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・P2P保険は、加入者があらかじめ決められた金額の保険料を払う従来型のスタイルとは異なり、一定期間に保険会社が支払った保険金を、加入者全員が均等に割って支払う仕組み。
・前払いと後払いの方式がある。
・保険金の支払いがあれば負担が大きくなり、支払いが少なければ負担が減るが、月々支払う保険料には上限額が設けられている。
・欧米では複数の成功例があるが、中国では失敗例が多く、閉鎖が相次いでいる。
・P2P保険の仕組みは、損害保険には向いているが、生命保険にはあまり向いていない。
・日本では「サンドボックス制度」を活用して実証実験中の段階で、定着するかどうかはまだわからない。
P2P保険をご存じですか。
これまでとはまったく異なる新しい仕組みの保険です。
2010年以降、このスタイルの保険が欧米や中国で誕生し加入者を増やしています。
そして、とうとう日本にも上陸しました。
実証実験が進められ、このまま日本に定着するのか注目を集めているところです。
そこで、この記事ではP2P保険とは、どのような保険なのか、どのようなメリットやデメリットがあるのかを解説します。
この記事の目次
P2P保険とはどのような保険?
まだ、日本では「P2P保険なんて初めて聞いた」あるいは、「P2P保険という名前は聞いたことがあるけれど、実のところどのような保険なのかわからない」という人が多いのではないでしょうか。
そこで、まずはP2P保険 の仕組みや保険料の計算の仕方などを解説します。
P2P保険の仕組みとは?
P2P保険はPeer to Peer保険の略称で、Peerは年齢や能力、地位などが同等の仲間を意味する言葉です。
一定期間に保険会社が支払った保険金を、そのグループの加入者全員で均等割りして負担する仕組みをPeer to Peerというのです。
一般的な保険では、加入時に設定された保険料を事前に支払います。
前払いした保険料を積み立てておき、将来の保険金支払いに充てるというのが従来の形です。
その点、P2P保険には前払いと後払いの形式があります。
前払いの場合は、支払う保険料は一定です。
保険料から手数料を差し引いた金額をプールしておき、支払いが発生したときにそれを充当します。
足りない分は保険会社が負担しますが、あくまでも困った人が受け取る保険金は仲間が出し合うというのがこの保険の特徴です。
そのため、保険金の支払い実績に応じて翌年の保険料が変動するのですが、保険金の支払いがなければ、翌年の保険料が割引になるサービスもあります。
後払いの場合は、最初に支払うのは手数料のみです。
次年度からは、前年の保険金支払いの実績に応じて保険料を支払言います。
保険金の支払いが多くなると保険料が高くなる一方で、支払いがない場合は保険料が0円になる仕組みです。
保険料の計算方法は?
一時保険金が100万円、加入者1万人、保険会社の管理手数料を30%、5人に保険金を支払ったと仮定しましょう。
5人に支払った保険金の合計額は500万円です。
そのときの管理手数料は500万円の30%なので、150万円になります。
これらの合計を、保険金を受け取った人以外が均等割するので、計算式は次の通りです。
(500万円+150万円)÷(1万人-5人)≒650円
同じ条件で、保険金を支払った人数が3人なら、次のようになります。
(300万円+90万円)÷(1万人−3人)≒390円
同条件で保険金を支払った人数が2人なら約260円、1人なら約130円と負担が小さくなります。
P2P保険のヒントは昔の相互救済
P2P保険は、これまでの保険の考え方を覆す新しい仕組みだと言われますが、似たような仕組みは大昔からありました。
相互救済の仕組みです。
ここでは、P2P保険のヒントとなったと考えられるものをいくつかピックアップして紹介します。
保険の起源ともいえる紀元前の相互救済
紀元前から現在の損害保険に相当する相互救済の仕組みはありました。
隊商による貿易が盛んだった紀元前2250年頃のバビロンでは、盗賊などの被害に遭う隊商が出たときは、隊商全体でその損害を負担し合うという取り決めがあったと言われています。
