この記事の要約はこちら
・ドル建て保険は円高時の加入が最適である
・高い予定利率、割安な保険料、為替差益の可能性、資産分散効果がドル建て保険のメリット
・円安時の保険料上昇リスク、為替変動リスク、諸費用に注意が必要
・中長期的な資金運用や資産分散を考える人に向いている
・個人の状況や価値観などを考慮し、必要に応じてFPに相談をすることをおすすめする
ドル建て保険は、円建てに比べて予定利率が高い点や資産分散として利用できることなどから注目を集めています。
しかし、為替変動リスクや複雑なしくみなど、考慮すべき点も多いのが事実です。
そこでこの記事では、ドル建て保険の基礎知識や加入のタイミング、向いている人・向いていない人の特徴などを詳しく解説します。
ドル建て保険への加入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
ドル建て保険はいつ加入するのがおすすめ?
ドル建て保険に加入するタイミングは、基本的には円高のときが良いとされています。
円高とは1ドルと交換できる円の量が少なくなる状態、つまり円の価値が高い状態を指します。
円安はその逆です。
例えば、1ドル=100円が1ドル=90円になれば円高、1ドル=110円になれば円安です。
つまり、円高時にドル建て保険に加入すると、少ない円でより多くのドルを購入できるため、保険料が割安になります。
・月々の保険料が100ドルの場合
・円高:1ドル=90円なら9,000円
・円安:1ドル=100円なら10,000円
・円高と円安で月1,000円の差額が発生
ただし、為替相場が円高なのか円安なのかを正確に予測するのは簡単ではありません。「今が円高かどうかわからない」と悩む人も多いでしょう。
そんなときは、ドルコスト平均法という方法が参考になります。ドルコスト平均法とは、毎月一定額を購入することで、為替レートの影響を分散させる方法です。高い時には少なく、安い時には多くドルを購入することになるので、結果的に平均購入単価を平準化できます。
たとえば、ドル建て保険を「月払い」で契約すれば、円高でも円安でも、平均的な価格でドルを購入できます。
この方法なら、為替を気にしすぎずに安心して加入することができます。
円高のときドル建て保険にはどんな影響がある?
円高のときにドル建て保険に加入すると、次のようなメリットとデメリットがあります。
払い込む保険料が安くなる
例えば、毎月の保険料が100ドルのドル建て保険に加入するとします。
為替相場が1ドル=150円の場合、1か月あたりの保険料は15,000円となります。
しかし、1ドル=100円まで円高が進んだときに同じ保険に加入すると、毎月の保険料は10,000円で済みます。
このように、円高になると1ドルあたりの円の価値が高まるため、同じ金額のドルを購入するための支払いが少なくて済み、保険料の負担が軽くなります。
受け取る保険金は少なくなる
たとえば、満期時に10,000ドルの保険金を受け取る場合を考えてみましょう。
1ドル=150円の円安時に受け取ると、保険金の金額は1,500,000円になります。
一方、1ドル=100円の円高時に受け取ると、保険金の金額は1,000,000円となります。
このように、円高のときに受け取る場合、円に換算される金額が少なくなるため、受け取り時の為替レートが大きな影響を与えることを覚えておきましょう。
円安のときドル建て保険にはどんな影響がある?
円安のときにドル建て保険に加入すると、次のような影響があります。
払い込む保険料が高くなる
たとえば、毎月の保険料が100ドルのドル建て保険に加入するとします。
為替相場が1ドル=100円のときは、毎月の保険料は10,000円です。
しかし、1ドル=150円の円安になると、同じ100ドルの保険料を支払うために15,000円が必要になります。
このように、円安になると1ドルあたりの円の価値が下がるため、保険料の支払い額が増えることになります。
受け取る保険金は多くなる
満期時に10,000ドルの保険金を受け取る場合、1ドル=100円の円高時には1,000,000円となりますが、1ドル=150円の円安時には1,500,000円となります。
このように、円安のときは保険金を円に換算した際の金額が増えるため、受け取り時の為替相場によって大きく得をすることがあります。
ただし、為替リスクが伴うことを理解したうえで加入を検討することが大切です。
【初心者向け】ドル建て保険とは?
