 |
| 収入はない | 318万円 | 0万円 |
| 300万円未満 | 663万円 | 50万円 |
| 300~500万円未満 | 1019万円 | 200万円 |
| 500~750万円未満 | 1943万円 | 600万円 |
| 750~1,000万円未満 | 3837万円 | 2260万円 |
| 1,000~1,200万円未満 | 634万円 | 5万円 |
| 1,200万円以上 | 17011万円 | 4095万円 |
| 全体 | 941万円 | 100万円 |
参考:金融広報中央委員会「令和5年 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]」
前項同様の調査より、年収別の単身者の貯蓄額を確認していきます。
年収300万円未満の単身者では平均663万円と一見多く見えるものの、中央値は50万円にとどまり、多くの人は「貯金が少ない」現状です。
年収300~500万円未満でも中央値は200万円程度で、余裕のある生活とは言い切れません。
年収500万円を超えると貯蓄の余力が大きくなり、中央値も600万円と安定感が出てきますが、一方で生活費や家賃の割合が高ければ思うように貯金できないケースもあります。
特に年収300万円台の場合は、家賃を手取りの25〜30%以内に抑えると毎月の収支に余裕が生まれやすくなります。
自分の収入帯に合わせた家計管理を意識し、無理のない範囲で貯蓄目標を設定することが、着実に貯めていくための第一歩です。
貯金を増やしたいなら、収入帯に合った家計管理を考えるのが大事です。
一人暮らしでも貯金が必要な3つの理由とは?
一人暮らしは自由で気楽に過ごせる一方、思いがけないトラブルや大きなイベントで一度に出費が増えることがあります。
頼れるのは自分の収入だけというケースも多いため、もしものときに備える貯金がとても重要です。
ここでは、一人暮らしでも貯金が必要な3つの理由を見ていきます。
・結婚や住宅購入などのライフイベントに備えるため
・冠婚葬祭や引越しなどの突発的な出費に備えるため
病気や失業で収入が減るリスクに備えるため
一人暮らしで収入が減ったり、無くなったりすると、すぐに家賃や生活費の支払いが厳しくなります。
特に病気やケガで働けなくなった場合、毎日の支出が一気に負担になるでしょう。
そんな事態に備えるには、最低でも生活費の2〜3か月分を貯金しておくことが大切です。
結婚や住宅購入などのライフイベントに備えるため
結婚や住宅購入といったライフイベントは、一人暮らしを続ける中でも将来的に意識しておきたい大きな支出です。
例えば、結納から婚約・新婚旅行までにかかる費用の総額は全国平均で約454万円(リクルートブライダル総研調べ)にのぼります。
さらに、住宅金融支援機構の調査では、住宅購入時の頭金は、平均486万円以上となっており、まとまった資金が必要になることが分かります。
こうした支出は発生するタイミングを事前に正確に予測するのが難しいため、日頃から少しずつでも貯蓄を積み立てておくことが、将来の安心につながります。
参考:リクルートブライダル総研「ゼクシィ 結婚トレンド調査2024 首都圏」
参考:住宅金融支援機構「2024年度 フラット35利用者調査」
冠婚葬祭や引越しなどの突発的な出費に備えるため
友人や親族の結婚式やお葬式、仕事の転勤などで、突然まとまったお金が必要になることもあるでしょう。
一人暮らしだと助けてもらえる人が限られるため、自分で準備しておくしかないのが現実です。
普段から少しずつ貯金を続けていれば、急な出費にも落ち着いて対応できます。
関連記事
貯金がない人の老後は想像以上に大変!今からできる準備と対策方法は?
一人暮らしの目標貯金額の目安は?
貯金を続けるには「どれくらい貯めるか」という目標を決めることが大切です。
目標があると支出の優先順位をつけやすくなり、日々の節約やお金の使い方を見直す基準にもなります。
ここでは、一人暮らしの目標貯蓄額について解説していきます。
・緊急予備資金として生活費の3〜6ヶ月分を確保する
・手取り収入の10〜20%を貯蓄に回す
緊急予備資金として生活費の3〜6ヶ月分を確保する
緊急時の予備資金額の目安として、家賃や食費、光熱費などの生活費を基準に、まずは最低3か月分を貯めておくと安心です。
6か月分まで用意できれば、病気やケガ、転職活動など生活に変化があったときにも落ち着いて対応できます。
自分の支出額を把握し、それをもとに目標額を具体的に決めることが大切です。
生活防衛資金については、こちらの記事で解説をしています。
生活防衛資金とは?金額の目安や効率よく準備するコツを解説!