また、船による交易が盛んになった古代オリエント時代(紀元前3200年~紀元前200年)には、海賊による被害や、航海中の自然災害を対象とした補償があったようです。
航海前に資金の借り入れをし、船が沈んだときは返済が免除される一方で、無事に航海できたら利息とともに貸主に返済します。
この仕組みは、現在の保険の起源とされているものです。
近代的な保険の元となった中世ヨーロッパの仕組み
ギルドは中世ヨーロッパに誕生した同業者集団です。
技術の独占などを目的として、親方、職人、徒弟など同じ職業の人だけで自治団体を組織していました。
ギルドでは、仕事を失ったときや死亡したときに、家族や遺族が困らないように、組合全体で分担して経済的な支援を行っていたと言われています。
17世紀のイギリスでは、セントポール寺院の牧師たちが、自分たちの葬式費用を賄うために、お互いに費用を出しあって積み立てておく仕組みを作っていたようです。
しかし、保険料が一律だったため、長期間払い続ける若者ほど損だということで、若者の離脱者が増え、制度が成り立たなくなってしまいました。
その後、18世紀になると、ハレー彗星で有名な天文学者ハレーが、実際の死亡率に基づく生命表を作成します。
これにより、死亡率に応じて保険料に差が設けられることとなり、公平な保険料負担が実現するようになったということです。
日本にも古くからあった相互救済の考え方
相互救済や保険の考え方は、欧米で誕生し広まったもののように思われるかもしれません。
しかし、実は、日本にも古くから同様の考え方や仕組みがありました。
日本の相互救済の例としては、次のようなものが挙げられます。
無尽・頼母子講
無尽は仏教に由来する相互扶助の考え方です。
仲間が定期的に集まり、金品を出し合って、困っている人に融通する仕組みで、方法は1つではありません。
さまざまなタイプの無尽が存在します。
関東で無尽と呼ばれているものは、関西で頼母子や頼母子講と呼ばれているものは仕組みとしてはほぼ同じです。
地域によって呼び名が違うだけと考えてよいでしょう。
無尽の仕組みは、鎌倉時代に始まったとも室町時代に始まったともいわれる古いものですが、現在も風習として残っている地域があります。
現在の無尽は、全員が1万円ずつ出し合って、最後に全額を受け取る人を決めるパターンや、毎回出し合ったお金を積み立てておき、ある程度貯まったところで山分けするパターンなどグループによって内容がさまざまです。
義倉
義倉とは、飢饉や災害時に備えるためや、貧困者を救済するためなどに、穀類を倉庫に貯蔵しておく制度です。
奈良時代から平安時代にかけて、中国や朝鮮から日本に伝わりました。
貧富に応じて納める穀物の種類や量に差が付けられていたそうです。
江戸時代には、米沢藩の上杉鷹山が義倉によって凶作や飢饉に備えていたことが知られています。
鷹山は、全領民に少量ずつ籾や麦を拠出させて、20年間で約33万俵の穀物を義倉に貯蔵したそうです。
鷹山の死後に発生した天保の大飢饉で、米沢藩は1人の餓死者も出さなかったということなので、義倉は大いに役立ったということができます。
五常講
五常講とは、二宮尊徳が作った相互扶助金融制度で、信用組合や協同組合の元になった制度でもあります。
五常とは、仁・義・礼・智・信という人として行なうべき5つの道です。
五常を各自が実行し合うことにより、信頼が保たれ、貸金返済の可能性が担保されます。
五条講の根本にあるのは、「分度」と「推譲」という考え方です。
「分度」は収入や能力による限度(天分)があるという考え方です。
限度や基準に応じた身の丈に合った支出を心掛けることで、余裕が生まれます。
それに対して「推譲」は、分度によって生まれた余力を、自分の将来のためや社会のために役立てようとする考え方です。
五常講では、集団で一定額を運用し、借りられる金額や返済期限も決めます。
そのうえで、返済が滞った場合は、名簿の後ろに記載された10人が連帯返済を行う仕組みです。
借りた人は、連帯返済で他の人が迷惑をかけないように、可能な限り返済する努力をしなければなりません。
これはP2P保険と共通する考え方です。
P2P保険共通の特徴とは?