ドル建て保険を初めて検討される方のために、基本情報を解説します。
ドル建て保険の特徴やしくみを理解することで、自分に適しているかどうかを判断する材料になります。
ドル建て保険の仕組みと特徴
ドル建て保険とは、米ドルや豪ドルなどで保険料の払い込みや運用を行う保険です。
死亡保険金や解約返戻金の受け取りは、円・ドルどちらも選ぶことが可能です。
保険会社によっては日本円での保険料払い込みに対応している場合もあります。
為替レートの変動により、払い込む保険料や受け取る保険金の円換算額が変わるのが特徴です。
ドル建て保険に入る人が増えている理由
近年、ドル建て保険に加入する人が増加しています。
その主な理由は以下の通りです。
・日本の超低金利環境下でより高い運用利回りを求めている
・円建てに比べて割安な保険料で補償が確保できる
・資産の分散を考えている
ドル建て保険は米国の金利を反映するため、日本の円建て保険よりも高い利回りが期待できます。
利回りが高いため、円建てに比べて保険料を抑えて加入できる点も魅力です。
さらに、ドル建て保険は通貨分散のひとつとして注目されている一面を持っています。
ドル建て保険の種類
ドル建て保険には主に以下のような種類があります。
| 種類 | 特徴 |
| ドル建て終身保険 | ・一生涯の死亡保障 ・特約をつければ、病気などの保障もつけられる ・長期的な運用以外にも、教育費の積立目的でも使われることがある |
| ドル建て養老保険 | ・一定期間の死亡保障 ・満期になると満期保険金を受け取る |
| ドル建て年金保険 | ・老後に向けた積立が目的 ・積立を目的としているため、死亡保障などはない |
自分の目的や家族構成、資金計画にあわせて最適な商品を選択することが重要です。
ドル建て保険がおすすめされる4つの理由
ドル建て保険は、さまざまな利点から多くの人が加入を検討しています。
ここでは、ドル建て保険が注目される4つの主な理由について詳しく説明します。
これらの特徴を理解することで、ドル建て保険が自分のニーズにあっているかどうかを判断する参考になるでしょう。
・保険料を抑えて保障を手に入れられる
・為替差益で受け取れる額が増える可能性がある
・資産分散ができる
金利の恩恵を受けやすく貯蓄性に優れている
ドル建て保険の魅力のひとつは、高い貯蓄性にあります。
日本の超低金利環境と比較して、米国の金利は相対的に高いため、恩恵を受けやすくなっています。
ドル建て保険の予定利率は日本の円建て保険よりも高く設定されていることが多いです。
長期的に見ると、資産が大きく成長する可能性はありますが、為替変動リスクがあるため、必ずしも円換算で高い運用成果が得られるとは限らない点に注意が必要です。
保険料を抑えて保障を手に入れられる
ドル建て保険では、円建て保険と比較して保険料を抑えながら同等の保障を得られる可能性が高いという特徴があります。
予定利率が高いことから、同じ保障額でも必要な積立金が少なくて済むからです。
終身の死亡保障を割安で手に入れたい人におすすめの保険といえます。
為替差益で受け取れる額が増える可能性がある
ドル建て保険の魅力的な特徴の一つに、為替差益で受け取れる額が増える可能性があります。
例えば、1ドル=100円で保険料を払い込み続けた場合、1ドル=120円で保険金や解約返戻金を受け取ると、円換算で20%の為替差益が得られることになります。
ただし、円高ドル安になった場合、逆に受取額が目減りする可能性もあります。
為替変動は予測が困難なため、長期的な視点で判断することが重要です。
資産分散ができる
資産分散する目的で、ドル建ての保険を利用することが可能です。
通貨を分散させることでリスクを軽減し、より安定的な資産形成を目指せます。
特に、日本円だけでなく米ドルでの資産も持つことで、経済変動や政治情勢の影響を分散させ、インフレリスクへの対策としても有効です。
ドル建て保険を検討するうえで注意すべき3つのポイント
ドル建て保険にはメリットがありますが、同時に注意すべき点も存在します。