手取り収入の10〜20%を貯蓄に回す
毎月の給料から10〜20%を貯金に回すことを目安にすると、無理なく貯蓄を継続することが可能です。
おすすめは「先取り貯金」で、給料が入ったらすぐに貯金用口座に移す方法です。
そうすれば、気づいたら使ってしまった…ということを防げます。
生活状況に合わせて金額を調整しながら、長く貯金を続けられる仕組みを作りましょう。
一人暮らしで貯金ができない人の共通点は?
「なかなか貯金が増えない…」と感じる人には、いくつか共通する原因があります。
多くの場合、日々の習慣やお金の使い方に思わぬ落とし穴が隠れています。
ここでは代表的な例を紹介します。
・固定費(家賃・スマホ代等)が高い
・コンビニや外食の利用が多い
・見栄やストレスによる消費が多い
収入と支出を把握できていない
自分の収入や支出をきちんと把握していないと、「気づいたらお金がなくなっていた」という状況に陥りやすくなります。
特に家賃・スマホ代といった固定費や、食費・交際費などの変動費がどれくらいかかっているかを把握していないと、計画的な貯金は難しくなります。
最初の一歩として、家計簿アプリやノートなどを使って家計全体を正確に見える化することから始めるとよいでしょう。
固定費(家賃・スマホ代等)が高い
毎月かかる固定費は、一度見直すだけで大きな節約効果を得られる部分です。
特に家賃は「手取りの25〜30%以内」が理想とされ、スマホ代も格安プランに切り替えるだけで数千円単位の削減が可能です。
固定費を下げれば、その分を自動的に貯金に回せるため、効率よくお金を貯められるようになります。
コンビニや外食の利用が多い
コンビニでのちょっとした買い物や外食は、一回ごとの金額が小さいため油断しがちですが、積み重なると大きな出費になります。
例えば毎日500円のコンビニ利用を続けると、月に約1万5千円、年間で18万円にのぼります。
自炊を少しずつ取り入れるだけでも食費を大きく抑えられ、健康面でもプラスになるでしょう。
見栄やストレスによる消費が多い
ファッションや趣味への出費は楽しみの一つですが、見栄やストレス発散のために無意識に浪費していると貯金が進みません。
「本当に必要か?」「買った後に満足できるか?」を考えて選ぶ習慣を持つと、支出を減らしながらも満足度の高い買い物ができます。
心と財布のバランスを意識することが、無理なく貯金を増やすコツになります。
今日からできる!一人暮らしでも貯金を増やす方法
一人暮らしでも、日々のちょっとした工夫で貯金はしっかり増やすことができます。
いきなり大きな節約を目指すと続けにくいですが、小さな改善を積み重ねれば着実に効果が出ます。
無理なくできる習慣を取り入れて、毎月の貯金額を少しずつ増やしていきましょう。
・家計簿アプリで収支を見える化する
・「先取り貯金」を実践する
・固定費を徹底的に見直す
・変動費を節約する
家計簿アプリで収支を見える化する
紙の家計簿が続かなかった人でも、アプリなら簡単に収支管理が可能です。
家計簿アプリのほとんどは、クレジットカードや銀行口座と連携でき、自動でデータが反映されるので入力の手間も省けます。
毎月のお金の流れを見える化することで、どの支出を減らせばよいかが一目で分かり、無駄遣い防止につながります。
家計簿アプリについては、こちらの記事を参考にしてみてください。
無料で安全な家計簿アプリおすすめ10選!初心者も失敗しない選び方・効果的な活用術|アットセミナー
「先取り貯金」を実践する
給料が入ったら、まず決めた金額を貯金用口座に移すのが「先取り貯金」です。
残ったお金で生活する意識が自然と身につくので、無駄な出費を抑えやすくなります。
金額は手取りの1〜2割程度など、自分に合った額を設定するのがポイントです。
目標を明確にしておくと貯金のモチベーションも維持できます。
固定費を徹底的に見直す
家賃やスマホ代、インターネット料金などの固定費は、毎月必ず出ていく大きな支出です。
契約を見直すだけで数千円〜数万円の節約につながることもあるでしょう。
固定費は一度削減すれば継続的な効果が出るため、短期間で貯金額を増やしたい人はまずここから見直すのがおすすめです。
変動費を節約する
食費や交際費、趣味などの変動費は、工夫次第で大きく抑えられます。
例えば外食を減らして週に数回は自炊する、買い物ではクーポンやポイントを活用するなど、小さな工夫で十分に効果を得られます。
我慢しすぎるとストレスがたまるため、「完全にやめる」のではなく「ほどよく節約する」意識が長続きの秘訣です。
貯金ができたら次のステップへ!