P2P保険にはさまざまな種類があり、それぞれ違いがありますが、根本的な考え方は同じなので同じ枠組みとして捉えられています。
P2P保険全体で共通している点は、主に2つです。
・資金源としてのベンチャーキャピタルの存在
独立した保険ブローカーの存在
従来からある保険の代理店は、保険会社の利益を考えた保険の提案や募集を行います。
しかし、保険ブローカーは、保険会社から独立した立場です。
顧客からの指名によって、顧客のニーズに応じた保険の設計や提案を行います。
顧客のニーズに合うように保険会社と交渉し、最適な条件を引き出すのが保険ブローカーの役割と言っても過言ではありません。
P2P保険を提供する企業の事業形態はほとんどが保険ブローカーです。
特定のニーズを持つグループに最適な保険を提供するためには、ブローカーという立場の方が都合がよいからでしょう。
資金源としてのベンチャーキャピタルの存在
ベンチャーキャピタルとは、新しいアイデアや技術によって新しいビジネスモデルにチャレンジするベンチャー企業やスタートアップ企業に対して、投資を行う投資企業や投資ファンドのことです。
未上場ながら高い成長を見込める企業や、将来性のある企業を選んで投資します。
銀行等から融資を受けるのが難しい成長段階の企業を見極め、投資することにより、将来大きなリターンを得るというのがベンチャーキャピタルの目的です。
投資は融資と異なり、返済は求めません。
しかし、出資に見合う利益を上げることは求めます。
専門性の高いベンチャーキャピタルから投資を受けられるということは、成長を見込める取り組みだと太鼓判を押されたようなものです。
P2P保険においては、加入者を集めるうえでプラスになります。
海外で先行していたP2P保険の事例
P2P保険は海外で誕生し、急激に加入者を増やした新しい保険の仕組みです。
まずは、どのような形で誕生し、広がってきたのかをチェックしておきましょう。
Friendsurance:ドイツ
Friendsurance(フレンドシュアランス) は、2010年にドイツで設立されたP2P保険の基本形を作り上げたオンラインブローカーです。
知人間でグループを作り、保険料の一部をプールしておくスタイルで、加入者同士が個人間でものを共有し合うシェアリングエコノミーのシステムを応用しています。
基本的に保険金は管理しているプール資金から支払い、足りないときは保険会社が負担する形です。
グループの保険料は、前年の実績により決まるため、グループメンバーに迷惑をかけないように各々が注意することにより、事故のリスクが減ります。
前年度の支払い実績に応じて、そのグループの構成員にノークレームボーナス(最大5割の保険料割引)を与える仕組みを確立した点も特徴的です。
現状、加入者の9割が割引を利用しているので、P2Pの成功例といっても差し支えないでしょう。
保険の種類は、自動車保険、ペット保険、弁護士保険など、損害保険が中心です。
Bought by Many:イギリス
Bought by Many(ボートバイメニー)は、2012年設立のスタートアップ企業で、特定のセグメントに特化したニッチ保険のみを提供している点が特徴的です。
扱っているのはペット保険のみですが、他社が扱わない領域のペット保険なので、ペットの飼い主から注目されることになります。
Bought by Manyを一躍有名にしたのは「パグ保険」です。
ペットの中でも、特に犬は犬種によってかかりやすい病気が異なります。
これまでもペット保険はありましたが、リスクの高い犬種は保険に入れません。
パグは呼吸器系疾患の罹患が多く、断られるケースが多いという点にBought by Manyは着目したのです。
SNSを通じて、同犬種の飼い主で保険加入したい人を集め、一定の希望者数が集まったところで保険会社と交渉し、パグ専用の保険を作ることに成功しました。
その後、ペットの種類別に保険を設定しています。
保険金請求が1年間なければ翌年は20%割引、複数のペットに保険をかける場合も割引を受けられるという仕組みも大当たりしました。
イギリスではBought by Many、アメリカとスウェーデンではManyPetsというブランドで事業展開し、全世界で50万頭以上のペットが加入する保険に成長しています。
Lemonade:アメリカ
Lemonade(レモネード)は、ニューヨークに本拠地を置く2015年設立のスタートアップの保険会社で、AIやチャットボットをフル活用して事業を可能な限り自動化している点が特徴です。
事務手数料や営業経費などの事業費を、平均的な大手保険会社と比べると約90%削減することに成功しました。