ここでは、ドル建て保険を検討する際に特に気をつけるべき4つのポイントについて詳しく解説します。
注意点を十分に理解することで、より加入する際に冷静な判断ができるようになるでしょう。
・円安になったときの保険料も考える
・諸費用を確認する
・払込方法は「月払い」で検討する
円安になったときの保険料も考える
ドル建て保険を検討するときは、現在の為替レートだけでなく、将来的な円安の可能性も考慮する必要があります。
円安が進行すると、ドルで支払う保険料の円換算額が増加し、家計の負担が大きくなってしまいます。
一時的な場合もありますが、長期にわたって円安が続くと保険料の払い込みも難しくなるおそれがあるでしょう。
よって、円安時でも払い込み可能な保険料で設定することをおすすめします。
諸費用を確認する
ドル建て保険には、保険料以外にもさまざまな費用がかかります。
主な費用は、以下のとおりです。
・契約時の初期費用や運用管理にかかる付加保険料
・為替手数料
・解約時の解約控除
保険会社が運用・管理する際にかかる手数料や、円からドルに換金する際の為替手数料などが主な諸費用です。
また、注意が必要なのは解約控除です。
契約後早期に解約すると解約控除が適用され、受け取れる金額が減少する可能性があります。
数年以内に解約する可能性がある場合、為替変動や解約控除によって損失が出る恐れがあります。
ドル建て保険の解約に適したタイミングを理解した上で加入を検討しましょう。
関連記事:ドル建て保険の解約はタイミングが難しい?円安の時がいいって本当?損しないための注意点を解説
払込方法は「月払い」で検討する
ドル建て保険の払込方法としては、月払い、年払い、一括払いなどがありますが、為替リスクを考慮するならば、「月払い」での加入をおすすめします。
月払いのメリットは、為替レートの変動リスクを分散できることです。
毎月少額ずつドルを購入することになるため、ドルコスト平均法と同様の効果が得られます。
例えば、年払いで12万円分のドルを一度に購入する場合と、毎月1万円分のドルを購入する場合を比較すると、後者の方が為替レートの平均化効果により、リスクを軽減できる可能性が高くなります。
自身の収入サイクルや家計の状況にあわせて、最適な払込方法を選択することが重要です。
ドル建て保険の加入が向いている人
ドル建て保険は、以下のような特徴や目的を持つ人に適しています。
・教育資金や老後に備えた積み立てを考えている人
・死亡保障が必要な人
・相続税対策を考えている人
・為替変動リスクを許容できる人
・資産分散を考えている人
15年後の子どもの大学進学や、30年後の老後資金の準備といった中長期的な目標に向けて、コツコツと積み立てていく方法として有効です。
また、積み立てしながら死亡保障を確保できるため、家族への備えとしても使えます。
とはいえ、為替変動の影響を受けるため、ある程度のリスクを許容できる人に向いています。
円安でも家計に大きな影響がない程度の余裕がある人や、長期的な視点で為替変動を捉えられる人に適しているといえるでしょう。
ドル建て保険の加入が向いていない人
一方で、以下のような特徴を持つ人には、ドル建て保険はあまり適していません。
・短期的な資金運用を考えている人
・現金や円の貯蓄が少なく、短期で解約するおそれのある人
・為替変動リスクに対して不安を感じる人
・複雑な金融商品を理解するのが苦手な人
ドル建て保険は長期的な視点で加入すべき商品です。
数年以内の解約を予定しているような場合、為替変動リスクや解約控除などにより、当初の目的を達成できない可能性が高くなります。
また、円安になったときの保険料の増加や、円高時の受取額の減少に強い不安を感じる人には向いていません。
為替の変動に一喜一憂してしまうと、冷静な判断ができなくなり、長期的な資産形成の妨げになる可能性があります。
ドル建て保険は、為替変動や金利の影響など、理解すべき要素が多いため、金融商品に詳しくない人にとっては適切な判断が難しいかもしれません。
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