貯金がある程度たまったら、その先は「お金を守りながら増やす」ステップへ進みましょう。
貯金のその先へ、資産運用の選択肢について解説します。
・緊急予備資金が貯まったら「NISA」で資産運用デビュー
・万が一の経済的リスクは「保険」でカバー
緊急予備資金が貯まったら「NISA」で資産運用デビュー
生活費の3〜6か月分など、緊急時の資金が準備できたら、その先は余裕資金で資産運用に挑戦してみましょう。
NISAのような非課税制度を活用すれば、少額からでも効率よく資産を増やすことに期待できます。
長期で運用するほど複利効果が働くため、コツコツ積み立てることで将来の大きな備えに繋がるでしょう。
最初は小さく始めて、少しずつ金融商品の選び方や自分に合ったリスクの感覚を学ぶのがおすすめです。
NISAについては、こちらの記事で解説をしています。
NISAを今から始めるのは遅い?2026年からでも間に合う理由や年代別の始め方を解説
万が一の経済的リスクは「保険」でカバー
貯金だけではカバーしきれないリスクには、保険を活用するのが有効です。
病気やケガによる入院費、先進医療の費用、働けなくなったときの収入減少など、公的保険だけでは不安な部分を補ってくれます。
医療保険や生命保険をうまく組み合わせることで、貯金を減らさずに安心を確保できます。
貯金と保険をバランスよく活用することが、将来への安定につながるポイントです。
まとめ
貯金は日々の積み重ねが大きな結果を生みます。
自分の収入と支出を見極め、無理なく続けられる方法で貯金計画を立てていきましょう。
一人暮らしでの貯金は、固定費や変動費の見直し、そして先取り貯金などの対策によって積み立てやすくなります。
収入やライフスタイルによって貯金計画はさまざまですが、まずは生活費の3〜6ヶ月分の緊急資金をめどに貯め始め、余裕があれば資産運用や保険で備えを充実させていきましょう。
小さな工夫の積み重ねこそ、長期間続けられる貯金術の秘訣であり、資産形成成功のカギとなるでしょう。
みんなの生命保険アドバイザーは、提携をしている2500名以上の保険専門家であるFPの中から希望に沿った担当者を紹介してくれるマッチングサービスです。
これまでの相談実績は50万件以上あり、相談に対する満足度も97%あります。
相談は何度でも無料で利用でき、納得できるまで提案を受けられ、オンラインでのご相談も対応可能です。
担当者の変更や中断を希望する場合、WEBサイトから連絡できる「ストップコール制度」を用意しています。
万一担当者の対応に不満があるときや、相性がよくないときも気軽に変更が可能です。
また同性のFPを希望することも可能(※1)で、同性にしかわからない悩みや相談しにくいことも安心して相談することも可能です。
今なら面談と面談後に送られてくるアンケートに回答すると、ミスタードーナツ ギフトチケット(1500円)が貰えるキャンペーンもやっていますので、どの保険がいいか迷っている方は利用してみてはいかがでしょうか。
(※1):申込み後の相談内容回答の際に希望可能。希望が承れない場合もあり。
マネモのおすすめ保険相談サービスはこちら!