家財保険などは、損害の状況をスマホカメラ等で報告するだけで請求できます。
資金をGoogleやAllianz、XL Catlin、ソフトバンクなどの大手企業から調達しているのも特徴的です。
Lemonadeは保険料が定額制なので、他社のP2P保険とは少し仕組みが異なります。
保険料は、一部(定額)をLemonadeが受け取り、それ以外を保険金の支払い用にプールする形です。
プールした資金が保険金を支払うのに足りない場合は、再保険で賄い、逆にプールした資金が残った分はチャリティー団体に寄付するという形で、Lemonadeの手元には残しません。
支払いを抑制することによるインセンティブはありませんが、契約時に自分が支援したいチャリティー団体を選ぶことができます。
同じチャリティー団体を選んだ人が、グループを形成するため、チャリティーに回るお金を増やそうとすることが支払いの抑制になっているようです。
保険の種類は、家財保険や居住者を対象とする個人賠償責任保険、ペット保険などの損害保険になります。
中国では閉鎖が相次いでいる
欧米ではいくつか成功例が見られるP2P保険ですが、中国では苦戦しているようです。
一時的に爆発的に加入者を増やしましたが、2020年以降、閉鎖が相次いでいます。
欧米のP2P保険とどのような点が異なるのか、確認しておきましょう。
中国で一気に増えたP2P保険の特徴
中国では、2018年に中国におけるネット最大手、阿里巴巴集団(アリババグループ)の金融部門である螞蟻集団(アントグループ)が、ネット相互保険「相互宝」(最初の名前は「相互保」)のサービス提供を開始しました。
P2P保険の特徴である、同じリスクを抱えた人や同じものに関心を持つ人がグループを作り相互扶助するという仕組みに、芝麻信用(アントグループの信用スコア)600点以上であることを加入条件としてプラスしている点が特徴的です。
相互宝は、加入時に保険料がかからない代わりに、グループ全体の保証金の8%に当たる手数料を納めます。
それでも、中国の大手保険会社の手数料は約30%なので、8%の負担は安いということで人気を集めました。
保険金は第三者機関の審査により支払われ、各期に認定された保障金の合計額をグループ全員で割る仕組みです。
しかし、保障の請求をするときは、個人情報がわからない形とはいえ、請求書類がオンライン上にアップされます。
それは、すべてのユーザーが閲覧できるので、「相互監視型医療共済」というスタイルです。
その後、相互宝に続くように多くの企業が同様のP2P保険サービスを提供し始めました。
2019年までに大小さまざまなネット互助保険が誕生し、約1億5000万人が何らかのP2P保険に加入する状態になったのです。
中国のネット互助保険は、ほとんどが重大疾病保険やケガ保険である点が大きな特徴でした。
閉鎖が相次いだ背景
2021年1月には「美団互助」、3月には「軽松互助」と「水滴互助」が閉鎖し、翌2022年1月には、とうとう最大手として君臨していた「相互宝」も閉鎖します。
欧米で成功したP2P保険はいずれも損害保険であったのに対して、中国のP2P保険は生命保険であった点が影響しているようです。
また、中国のP2P保険は、ネット上で集められた見ず知らずの多数がグループを形成しているうえに、保険料は後払いという点にも問題があったのかもしれません。
相互宝は、当初都市部に住む先進技術に敏感な若者を対象としたサービスで、初年度の保険負担金は約29元で済んでいました。
ところが、時間の経過とともに加入者の層が広がり、病気のリスクが高い人の加入が増えます。
保険金の請求が増え、保険負担金は2020年には90元、2021年には160元と年々増えていきました。
当初設定していた個人の年間配分の上限188元を超える勢いで上昇したため、持ちこたえられなくなったようです。
また、相互宝では、調査機関の決定に対する異議申し立てができる裁判員制度を導入したこともマイナスに働いたように思われます。
最終的には、グループ内の多数決で保険金が支払われるどうかが決まることになり、トラブルが多発。
他の保険に加入できる、収入に余裕のある層が抜けていきました。
更に、比較的健康な人が多い農村部では、「惠民保」という安い保険料で加入できる保険が台頭した時期とも重なっています。
健康リスクが高く、他社の保険に加入するのが難しい低収入の人ばかりが残ったため、維持できなくなったのです。
日本にも登場したP2P保険
日本初のP2P保険は、これまでにないビジネスモデルに対する規制緩和策「サンドボックス制度」を活用して実証実験中です。
まだ結果の出ていない段階で、このまま定着するかわかりませんが、日本初のP2P保険を2つ紹介します。
わりかん保険
わりかん保険は、少額短期保険に特化したスタートアップ企業、株式会社justInCase(ジャストインケース)が提供するP2P保険です。
保険の種類はがん保険で、保障内容は2つに分かれています。
がん診断一時金、上皮内癌診断一時金は年齢・性別を問わず80万円です。
ただし、保険期間開始から2カ月以内は保障されません。
被保険者が死亡した場合に支払われる死亡保険金は年齢や性別により異なります。
保険料は後払いで、毎月変動する形です。
ただし、保険料の上限はあらかじめ決められています。
月額保険料の上限は、20~39歳が500円。
40歳~54歳が990円、55歳~74歳が3190円で男女共通です。
保険期間は1年で自動更新ですが、一度保険金が支払われた場合は、翌年から更新できず、再加入もできません。
既存の保険とはスタイルが違うものの、既存の生命保険会社や銀行などの金融機関を通じて加入者を募集しています。
Frich
Frich(フリッチ)は、共済とコミュニティーSNSの機能を併せ持つプラットフォームです。
SNSでつながっている仲間同士で共済グループを作ることができます。
Frichに登録する際には、共済グループのオーナーになるか、メンバーとして参加するかどちらかを決めなければなりません。
管理者(オーナー)としてコミュニティーを作る場合は月額781円をFrichに支払い、そこにメンバーとして入る人は無料でコミュニティーを利用できます。
コミュニティーには公開コミュニティーと非公開コミュニティーがあるので、公開コミュニティーに気に入ったものがあれば、そこにメンバーとして入ることも可能です。
そのうえで、共済機能を使う場合は有料でサービスを利用することになります。
コミュニティーごとに必要なサポート内容を選定することが可能です。
無事故であれば、メンバー全員が翌月の掛金の割引を受けられます。
オーナーは、メンバーから毎月掛け金を受け取り、その中からFrichへのシステム利用料金と保険会社への保険料を支払うという方法です。
無尽とは異なり、掛金をプールせずに保険会社に支払うことで、より大きな保障を受けられます。
金銭のサポートだけでなく、物によるサポートや、共同購入など、保険領域を外れたサービスを受けられる機能も含まれている点が特徴です。
ペット関連のコミュニティーが多く、ペットの飼い主に特化した死亡保障もあります。
残されたペットが終生飼育を受けられるように新しい飼い主や保護施設を見つけるサービスです。
P2P保険のメリットとデメリット
P2P保険は、これまでの保険では実現できなかったことを実現できるということを売りにしているため、一見すると、これまでの保険よりもよいと単純に思ってしまいがちです。
しかし、当然のことながら、メリットだけでなくデメリットもあります。
正しく判断できるようにきちんとチェックしておきましょう。
P2P保険のメリットとは?
さまざまなスタイルのあるP2P保険ですが、共通のメリットと言えるのは以下のような点になります。
・従来の保険と比べて保険料が安い
・保険内容がシンプルでわかりやすい
・透明性が高い
従来型の保険と比べて保険料が安い
がん保険や医療保険など、年齢や性別によってリスクが大きく異なる保険は、高齢になるほど保険料が高くなり、高齢になってから加入しようとすると保険料負担が大きすぎて入れない場合があります。
その点、P2P保険は、年齢別の保険料が設定されている場合でも、上限が設けられており、上限の保険料を払うことになっても、従来型の保険よりも保険料が安い場合がほとんどです。
保険金の支払いがなかったときは、掛金の割引を受けられるものも多く、全体的に負担が抑えられています。
保険内容がシンプルでわかりやすい
P2P保険は構造がシンプルなので、加入するときに自分のニーズと合っているかすぐに確認できます。
特に保険金支払いの条件が単純明快なので、自分が条件に当てはまっているかどうかの確認がしやすい点が魅力です。
また、細かい条件を調べなくても保険金を請求でき、Web上で完結しやすい仕組みなので、受け取りまでの時間が短くて済みます。
透明性が高い
従来型の保険は、保険会社が手数料として保険料からいくら差し引くのかが明示されていません。
その点、P2P保険は、掛金から手数料がどれだけ差し引くかを、あらかじめ開示しています。
掛金のうちいくらが保険金の支払いに使われるかがわかりやすいので、後払いの場合でも、保険料の計算方法が単純明快です。
P2P保険のデメリットとは?
メリットの部分を見ると、これまでの保険のデメリットを無くした保険のように思われます。
しかし、デメリットとなり得る点もいくつかあることは確かです。
ここからはデメリットについて確認していきましょう。
・保障内容が十分とは言いかねる
・保険金を受け取ると更新や再加入できないものがある
・保険料は掛け捨てが基本
保障内容が十分とは言いかねる
条件に当てはまったときに一時金を受け取れるタイプの保険が多く、従来型の保険と比べると一時金として受け取れる金額の設定が低めです。
たとえば、わりかん保険ですが、がんと診断された時に一時金を受け取れるだけで、治療に対する保障がありません。
先進医療の保障などがある従来型の保険とは保障内容に大きな差があります。
また、期間中に保険金の支払いがあるかどうかによって保険料が変わるため、保険期間が短いのも特徴です。
病気やケガの保障は、一生涯の保障を必要とする人も少なくありません。
病気やケガのリスクに備える保険としては保障期間が短すぎます。
保険金を受け取ると更新や再加入ができないものがある
保険の種類によっては、1回しか保障を受けられないものもあります。
たとえば、わりかん保険は、がんの診断を受け、保険金を受け取ったら、以降は更新できません。
がんの治療は入院を繰り返したり、抗がん剤投与や放射線治療のために通院したりすることもあるため長期にわたり保障が必要です。
複数回の保障が必要な場合もあります。
しかし、わりかん保険は、再加入することもできないため再発には対応できません。
保険料は掛け捨てが基本
P2P保険は、自分のための積み立てではありません。
自分以外の誰かに支払われた保険金額に基づいて支払う保険料が計算されます。
保険料を払い続けても、自分は保障を受けることがないかもしれません。
誰かの役に立っていても、基本的には掛け捨てと同じ形です。
掛け捨てには保険料を抑えられるというメリットがありますが、払った保険料が自分のために使われるとは限りません。
そのことをデメリットと感じる人もいるでしょう。
P2P保険が向いている人と向いていない人
P2P保険はある意味メリハリの効いた保険と言えるかもしれません。
そのため、向き不向きがはっきりしています。
最後にP2P保険が向いている人と向いていない人はどのような人なのかという点に触れておきましょう。
P2P保険が向いている人とは?
P2P保険が向いているのは以下のような人です。
・何よりも保険料負担を抑えたい人
・保険の加入目的がシンプルな人
・Web上で契約や請求などを済ませたい人
P2P保険は、保険金の支払いがなければ保険料は減額されるものが多く、増額される場合でも上限が設けられています。
保険料として支払える金額が限られている人でも安心です。
また、保障の内容や条件がわかりやすい保険を選びたい人には、単純明快なものが多いので、魅力的に感じられるでしょう。
P2P保険が向いていない人とは?
P2P保険が向いていないのは以下のような人です。
・手厚い保障が欲しい人
・長期にわたる保障を必要とする人
・自分のために積み立てをしたい人
P2P保険は保障内容がシンプルなため、手厚い保障が欲しい人には向きません。
保険期間も短いので、長期にわたる保障が必要な人も従来型の保険を選んだ方がよいでしょう。
また、P2Pの基本原理が相互扶助です。
その考え方を理解できない人は損をしていると感じるかもしれません。
従来型の保険との比較検討は必須
P2P保険はこれまでの保険とはシステムが異なります。
新しい保険の方がよいと思いがちですが、実際はそうとは言い切れません。
人によって向き不向きもあるので、しっかり従来型の保険と比較検討するようにしましょう。
自分だけでは比較検討するのが難しいという場合はFPに相談してみることをおすすめします。
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